競合調査フレームワークおすすめ7選【一人でもできる競合分析】
更新日:2021年6月5日 筆者:鈴木俊雄(@smart_plan_ts、Facebook)
競合調査フレームワークおすすめ7選【一人でもできる競合分析】
要約
起業や新規事業、新規サービスのコンセプト決めに欠かせない競合調査〜競合分析。この記事では、競合調査〜競合分析に活用できるフレームワークを紹介しています。競合調査のやり方なども合わせて載せてあります。
この記事は、
- 起業したいけど競合調査が行えておらずポジションが甘いままだ…
- 売れるサービスコンセプトにするために競合調査をきちんとやりたい
- 競合調査のやり方がよく分からない…
- 競合調査に使えるフレームワークを教えて
といったような思いのある、マーケティングの初心者の方へ向けてまとめてあります。
この記事を読むことによって、
- 競合調査に使えるフレームワークが分かります。
- 競合調査のやり方が分かります。
- 勝てるのポジションが見つけられるようになります。
- 差別化したサービスコンセプトが作れるようになります。
ぜひ、参考にしてください。
【 目次 】
競合調査フレームワークおすすめ7選
この記事の構成は以下のようになっています。
- 競合調査〜競合分析に使えるフレームワーク7選
- フレームワークを使った競合調査〜分析のやり方
- 競合調査〜競合分析の事例
- 競合調査に使えるツール
- 競合調査にフレームワークを使う目的
- 競合調査を自分で行うべき3つの理由
- 異業界・異業種他社も調査分析してみる
- まとめ:競合調査無きマーケティングは難しい
順に説明していきます。
競合調査〜競合分析に使えるフレームワーク7選
早速ですが、競合調査〜競合分析に使えるフレームワーク7つを紹介していきます。どれも有名なフレームワークやテンプレートです。
競合調査〜競合分析に使えるフレームワーク
- ポジショニングマップ
- ブルーオーシャン戦略キャンバス
- SWOT分析
- 3C分析
- 4C分析
- 4P分析
- バリューチェーン分析
ポジショニングマップ
ポジショニングマップとは、縦軸に1つの要素、横軸にもう1つの要素を割り当てて、十字にした4つの領域を作り、自社と競合他社がどのポジションに位置するのかを視覚的に表すものです。主に対比する要素を左右、上下に割り当てて使います。
ポジショニングマップのテンプレート使用例
関連記事
ポジショニングマップの作り方については、下記の記事で、さらに詳しく説明しています。
➡︎ポジショニングマップの作り方【簡単5ステップ】書き方や軸の例も
ブルーオーシャン戦略キャンバス
ブルーオーシャン戦略の戦略キャンバスは、複数の要素を横軸に配置し、縦軸を、高い低い、多い少ない、強弱、などの意味で割り当てたグラフです。これを自社分と競合他社分で重ねます。競合との乖離が大きいほど良くも悪くも差別化されているということになります。
戦略キャンバスのテンプレート使用例
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ブルーオーシャン戦略の戦略キャンバスの作り方については、下記の記事で、さらに詳しく説明しています。
➡︎ブルーオーシャンの見つけ方【ひとり起業は業界や仕事選びが9割】
SWOT分析(スウォット分析)
SWOT分析(スウォット分析)は、下記の4つのマスを用意して、それぞれに当てはまることを書き出していきます。通常は自社の状況把握分析に使いますが、競合他社の状況把握分析にも使えます。
- 強み(Strength)
- 弱み(Weakness)
- 機会(Opportunity)
- 脅威(Threat)
SWOT分析フレームワークのテンプレート例
SWOT分析で状況把握した後は、クロスSWOT分析を行うことによって、状況把握した内容から自社の戦略や戦術に変えていきます。
クロスSWOT分析のテンプレート例
強み × 機会
競合他社の強みを理解し、自社の補強ポイントを明確にして機会を奪うことを考えます。(自社分析時:自社の強みを使って、機会を活かすためにどうするかを考えます。)
強み × 脅威
競合他社の強みを理解し、勝てない勝負は避けるなど、脅威による影響を避けることを考えます。(自社分析時:自社の強みを活かして、脅威を避けることや競合他社の脅威になることを考えます。)
弱み × 機会
競合他社の弱みを突いて、機会を活かす方法を考えます。(自社分析時:自社の弱みを補強するなどして、機会を活かす方法を考えます。)
弱み × 脅威
競合他社の弱みを突いて、競合他社の脅威になることを考えます。(自社分析時:自社の弱みを理解し、脅威による影響を避けるためにどうすべきかを考えます。)
3C分析
3C分析は、下記の3つの要素について調査し分析していくフレームワークです。この3つ中の1つに“競合”という要素があります。他の“市場・顧客”、“自社”と合わせて調査・分析していきます。
- 市場・顧客(Customer)
- 競合(Competitor)
- 自社(Company)
市場・顧客(Customer)
顕在ニーズ、潜在ニーズ、ターゲット層、価格相場、成長率などについて調査・分析していきます。
競合(Competitor)
競合サービスのコンセプト、強み、弱み、ターゲット層、特徴、評価などについて調査・分析していきます。
自社(Competitor)
自社サービスのコンセプト、強み、弱み、ターゲット層、特徴、評価などについて調査・分析していきます。
尚、必ず、市場・顧客(Customer)の調査から始めてください。市場・顧客あってこそのビジネスです。競合(Competitor)や自社(Company)の調査や分析の何倍も市場・顧客(Customer)は重要です。
4C分析
4C分析は、以下の要素に分類される、顧客側の視点や顧客側のメリットを基準としたフレームワークです。
- 顧客価値(Customer Value)
- 顧客にとっての経費(Cost)
- 顧客の利便性(Convenience)
- 顧客とのコミュニケーション(Communication)
通常は自社の顧客に関して活用するフレームワークですが、競合他社の顧客で4C分析すれば差別化ポイントが見えてくる場合があります。
4P分析
4P分析は、以下の要素に分類される、売り手の視点や商品やサービスの特徴などを基準としたフレームワークです。
- 製品(Product)
- 価格(Price)
- 流通(Place)
- 販売促進(Promotion)
通常は自社の売り手視点、自社の商品やサービスに関して活用するフレームワークですが、競合他社を4P分析に当てはめれば、差別化ポイントが見えてくる場合があります。
バリューチェーン分析
バリューチェーン分析とは、競合他社の機能や工程別に調査分析するフレームワークです。機能や工程は、大きく以下の2つに分類されます。
- 主活動(主要活動)…消費活動に直接的な関わりをもつ活動(マーケティング、販売、サービスなど)
- 支援活動(副次的活動)…消費活動に直接的な関わりを持たない活動(全般管理、技術開発、人事・労務管理など)
機能や工程という細かいパート毎に競合の調査や分析を行えば、差別化ポイントが見えてくる場合があります。
バリューチェーンのテンプレート例
バリューチェーンのオリジナルの定義は、出荷物流や仕入れや保管や製造など、メーカーや製造業を基準とした定義となっていますが無視してOKです。
あなたのビジネス、あなたのサービスに合わせて、自由に機能や工程を定義すれば良いです。
・・・・・・・・・・・・・・・
以下は、バリューチェーン分析のフレームワークを応用した、私独自のバリューチェーンのフレームワークです。
※自分が商品となる一人ビジネス(指導業、教え業、サポート業、など)を意識したものです。
バリューチェーンのテンプレート例(応用例)
フレームワークを使った競合調査〜分析のやり方
ここからは、フレームワークを使った競合調査〜分析のやり方を5ステップで説明していきます。
競合調査〜分析のやり方5ステップ
- 初期コンセプトを決める
- 競合調査項目をあげる
- ネット上で競合調査(情報収集)する
- 競合調査フレームワークを使って分析する
- コンセプトを調整し差別化を図る
順番に説明していきます。
初期コンセプトを決める
調査の起点となる自社コンセプトがなければ競合の調査を始められません。なので、まずは、初期コンセプトを定義してください。
尚、コンセプトを“初期”としたのは、競合調査分析後に、改めてコンセプトを決め直す(もしくは微調整する)からです。
コンセプトの要素
- 誰に
- 何を
- なぜ
- どのように
必ず、“誰に”、“何を”、から決めてください。“どのように”から考える人が多くいますがNGです。ビジネスは、“自分“ではなく”相手(見込み客)“に焦点を合わせないと失敗します。なので、必ず、誰に、何を、から先に決めてください。
もし、いきなりコンセプトの定義なんてできない…という場合は、大まかでも良いので、ざっくりとした仮のコンセプトを一旦決めてください(いずれにせよ競合調査後にコンセプトは決め直すので)。
関連記事
コンセプトの作り方については、下記の記事で詳しく説明しています。
➡︎サービスコンセプトの作り方【自分という名の商品を売る秘訣】
競合調査項目をあげる
なんとなくで競合を調査しないでください。競合の何を調査するのか?を事前にある程度決めておきましょう。
以下に競合調査項目のヒントをあげておきます。たくさんあげましたが、全てを調査対象にする必要はありません。また、ここに載っていない項目を調査対象として加えてもOKです。
競合調査項目のヒント
- 業界
- 業種
- カテゴリ
- 歴史
- 経歴
- 実績
- 規模(資金)
- 規模(体制)
- ターゲット層
- 悩み(顕在)
- 悩み(潜在)
- ニーズ(顕在)
- ニーズ(潜在)
- 着目原因
- プロミス(約束)
- ベネフィット(顧客が得られる利益)
- 未来
- 基本サービス内容
- 特別オファー
- 期間
- 提供量
- 価格
- 選ばれている理由
- 手法
- ツール
- 技術力
- 知識量
- 特化事項
- 人柄・キャラクター
- キャッチコピー
- 商品・サービス名
- 潜在顧客アプローチ方法
- リード(見込み客)アプローチ方法
- リード(見込み客)獲得方法
- リード(見込み客)教育方法
- フロントエンド商品
- バックエンド商品
- アフターサービス
ネット上で競合調査(情報収集)する
初期コンセプトを基点として、競合調査を行なっていきます。インターネットという便利なものがあるので、ネットで調査していきます。
調査方法は色々あります。必ず全て行う必要はありませんが、ライバルを知れば知るほど有利です。なるべく多くの切り口から調査していきましょう。
無料で行える、ネットでの主な調査方法を下記にあげておきます。
無料で行えるネットでの調査方法
- 検索上位表示サイトの競合を調査する
- 検索連動型広告から競合調査する
- ビジネス系のマッチングサイトの人気を調査する
- 販売サイトの人気コンテンツを調査する
- SNS広告から競合調査する
※ リアルで行える競合調査方法がある場合は、リアル調査も加えてください。
検索上位表示サイトの競合を調査する
コンセプトで決めた“誰に”に相当する人、即ち、あなたの見込み客となる人が検索しそうな検索キーワードで検索をしてください(複数種類)。
上位に出てくるWEBサイト(ホームページやブログなど)は、あなたと同じターゲットを狙っている可能性が高いです。また、WEBコンテンツに時間やお金をかけている可能性も大です。
検索エンジン(Googleなど)は、そのページの内容や執筆者や運営者の信頼性や専門性もチェックして検索上位に表示しています。
これらのことから、検索上位に表示されるWEBサイトの運営者は、成功している、きちんとした競合相手である可能性が高いです。
検索結果の上位から1つずつページを開いて、できれば検索上位の1位〜10位くらいまでチェックしてください。※関係ないページはスキップしてOKです。
尚、調査するのは、該当ページのみでなく、そのサイトの隅々まで含めてください。
検索連動型広告から競合調査する
インターネットで検索すると、検索結果の1位や2位表示よりも上に〔広告〕と記されたものが、まるで検索結果のような表示スタイルで数行表示されることがあります。
検索連動型広告の例
これは、検索連動型広告(リスティング広告)と言われるWEB広告の一種です。当然、広告はお金がかかります。広告がいつも出てくるような場合は、広告費を余裕で投入できているということなので成功している可能性が高いです。
あなたの見込み客となるターゲット層が検索しそうな検索キーワードで検索したら、純粋な上位表示のみでなく、検索連動型広告(リスティング広告)もクリックして内容をチェックしてください。
ビジネス系のマッチングサイトの人気を調査する
ビジネス系のマッチングサイトとは、仕事を募集する、ランサーズやクラウドワークスやココナラなどのサイト、および、セミナーや勉強会などイベントを募集する、ストアカやこくちーずProやPeatixなどのサイトのことです。
これらのサイトをチェックして、あなたのコンセプトと同類のコンセプトで仕事やセミナーを募集している人を調査してください。人気のある売れている人は、あなたの競合ライバルです。
チェックポイントは、
- どのくらい多くの人に人気なのか?
- なぜ人気なのか?
- 誰にどんなサービスを提供しているのか?
- 誰にどんなベネフィットを提供しているのか?
- 特徴や強みや弱みや独自性は?
- どんな評価(コメントなど)なのか?
などです。その人の運営するWEBサイトやSNSまで調査範囲を広げてチェックしてみましょう。
販売サイトの人気コンテンツを調査する
あなたの売るものが、デジタルコンテンツ商品(PDF教材やオンライン講座など)であれば、販売サイトのinfotop(インフォトップ)やBrain(ブレイン)やUdemy(ユーデミー)なども調査しましょう。
これらのサイトをチェックし、あなたのコンセプトと同類のコンセプに基づいて作成販売されている教材やコンテンツを調査してください。人気のある教材やコンテンツは、あなたの競合商品です。
チェックポイントは、
- なぜ、そんなに売れているのか?
- 誰によく売れているのか?
- どんな内容なのか?
- 集客用商品なのか収益用商品なのか?
- 誰にどんなベネフィットを提供しているのか?
- 特徴や強みや弱みや独自性は?
- 媒体は何か?
- 価格はどのくらいか?
- 裏でどのようなマーケティングを行なっているのか?
などです。競合を調査してください。
SNS広告から競合調査する
SNS広告も先ほど説明した検索連動型広告(リスティング広告)同様で、お金がかかります。いつもSNS上に表示される広告の広告主は成功している可能性が高いです。
そのSNS広告のリンク先のページから、色々と掘り下げて調査してください。また、SNS上では普段どんな投稿をしているかも、もし分かるのであれば調査しておきましょう。
競合調査フレームワークを使って分析する
前述で紹介したフレームワークやテンプレートを活用して、競合の分析を行なってください。敵を深く深く知っていくことに努めてください。
どのフレームワークを使うといった決まりはありません。あなたの状況や、あなたの目的にあったフレームワークを自由に使ってください。
フレームワークの定義に従ってガチガチの使い方をする必要はありません。フレームワークは、ある程度、応用して加工して使っていっても構いません。
ちなみに、私の場合は、自分やクライアントさんの競合調査〜分析を行う際、以下の3つを好んで活用しています。
- 3C分析
- ポジショニングマップ(競合を定義)
- ブルーオーシャン戦略キャンバス(競合を定義)
だいたい、この3つですね。他はあまり使いません。但し、これは私の場合です。あくまでも参考まで。
コンセプトを調整し差別化を図る
どんなに詳しく競合調査分析が行えてても、自社のサービスを差別化できなければ意味がありません。
売れるサービスにするために、競合調査をしてきたわけですから、差別化してガンガン売れるサービスにならなければ意味がありません。
おそらくですが、初期コンセプトのままでは、売れない…競合に勝てない…もしくは、競合との熾烈な戦いが待っている…というような判断になっているかと思います。(でなければ初期コンセプトが素晴らしすぎる…ということ)
なので差別化が必要となってきます。
さて、どう、自社サービスを差別化しますか?
ここは、さすがに記事では書き起こせません。なぜなら、決まった答えは無いからです。それに、具体的な調査結果を見ながらでないと差別化していけません。
但し、簡潔にポイントをあげるとすれば、
- 競合の逆をいく
- 競合のやっていないことをやる
- 競合の上をいく
です。
競合調査は終えているので、既に材料(調査結果)は手元にあります。差別化を行なっていきましょう。
ちなみに、私の場合は、先の続きですが、ポジショニングマップやブルーオーシャン戦略キャンバスをよく使って差別化を検討します。
先に競合が記されているので、重ねて自社や自社商品を定義していきます。
- ポジショニングマップ(自社を定義)
- ブルーオーシャン戦略キャンバス(自社を定義)
要注意事項
顧客を無視した差別化は100%失敗します。競合他社だけを見つめて生み出した差別化は必ず失敗します。差別化せずに顧客の求めていることをありきたりに提供する…では成功は難しいです。ですが、顧客を無視した差別化よりは断然ましです。いつでも顧客を基準にしてください。
競合調査〜競合分析の事例
以下に競合調査〜競合分析の事例を載せておきます。
まずは、「アサヒスーパードライ」ビールの競合分析とポジショニングの事例です。事例のフレームワークは、ポジショニングマップです。
続いては、「QBハウス」散髪屋さんの競合分析とポジショニングの事例です。事例のフレームワークは、ブルーオーシャン戦略の戦略キャンバスです。
競合調査に使えるツール
競合調査は、ツールを使っても、なかなか深く調査しきれません。泥くさい方法、たとえば、コツコツと競合サイトを隅々まで見たりする方が色々とよく見えてきます。
ですが、やはり、ツールを使うと、見えないことが見えてきたり、効率がアップする場合もあります。
以下のツールを紹介しておきます。
- Similarweb
- SEMrush
- エクセル
Similarweb
Similarweb(シミラーウェブ)は、競合のWEBサイト(ホームページなど)の様々なアクセス状況がわかるツールです。無料から使えます。
但し、私のような小さなサイトレベルでは「データなし」となるので調査はできません。また、表示される数値も絶対ではないことに留意してください。
Similarwebで調査できる項目
訪問数、ページビュー、滞在時間、国別トラフィック、検索比率、よく検索されているキーワード、SNSからのトラフィック、出稿している広告、類似サイト、関連アプリ…etc、と様々なことが調査できます。
Similarweb調査例(ユニクロ)
SimilarwebでユニクロのWEBサイトを調査してみました。↓
このように競合のWEBサイトを丸裸にできます。恐ろしいですね…
SEMrush
SEMrushも、競合のWEBサイト(ホームページなど)の様々なアクセス状況がわかるツールです。
SEMrushも無料トライアルはありますが、使い続けるのであれば有料(119.95$〜/月額)となります。
私は使っていないので、詳しくは分かりませんが、評判の良い有名で人気のツールです。
エクセル
苦手な人も多いかもしれませんが、こういうものは能力ではなく慣れです。少しずつでも使っていくようにしましょう。
尚、表計算ツールは、エクセルではなく、GoogleスプレッドシートでもOKですし、MACやiPadユーザならNumbersでもOKです。
※ ちなみに私はパソコン苦手なのでiPadとNumbersで作業しています。
競合調査にフレームワークを使う目的
競合調査にフレームワークを使う目的は、競合調査を行うためです。競合調査の目的はコンセプトの差別化です。言い換えれば、あなたの商品を売れるようにすることです。この目的を忘れないでください。
フレームワークに詳しくなっても意味はありません。フレームワークを使いこなしても意味はありません。
フレームワークを活用して、コンセプトの差別化、独自のポジション、売れる商品、につながる競合調査〜競合分析にならなければ何の意味もありません。
本当の目的を忘れて、手段を目的にしてしまわぬよう注意してください。
競合調査を自分で行うべき3つの理由
競合調査〜分析は自分で行うべきでしょうか?
YESです。
なぜなら、
- 自分の強みや弱みを理解しているのは誰か?
- 商品の強みや弱みを理解しているのは誰か?
- 顧客のことを一番理解しているのは誰か?
これらを一番理解しているのは、あなただけです。外部の調査会社には絶対に理解しきれません。
上記3点が大きく欠けている外部の調査会社が、競合の調査や分析を行って良い結果になるはずがありませんよね。それらしい立派な分析レポートは出てくるかもしれませんが、そんなの役に立つでしょうか?
大変ではありますが、競合調査〜分析、ポジショニング、USPやコンセプトの定義、これらはビジネスの核です。人任せは危険です。
もし、頼るのであれば、調査や分析のやり方を教えてもらうだとか、一緒に分析するだとか、パートナーとして、周辺サポートに巻き込む形がベストです。でも、中心はあなた自身です。お忘れなく。
異業界・異業種他社も調査分析してみる
余裕があれば、同業他社だけではなく、異業界・異業種他社の調査分析も行ってみてください。
なぜなら、自業界全体が“井の中の蛙”状態になっていることがよくあるからです。変な常識や変なルールが、たくさんあったりします。
これらは、同業他社を調査しても見えてきません。異業界・異業種他社の調査分析も行ってみてください。
そこで見つけた戦術を取り入れたら一気に抜け出せるかもしれません。
まとめ:競合調査無きマーケティングは難しい
以上、競合調査〜競合分析に使えるフレームワークと、競合調査〜分析のやり方を中心に、ここまで説明してきました。
競合調査〜競合分析に使えるフレームワーク
- ポジショニングマップ
- ブルーオーシャン戦略キャンバス
- SWOT分析
- 3C分析
- 4C分析
- 4P分析
- バリューチェーン分析
競合調査〜分析のやり方5ステップ
- 初期コンセプトを決める
- 競合調査項目をあげる
- ネット上で競合調査(情報収集)する
- 競合調査フレームワークを使って分析する
- コンセプトを調整し差別化を図る
競合調査〜競合分析による、ポジショニング、USPの設定、コンセプトの設定、これらでマーケティングの成否は8割決まります。
なので、ビジネスの成否は、競合調査〜競合分析次第とも言えます。競合調査無きマーケティングは極めて難しいものになります。競合調査無きビジネスのスタートはあり得ません。
しっかりと競合調査を行なっていきましょう!
参考
競合分析後に決まったコンセプトを、見込み客に伝えていくのに、私の場合はホームページを活用しています。ホームページ集客について初心者という方は、下記も参考にしてください。
➡︎パソコン苦手でも、アクセス数を3倍5倍10倍にし、毎月安定的に見込み客を増やし続けていける『【無料】ホームページ集客講座(7つの特典つき)※初心者向け』
追伸
しつこいようですが、“自社”や“競合”ばかりを見ないで、“顧客・見込み客”をもっともっと見るようにしてください。“顧客・見込み客”をベースとした競合調査〜競合分析〜差別化になるようにしてください。
自分、自分、競合、競合で、顧客が置き去り……になっているケースはめちゃくちゃ多いです。私もたまに陥ります。お互い注意していきましょう。
関連記事
➡︎起業で失敗しない商品の作り方【個人の商品作り9つのポイント】