WordPressでLPを自作する8ステップ【成果の出る作り方とは?】初心者向け完全ガイド
更新日:2023年11月25日 筆者:鈴木俊雄(@smart_plan_ts、Facebook)
WordPressでLPを自作する8ステップ【成果の出る作り方とは?】初心者向け完全ガイド
要約
WordPress(ワードプレス)でLP(ランディングページ)を自作する方法を、初心者向けに8ステップでわかりやすく説明しています。
合わせて、毎月安定して新規見込み客リストを獲得していけるLPを作成するにはどうすれば良いか?などLPの作り方に関する重要なポイントやコツについても説明しています。
WordPressでLPを自作する8ステップ
- オファーを決める
- LPのヘッドコピーを決める
- LPの構成を決める
- エディタアプリに下書きする
- LPに掲載する画像を用意する
- WordPressでLPを清書する
- メール配信システムと連携させる
- 自作したLPを公開する
※ LPの自作ができるWordPressテーマやプラグインやLPの例の紹介もあり
注:当記事で言うLPは、新規見込み客リスト獲得用(メールアドレス登録用(オプトイン用))のページを指しています。
この記事は、
- WordPressでLPを自作したいけど作り方がわからない…
- WordPressでLPを自作してみたけど登録率が低い…
- 登録率の良いLPの作り方を知りたい…
- 見込み客リストを自動で集めていきたい…
といったような、ホームページ集客、ブログ集客、オウンドメディア集客など、ウェブ集客の初心者の方へ向けてまとめています。
この記事を読むことによって、
- WordPressでLPを自作する方法がわかります。
- WordPressで自作したLPの登録率を改善できます。
- 見込み客リストが増えていきます。
反応の取れるLPが自作できると、あとはアクセスをLPに集めていくだけです。すると、新規の見込み客リストは、下記のように安定して毎月どんどん増えていくようになります。
例)WordPressで作成したLPで得られた新規見込み客リスト数の推移グラフ
リストが増えれば、必然的に売上も増えていきます(リスト獲得以降のプロセスが確立している場合)。
ぜひ、あなたも、新規の見込み客をたくさん獲得できるLPをWordPressで自作できるようになってください。そうなるための手順や秘訣を、これからお伝えしていきます。
【 目次 】
WordPressでLPを自作する8ステップ【成果の出る作り方とは?】
WordPress(ワードプレス)でLP(ランディングページ)を自作する手順は下記の通りです。
WordPressでLPを自作する8ステップ
- オファーを決める
- LPのヘッドコピーを決める
- LPの構成を決める
- エディタアプリに下書きする
- LPに掲載する画像を用意する
- WordPressでLPを清書する
- メール配信システムと連携させる
- 自作したLPを公開する
この記事では、HTMLやCSSなど小難しい話しは一切出てきません。なぜなら、そのような知識はLP作成に一切不要だからです。仮にパソコンが苦手でも、ITが苦手でも、初心者でも、WordPressでLPは自作できます。
※ 実際、私もパソコンが苦手なので、iPad × WordPress を使うことで、ホームページやLPを自作することができています。(関連記事:iPadでホームページは作成できますか?【無料おすすめの方法】)
WordPressでLPを自作する準備
WordPressでLPを自作手順(8ステップ)については後ほど詳しく説明していきますが、その前に、まずは重要となるLPの作成準備の話しを先にしておきます。
- LPのターゲット(見込み客)をよく知る
- マーケティングの全体フローを設計する
- LPの自作もできるWordPressテーマを使う
- LP自作用のWordPressプラグインを使う
- ランディングページ15の鉄則を学ぶ
LPのターゲット(見込み客)をよく知る
とにかくまず、見込み客のことをよく知ってください。当たり前すぎることですが、LPの自作へ向けて一番重要な準備です。
LPの自作に限らず何でもそうですが、ターゲット(見込み客)のことをよく知らないと何も作れません。たとえLPが作れたとしても、見込み客のことをよく知らないと良いLPは絶対に作れないという意味です。
また、
ターゲット(見込み客)のことを知ってる“つもり”……。
という「つもり」止まりではダメです。「はず」や「だと思う」などもダメです。
限界はあると思いますが、可能な限り見込み客のことを知るようにしてください。知りすぎてる…という状態になればベストです。
想像ではなく見込み客から直接色々と話しを聞くようにしましょう(潜在課題まで探り出すことが重要)。
マーケティングの全体フローを設計する
LPはとても重要なものですが、自作するLPだけを「点」で見ないように注意してください。
マーケティング全体や流れの「線」や「面」があって、その中の一部のピースがLPだということを忘れないでください。
LPに至る前のステップ(たとえばブログ記事や広告など)と、LPの後のステップ(たとえばメルマガやフロントエンド商品の提案など)とスマートにスムーズに連携できるか?一貫性があるか?
「点」だけを(LPだけを)どうにかすればビジネスが好転する……ほどマーケティングは甘くはありません。自作するLPの前後、さらにその前やその先の先まで。マーケティングの全体フローを事前にきちんと設計しておくようにしてください。
LPの自作もできるWordPressテーマを使う
LPの自作といっても、結局はWordPressの固定ページもしくは投稿ページで作ります。なので、LP専用のWordPressテーマが必須というわけではありません。
ですが、LPだと、メニューを見せたくない…、サイドバーを出したくない…、フッター領域を表示させたくない…。といったような要件が出てくると思います。
なので、LPのページだけ1カラムで見せれるとか、LPのページだけヘッダーやフッターを表示しないようにできる、といったようなレイアウト機能があるテーマだと便利です。
注意:どのようなWordPressテーマにするかは重要ではありません。どのテーマ、どのプラグインを使おうが、成果にはまったく関係ありません。成果につながるLPを作るには、正しいLP作成ノウハウを知っているか、そのノウハウをLPに反映できるかが全てです。※ただし無名のテーマやブラグインには要注意
WordPressで作るLPのレイアウト例
LPの反応率は、一般的に上記図の右側のレイアウトの方が良くなります。なぜなら、読者が取れる行動が2つ(登録するかしないか)だけになり集中が途切れにくくなり迷いが少なくなるからです。
左のレイアウトだと、他ページへのリンクがたくさんあるので、集中力が途切れやすく色々な迷いが生まれます。なので、通常は右側のLPレイアウトにします。
LP作成できる無料のWordPressテーマ
私は全てのWordPressテーマを知っているわけではないので、実際に今現在使用しているもの、および、試したもののみを紹介します。下記のテーマはLPに適したページが作れるようになっています。
※ 上記から各WordPressテーマの公式サイトにいけます。
※ 私や私のクライアントさんは、Lightning というWordPressテーマを使っています。
LP作成できる有料のWordPressテーマ
有料であれば、下記のようなWordPressテーマもあります。LP作成に特化したテーマも含まれます。
ただし、私自身下記のWordPressテーマは試したことはありません。周りの人やLP制作の専門家さんなどから聞いたテーマを掲載してあります。
- OOPS! 19,800円(税込)
- Colorful 9,800円(税込)
- THE THOR 16,280円(税込)
- LIQUID LP 10,890円(税込)
- Grazioso 19,800円(税込)
- My Song 9,999円(税込)
※ 上記から各WordPressテーマの公式サイトにいけます。詳細や現在の価格などは公式サイトで確認してください。
おすすめのLP作成可能テーマLightning
上記の中で、私がおすすめするのは、「Lightning」という無料テーマです(実際に私や私のクライアントさんも使っていて使いやすいので、おすすめします)。
「Lightning」は無料から使えますし、WordPress公式テーマにもなっています。LPのページだけを1カラムにすることも可能です。通常のホームページやブログも一緒に合わせたサイトを作れますし、初心者にとても扱いやすいテーマなののでおすすめです。
LP自作用のWordPressプラグインを使う
LPの作成に関するWordPressプラグインもいくつか存在します。ですが、プラグインは必ず必要なものではありません。よほどの要件がなければ使う必要ありません。(私も使っていません)
もし、興味があるのであれば、下記のプラグインが有名なので、確認してみてください。
- Elementor(Landing Page Builder)無料〜 199 US$/年)
- Danganページビルダー 12,800円(税込)
- LPtools 32,780円(税込)
※ 上記から各公式サイトにいけます。詳細や現在の価格などは公式サイトで確認してください。
私はWordPressテーマ「Lightning」の機能でLP作成の要件はほぼ満たしているので、わざわざ上記のようなプラグインは使用していません。
なので、詳しいことは責任持って言えないので、詳しい説明は控えておきます。気になる方は公式サイトを確認してください。
※ プラグインを入れすぎるとWordPressの動作が重くなったり、不具合やセキュリティ上の問題が起きやすくなるので注意してください。(個人的にはいかなるケースでもLP用のプラグインは不要かな…と思っています。)
ランディングページ15の鉄則を学ぶ
WordPressテーマにしてもプラグインにしても、ついつい多機能のものが欲しくなると思いますが、
多機能を駆使して作成した凝ったLPや綺麗なLP = 成果の得られる良いLP ×
とはなりません。
良いLPは、ヘッダー(特にキャッチコピー)とオファーと構成で決まります。あとは、コピーライティング(文章)とテスト&改善が合わさって決まります。
成果の得られるLPに、見た目デザインや凝った表示とか、そういった要素は要りません。よって多機能のWordPressのLP向けテーマやプラグインは不要です。
例外:クリエイティブ、ファッショナブル、アーティスティックな商品やサービスに感するLPの場合は、見た目デザインも多少は成果に関係してきます。
良いLPとは?成果につながるLPを作るには?という答えが分からない…という方は、WordPressでLPを自作する前に下記の記事もチェックしておいてください。
➡︎ ランディングページ15の鉄則ポイント【見込み客獲得編】
WordPressでLPを自作する手順
それでは、WordPressでLPを自作する手順を8ステップで説明していきます。
WordPressでLPを自作する8ステップ
- オファーを決める
- LPのヘッドコピーを決める
- LPの構成を決める
- エディタアプリに下書きする
- LPに掲載する画像を用意する
- WordPressでLPを清書する
- メール配信システムと連携させる
- 自作したLPを公開する
1.オファーを決める
まずは、オファーを決めてください。
LPにオファーは必須です。LPはオファーを伝えるためのページだと言ってもよいくらいです。これは、WordPressに閉じない話です。
オファーとは取引条件や提供条件という意味です。
たとえば、「このプレゼントを無料で差し上げるので、かわりにメールアドレスを登録してもらえませんか?」といった感じのものがオファーです。
オファーは、弱いオファーではなく、見込み客が魅力的と感じる強いオファーを用意してください。魅力的で強いオファーでないと、見込み客は大切な連絡先(メールアドレスなど)をあなたに教えることはしません。
LPのオファー例
- X 役に立つメルマガ情報を受け取るにはメールアドレスを登録してください。
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魅力的で強いオファーさえ用意できれば、WordPressで自作するLPで成果が出るのはもう時間の問題です。そのくらいオファーは重要です。
2.LPのヘッドコピーを決める
オファーが決まったら、次にヘッドコピーを決めてください。
オファーは読み手(見込み客)に伝えなければなりません。伝える役目として最も重要なのがヘッドコピー(ヘッドライン、キャッチコピー、メインコピー、など)です。
平均8割の人はヘッドコピーだけ見てブチっと本文を読まずページを閉じてしまうと言われています。ヘッドコピーが悪いと9割以上がブチっとページを閉じます。1〜3秒で閉じます。
LPのヘッドコピー例
- X LPの改善ポイントを教えます
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ヘッドコピーが良いとブチっと閉じる離脱者を大幅に抑えられるようになります。
ヘッドコピーの作成には少し時間がかかっても良いので、とにかく読み手(見込み客)の注意をひくキャッチーなコピーにしてください。
LPのヘッドコピーテスト
とはいえ、
どんなに机上で時間をかけても、反応のとれるヘッドコピーの正解は見つかりません。ハズレてしまうのが普通と思ってください。
なので、ひとまず仮に3〜9パターンほどヘッドコピーの候補をあげて、それぞれ軽くテストしてみることが重要です。その結果、数値の良いものが正解となります。
注)あなたの好みでLPのヘッドコピーを決めないでください。正解を決めるのはあなたの潜在顧客または見込み客となる方々です。
注)ヘッドコピーをテストする場合、他の画像や文章はすべて同じにしてください。他も同時に変えてテストしてしまうと、ヘッドコピーの良し悪しで数値が変化したのか、他の部分で変化したのか分からなくなるからです。
関連記事
➡︎ホームページのキャッチコピー作り方【反応を得る9つのポイント】
➡︎ セミナー集客に効く18のキャッチコピー・タイトル付け方【例あり】
3.LPの構成を決める
次にWordPressで作るLPの構成を考えて決めます。
スマホ時代の今は、上下にスーっと指1本でページを簡単にスクロールできるので、LPを後ろから読んだり、真ん中だけ読んだり様々な読み方がされます。ですが、やはり人は基本、上から読んでいきます。
なので、LPの構成・順番も非常に重要です。
LPの構成と言っても、大袈裟なものではなくて、見出し決めをするだけです。アウトラインを決めておくということです。
LPの構成には、購買行動のテンプレート・フレームワークを活用すると考えやすくなります。購買行動のテンプレート・フレームワークは多くの種類がありますが、似てるものが多いので全てを知る必要はありません。
※ 有名なものであれば、どのフレームワークでもそれなりの成果にはつながります。重要なのは中身です(たとえばオファーなど)。
参考)
➡︎ 【保存版】購買行動フレームワーク23パターン(プロセス図付)
➡︎ AIDMAやAISASは古い【という安易な判断に要注意です!】
➡︎ 購買行動プロセスを自分で定義してみよう【例:SIITEDCS】
ひとまず、下記に使いやすい2種類のテンプレート・フレームワークを紹介しておくのでWordPressでLPを自作する時の構成・順番の参考にしてください。
- AIDCASの法則
- 新PASONAの法則
AIDCASの法則
- A(Attenntion:注意)…とにかく注意をひく
- I(Interest:興味)…悩みへの訴求等で興味をひく
- D(Desire:欲求)…ベネフィットの訴求等で欲しくなってもらう
- C(Conviction:確信)…疑問や不安を取り払う
- A(Action:行動)…登録等の行動を促す
- S(Satisfaction:満足)…登録者には大きな価値を与える
※ AIDACASはAIDAから派生したものです。
最後のS(Satisfaction:満足)は、LPに登録して頂いた後の話しですが、提供するもの(プレゼント等)は手を抜いてはダメという意味で捉えておいてください。
新PASONAの法則
- P(Problem:問題提起)…悩みを指摘する
- A(Affinity:親近感)…悩みに共感する
- S(Solution:解決策)…解決策を提示
- O(Offer:提案)…具体的な提案や条件を提示
- N(Narrow Down:絞り込み)…限定性等の提示
- A(Action:行動)…登録等の行動を促す
※PASONAは著名マーケターの神田昌典さんが提唱したものです。
旧PASONAは、A(Affinity:親近感)が、A(Agitasion:煽り)でした。旧の構成は今でも有効ですが、煽るっていうのはちょと…というケースも多いので新PASONAとして紹介しました。
ちなみに、神田さんが提唱する最新の型はPASBECONA(パスビーコーナ)となっています。
参考)
PASBECONAの他、LPの構成決めに使える各種フレームワークは、下記の記事にまとめてあります。参考にしてください。
➡︎ 【保存版】LPランディングページに使える13のフレームワーク
4.エディタアプリに下書きする
WordPressで自作するLPの構成を考えたら、ようやくLPの執筆・作成に取り掛かっていきます。
ですが、まだWordPressに直接書くのではなく、オフラインでも使えるエディタアプリやメモアプリ(使いやすい自分の好きなもので良い)にLPを書いていきます。
なぜなら、その方がサクサク書けて効率が良いからです(もちろん直接WordPressに書く方が早いという方はそれでもOKです)。
エディタアプリやメモアプリは、できれば、マークダウン形式(プレーンテキストをある程度見栄えのするHTML文書へ変換できるフォーマット)で書けるものが良いです。
なぜなら、マークダウン形式で書いた見出しや太字や箇条書きなどは、WordPressに貼り付けるだけで、そのままWordPress上でも見出しや太字や箇条書きになってくれるからです。
なので、いちいちWordPressのブロックエディタで編集したり装飾する必要がなくなるので非常に効率的です。
おすすめのエディタアプリ
iPadアプリであれば、「Bear」や「iA-Writer」などが、マークダウン形式に対応しています(私はiA-Writerというアプリを使用しています)。※他にも色々あると思うのであなたの好みのアプリを使用してください。
関連記事
5.LPに掲載する画像を用意する
WordPressで自作するLPに、画像や図などを使う場合は、それらも事前に用意しておきます。
私の場合は、プレゼン用アプリ(iPad版のKeynote)に画像を貼ったり、オリジナルで作画したりして、LP上で行う説明に用いるイメージを用意しておきます。
イメージはLPの構成順に並べておき、LPのプロトタイプ(下書きの仮イメージ)のようなものにしておくと、出来上がるLPの全体イメージが事前につかみやすくなります。
あとは、イメージを画像化して、WEBページ掲載用に切り取ったり圧縮したりしておきます(画像容量が大きいととLPの表示が重く遅くなるので画像は可能な限り圧縮しておきます(ぼやけない程度に))。
関連記事
➡︎ 画像圧縮のやり方【無料サイトやWEBサービスで簡単圧縮!】
➡︎ ヘッダー画像フリー素材【かわいい〜おしゃれまで:厳選12サイト】
➡︎ WordPressの画像最適化【SEOに効果的な21の方法!】
6.WordPressでLPを清書する
LPの下書き文章と画像イメージが用意できたら、WordPressにログインします。やっとここでWordPressの登場です。WordPress上でLPを清書していきます。
尚、ここから先はさほど重要な仕事ではありません。単なる必要作業です。Step5まで、いやStep3までが、あなたにとっての重要仕事だということを意識してください。
WordPressにログインしたら、「固定ページ > 新規追加」で新しいページを開き、エディタアプリ等で書いたLPの下書きをコピーして、WordPressのブロックエディタ(ビジュアルモード)にドンと貼り付けます。
WordPressテーマLightningでのLP作品
私の場合は、「Lightning」というWordPressテーマを使ってLPを作成しています。LightningによるLP作成の具体的な手順(たとえば1カラムにする方法など)は下記の記事を参考にしてください。
LPの下書きをWordPressに貼り付けた後は、改行や空白行(スペーサーブロック)などでLPの体裁を整えていきます。事前の下書きでは行えなかった装飾(文字の大きさや文字色や区切り線など)があれば、それらも加えていきます。
画像が必要な箇所には、事前に用意しておいた画像をWordPressに取り込んでLP上に貼っていきます。
一通りLPを作成し終わったら、全体の構成や文章をチェックし見直します。WordPressのプレビュー機能で表示イメージも確認しておきます。そして、スマホでの表示イメージの確認もお忘れなくです。
7.メール配信システムと連携させる
コンバージョンポイント(登録ボタンや送信ボタンなど)には、メール配信システムで作成した登録フォームページのURLのリンクを設定してください。または、登録フォームを直接LPに埋め込んでください。
イメージ例:入力フォームをLPページに埋め込まない場合
登録フォームは、WordPressのプラグイン「Contact Form 7(コンタクトフォーム7)」などを利用しても良いのですが、登録者の管理や、その後のステップメールやメルマガ配信もセットでできるメール配信システムの利用を推奨します(下記参照)。
LPと連携させるおすすめのメール配信システム
メール配信システムのサービスは色々ありますが、ここでは、私や私のクライアントさんも実際に利用している「AutoBiz(オートビズ)」というサービスをおすすめとして紹介しておきます。
オートビズについて詳しく知りたい場合は、下記の記事も参考にしてください。
オートビズの詳細についてはオートビズ公式サイトでも確認してください。
➡︎ オートビズ公式サイト
8.自作したLPを公開する
WordPress上でLPを自作し終えたら「公開」します。
公開したら、既にプレビューで確認済みかもしれませんが、実際の端末での表示も確認しておいてください(もちろんスマホでの表示も)。
登録ボタンや入力フォームの動作、および、登録した際の自動返信メールなどの後続処理なども全て実際に確認しておいてください。(方法:自作したLPに自分のメールアドレスを登録して確認する)
WordPressでLPを自作した後にする3つのこと
WordPressで自作したLPの最初のバージョンでは、まず思ったような成果を得られません。何回かテストして検証して改善していかないと、なかなか反応のある登録されるLPにはなっていきません。
また、LPへアクセスを流し込んでいかなければなりません。
WordPressでLPを自作することよりも、自作した後の方が数倍大変ですし、数倍重要だということを理解してください。
WordPressでLPを自作した後にする主なことは下記の3つです。
WordPressでLPを自作した後にする3つのこと
- 自作LPのテストと改善を繰り返す
- 自作LPにアクセスを集める
- 自作LPで獲得できた見込み客のフォロー
WordPressで自作したLPのテストと改善を繰り返す
自作したLPのテストと改善を繰り返してください。登録率(コンバージョン率:CVR)は、テストと改善を繰り返していかないと上がっていきません。
LPの改善量
テストや改善をする際には、一箇所だけにしてください。なぜなら、あっちもこっちも同時に変えてしまうと、何が良かったのか、何が悪かったのかが全く分からなくなってしまうからです。
こりゃこのLPは180度違う!全然ダメだ!という場合は全体を改善しても良いですが、そうでない場合は、なるべく一箇所だけを改善して結果を検証してください。
LPで優先する改善箇所
ケースによって異なりますが、一般的に改善成果を得やすいのは、ファーストビュー部分(最初の表示で目に入る部分)の改善です。
特に先頭のヘッドコピー・キャッチコピー・メインコピーといった部分は、ほんの1〜2行の変更でも結果が大きく変わる場合があります。たった数文字の変更で結果が変わることもあります。バカにできません。
ABテスト(スプリットテスト)
AパターンとBパターンを比較するテストをABテスト(スプリットテスト)と言います。
たとえば、LP案としてA〜Dの4パターンがある場合、
- AとBの勝者は?→A!→次のテストへ
- AとCの勝者は?→C!→次のテストへ
- CとDの勝者は?→C!よってCの優勝!
といったような、勝ち抜き方式の比較テストを行っていきます。これにより、上記例ではCパターンが最強ということになります。即ち、Cパターンが最も登録率が良い(またはその後の売上につながる)パターンということが判明します。
このようにしてLPの最適化を行っていくと効率的です。
WordPressで自作してLPにアクセスを集める
WordPressで自作したLPにアクセスを集めるには、主に下記の方法があります。
- 検索から自作LPにアクセスを集める
- 広告から自作LPにアクセスを集める
- SNSから自作LPにアクセスを集める
検索から自作LPにアクセスを集める
検索からアクセスを集めるには、見込み客にとって有益な記事コンテンツが必須です。記事コンテンツにアクセスを集めて、自作LPを案内してアクセスをLPに流し込んでいきます。
検索からのアクセスは、最も時間のかかる方法ですが、ほぼ無料で実施できますし、最も濃い見込み客を、最も安定的に自動で集めていける方法です。
また、この方法は、コンテンツを資産化できる唯一の方法でもあります(広告やSNSは使い捨て…ではありませんが自社資産にはなりません)。
関連記事
➡︎ ホームページをGoogle検索に引っかかるようにする【25の方法】
参考:私の場合は、この検索からの方法で94%のアクセスを獲得しています。
注意:LPに対してSEO対策は意識しないようにしてください。Google検索エンジンは無視して、見込み客のみを意識してLPを作成してください。SEOを意識するとSEOに気を取られてLPの質が落ちます。
ウェブ広告から自作LPにアクセスを集める
ウェブ広告を出稿すれば直接LPにアクセスを集められます。さらに、その結果(良くも悪くも)は翌日には分かります。なので、広告はPDCAを最速で回せる方法です。
ただし、広告なので当然ながら費用がかかります。広告費が高騰する場合もあります。きちんと計画的に実施しないと大赤字になるので気をつけてください。
広告費はいくらまで使えて、広告のクリック率はどのくらいで、LPの登録率がどのくらいで、顧客転換率がどのくらいで…と、シミュレーションを事前に行うようにしてください(注:シミュレーション通りにいくとは限りません)。
参考:私の場合は、臨時のキャンペーンや何かマーケティングに関するテストや実験を行うとき、ウェブ広告を使う場合があります。
SNSから自作LPにアクセスを集める
Facebook、Instagram、X(旧Twitter)など、SNSは、あなたと見込み客との関係性を築きやすいツールです。関係性を築ければ「LPを見てください」と軽く案内して、自作LPにアクセスを流し込めます。また、SNSは運が良ければ一夜にして拡散もあり得ます。
その他、動画メインのYouTubeやTikTok、音声系の stand fm や ポッドキャストなど、多くのサービスがあります。
ただし、
SNSはある日突然アカウントが停止となる危険があります。普通の投稿をしているだけでもアカウントが停止になる場合があります。もし、そうなると時間をかけて築き上げた友達やフォロワーは一瞬で全滅です。
このように、SNSをメインで集客に使うにはリスクが大き過ぎるので、検索からのアクセス集め、または、広告からのアクセス集めのサブの方法としてSNS集客を位置付けることをおすすめします。
参考:私はSNSが苦手ですし、凍結リスクなども怖いので、SNSは全く頑張っていません。でも、SNSが苦手でなく負荷なく実施できるのであれば、SNS集客も行った方が良いでしょう。
自作LPで獲得できた見込み客のフォロー
WordPressで自作したLPから、多くの見込み客を獲得できたとしても、そこからが本番だということを忘れないでください。
見込み客リストを獲得しただけでは、まだ見込み客のままです。見込み客を顧客に転換できなければ、登録率の良いLPも獲得できた見込み客リストも、何の意味もありません。
見込み客リストの方々と信頼関係を築いてください。その後、フロントエンド商品(お買い求めやすいお試しの商品やサービス)で見込み客と接触し、さらに信頼関係を深めてください。
信頼関係が深まったら、あなたが救うべき人に、もしくは、あなたを必要としている人に、バックエンド商品(利益を生むメインの商品やサービス)を提案してください。
WordPressで自作したLPの例
下記は、私がWordPressで自作したLPの一つです。私はデザインセンスが無いので、カッコよくもないし、おしゃれでもないです。LPとしてもまだまだ合格点にはほど遠いと思っています。ですが、安定して見込み客を獲得できているLPの一つです。ぜひ参考にしてください。
➡︎ WordPress自作LP例(『ホームページ集客無料メール講座』)
WordPressで作成した私の自作LP例を紹介しましたが、あなたのライバルで成功しているLPがあれば、そちらを参考にする方がおすすめです。
但し、あなたとはターゲットもコンセプトもキャラクターも実績も背景も商品もホームページも全てが異なるので、ライバルのLPの見た目や形を安易に真似しても上手くいきません。
見た目や形ではなく、なぜ、こういう順番で書いているのか?なぜ、こういう内容を書いているのか?などライバルの考え方を参考にしてください。
WordPressでLPを自作するメリット・デメリット
LPを作る手段はWordPressだけではありません。WordPressでLPを自作するメリット・デメリットについて、少し触れておきたいと思います。
WordPressでLPを自作するメリット
WordPressでLPを自作するメリットは下記の通りです。
WordPressでLPを自作するメリット
- 無料でLPを何ページでも自作できる
- ある程度どんなLPも自作できる
- 自分でテストや改善が何度でもできる
- ホームページやブログと融合できる
- シェアNo1のCMS
無料でLPを何ページでも自作できる
WordPressはレンタルサーバーや独自ドメインの使用料(月千円程度)以外は無料です。自分の時間は使うことになりますが、無料で何十個でもLPを自作していけます。
業者にお願いした場合のLP制作費(30万〜60万円)×LP数と自作コストを比較してみてください。
ある程度どんなLPも自作できる
WordPressであれば、だいたいのLPは自作できます。よほどデザインに凝ったり、特別な機能を付けないかぎり、ある程度どんなLPでも自作できます。
自分でテストや改善が何度でもできる
LPとはいえ、作成方法は普通の固定ページや投稿ページに記事を執筆するのとほぼ同じです。即ち、普通の記事ページ同様、無料で何度でも自分で改善できるということです。LPはテストや改善が必須なので、これも大きなメリットです。
業者にお願いした場合のLP改修費の数万円〜数十万円×改善回数と自作コストを比較してみてください。
ホームページやブログと融合できる
WordPressは本来、オウンドメディア(ブログページやホームページなど)を作るためのツールです。その一部としてLPを自作すれば、各種類のページを一つのサイトで一括で管理することができます。
ホームページはこのサービスで、ブログはあっちのサービスで、LPはこっちのサービスで…とならずに済みます。
シェアNo1のCMS
WordPressはCMS(Contents Management System:WEBサイトを作成して管理するツール)では、世界No1(日本でもNo1)のシェアです。しかも、ダントツで1位です。
なので、公開されてる情報量がもの凄く多いです。何かに困っても、だいたいの事は検索すればすぐに答えが見つかります。他のCMSでは、なかなかこうはなりません。
参考)断トツNo1 WordPressのシェア(2023年11月時点)
WordPressでLPを自作するデメリット
WordPressでLPを自作するデメリットは下記の通りです。
WordPressでLPを自作するデメリット
- ある程度のLPノウハウが必要
- ペライチよりは難しい
ある程度のLPノウハウが必要
LPを自作するからには、良いLPにするためのノウハウをある程度は知っておかなければなりません。※これは、WordPressに限らずLPを自作する全ての場合に当てはまる要件です。
関連記事
ノウハウなんて知らないよ…という場合は、『ランディングページ15の鉄則ポイント【見込み客獲得編】』も読んでおいてください。
ペライチよりは難しい
1ページのWEBサイトを無料で簡単に作成できる「ペライチ」という日本国内のサービスがあります。WordPressでLPを自作する操作感は、この「ペライチ」よりは少し難しくなります。
WEBサイト上に、他のコンテンツは不要で「LPが1ページだけあれば十分だ!」という場合は、「ペライチ」でLPを自作するのもおすすめです。
関連記事
➡︎ ペライチが検索結果に出ない10の理由【SEOに弱いから?】
LPの作り方でよくある質問
最後に、LPの作り方でよくある質問について、いくつかまとめておきます。
- 長いLPと短いLPどちらが良いですか?
- 登録フォームはLP内の方が良いですか?
- 登録フォームの項目は少ない方が良いですか?
- LPの登録率は30%以下は問題ありと言われたのですが…
- LPへのアクセスを増やすにはどうすればいいですか?
長いLPと短いLPどちらが良いですか?
長いLPと短いLP、どちらが良いという正解はありません。ターゲットや目的、オファーの種類などによって、短い方が反応が良い場合もありますし、長い方が反応が良い場合もあります。
登録フォームはLP内の方が良いですか?
登録フォームは、大きく言うと、LP内に設置するやり方と、登録ボタンを押したら別ページとして登録フォームページが現れるといった2つのパターンがあります。ですが、これもケースによって異なるので正解がありません。
登録フォームの項目は少ない方が良いですか?
登録フォームに用意する入力項目は少ない方が登録率は上がります。多いと下がります。ですが、入力項目が多い方が本気の人だけに絞れます(面倒なのに登録することを選んでくれた人)。数と質…どっちを取るかで決めてください。
数を集めたい場合の入力項目数は、1項目(メールアドレス)〜2項目(お名前+メールアドレス)までにしてください。
LPの登録率は30%以下は問題ありと言われたのですが…
LPの登録率は高ければ良いというわけではありません。登録率(コンバージョン率:CVR)が高くても、その後の商品成約率などが低く売上につながらない場合は、登録率の高さに何の意味もありません。
たとえば、登録者全員に1万円プレゼント!…にすれば登録率は跳ね上がるでしょう。お金目当てで登録者激増です。でも、そんなリストからの成約率は0ですよね。
逆に登録率が低い方が売上につながるケースもあります。LP登録率(CVR)の合格ラインは、人が言う根拠ない数値ではなく自分が設定する根拠ある数値にしてください。
LPへのアクセスを増やすにはどうすればいいですか?
LPへのアクセスを増やすには…次のどれかを本気で学び、本気で頑張るしかないです。
- 見込み客に有益な記事コンテンツをより多く公開して、検索からアクセスを集めて、記事ページ内から自然にLPを案内する。
- 反応の良い広告を作成し出稿し、露出を増やしてLPに誘導する。※お金をかける
- SNSでファンや友達を増やして自然にLPを案内する。
まとめ
以上で「WordPressでLPを自作する8ステップ【成果の出る作り方とは?】初心者向け完全ガイド」の説明を終わります。最後に、WordPressでLPを自作する8ステップの項目をもう一度再掲しておきます。
WordPressでLPを自作する8ステップ
- オファーを決める
- LPのヘッドコピーを決める
- LPの構成を決める
- エディタアプリに下書きする
- LPに掲載する画像を用意する
- WordPressでLPを清書する
- メール配信システムと連携させる
- 自作したLPを公開する
特に、Step1〜3が重要です。あとは、WordPressで自作したLPの公開後が本番ということもお忘れなく。
とにかくまず、見込み客をよく知ってください。「もう知ってるよ」という場合でも、もう一度、見込み客をよく知ろうと思ってください。
LPのみを「点」で見ないように注意してください。マーケティング全体を「線」や「面」見るようにしてください。その上で、その中にLPというピースをはめるイメージです。
ターゲットは広すぎませんか?ズレていませんか?
LPの見た目デザインなんてどうでもいいです(極端に言えば)。
オファーを最重視してください。オファーを強くしてください。
LPのヘッダー部分(特にヘッドコピー)をもう一度よーくチェックしてください。キャッチーですか?そのヘッドコピーで見込み客に刺さりますか?
:
あなたの自作するLPが、質の良い濃い見込み客を安定的に獲得していけますように。そう祈ってます。
がんばってみてください!!
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