オウンドメディアの名前の決め方【サイト名ネーミングの手引き】
更新日:2022年12月30日 筆者:鈴木俊雄(@smart_plan_ts、Facebook)
オウンドメディアの名前の決め方【サイト名ネーミングの手引き】
要約
オウンドメディアの名前(サイト名)の決め方で意識すべきネーミングポイントは下記の通りです。
- 会社や商品の名称は避ける
- 英語やローマ字を避け日本語を使う
- 名前に検索キーワードを含める
- 文字数は15文字以内で長い名にしない
- 読んでリズムが良い名前にする
- 名前でコンセプトがわかるようする
- ベネフィットが伝わる名前にする
- 他のサイト名と被らないようにする
- 商標登録されていない名称か確認する
※ この他、オウンドメディアの名前の役割やネーミングの手順についても説明しています。
この記事は、
- オウンドメディアの運用を始めようと思うけど名前の決め方がよくわからない…
- オウンドメディアの名前の考え方、決め方、付け方、ルールなどがあれば教えてほしい
- オウンドメディアの名前はSEOに関係してきますか?
といったような、お悩みや質問に対して答えています。
あなたは、この記事を読むことで、
- オウンドメディアの名前の考え方、決め方、付け方などが分かるようになります。
- オウンドメディアの名前とSEOの関係なども分かります。
たかがオウンドメディアの名前…たかがサイト名…なのですが、名前一つで、かなりの影響が出てくるケースもあります。
どのような影響が?は、この記事を読んでいけば、次第に分かってくると思います。
ぜひ、この記事を読んで、あなたの見込み客のためになるオウンドメディアに、そして、あなたのマーケティングの核にもなり得るオウンドメディアに、最高の名前を付けてあげてください。
※ 始めてオウンドメディアを作るという方は下記の記事も参考にしてください。
➡︎ オウンドメディアの作り方【個人向け9ステップ】事例も紹介
【 目次 】
オウンドメディアの名前の決め方【サイト名ネーミングの手引き】
あなたは、オウンドメディアの名前には、理想と現実があるということをご存知でしょうか?
オウンドメディアの名前には、理想と現実があります。まず、最初に、この理想と現実についてお伝えしておきます。
オウンドメディア名の理想と現実
オウンドメディアの名前には、理想と現実があります。
- 理想…独自性(たとえば洒落た造語など)のあるオウンドメディア名が有名になり、多くの人が話題にし、多くの人が〔オウンドメディアの名前〕で検索してアクセスしてくる状態
- 現実…オウンドメディア名で検索してくる人はほとんどいない、もしくはゼロといった状態
上記の理想を実現しているオウンドメディアも存在します。存在してはいますが、比率で言えば、それは、おそらく全体の1%未満です…
残り99%のサイトは、理想でなく現実の中の最高を目指すのが適切である。と、私は思っています。
冷静に考えてみてください。あなたもそう思いませんか?
なので、
この記事は、理想には目を向けていません。現実を見据えた内容としています。現実の中での最高を目指す…というスタンスでまとめてあります。
その点、まずは同意をお願いいたします。
この記事の構成
この記事は、以下の構成でまとめています。
- オウンドメディアの名前サイト名3つの役割
- オウンドメディアの名前ネーミング9つのポイント
- オウンドメディアの名前ネーミング手順7ステップ
- オウンドメディア名に関する他のよくある質問
オウンドメディアの名前サイト名3つの役割
オウンドメディアの名前(サイト名)が担う役割について説明しています。名前の決め方や付け方の前に、名前が担う役割を把握しておきます。
オウンドメディアの名前ネーミング9つのポイント
オウンドメディアの名前付け、ネーミング時に意識すること、効果的なこと、注意することなどについて、9つのポイントをおさえます。
オウンドメディアの名前ネーミング手順7ステップ
オウンドメディアの名前付け、ネーミングを7つのステップに従い行なっていきます。
オウンドメディア名に関する他のよくある質問
本編で述べられていない、オウンドメディア名に関する他のよくあるいくつかの質問について答えています。
・・・
それでは、まず、「オウンドメディアの名前サイト名3つの役割」から説明していきます。
オウンドメディアの名前サイト名3つの役割
まず、オウンドメディアの名前の決め方や付け方の前に、名前が担う役割をしっかり把握しておいてください。
オウンドメディアの名前サイト名3つの役割
- オウンドメディアの名でコンセプトを伝える
- オウンドメディアの名前で記憶してもらう
- オウンドメディアの名前でSEO効果を高める
オウンドメディアの名前でコンセプトを伝える
あなたのオウンドメディアをまったく知らない人に、まず最初に伝えるべきことは何だと思いますか?
答えは、
コンセプト(誰に、何を)
ですよね。
オウンドメディアの名前が良ければ、すぐに相手にコンセプトを伝えられます。「名は体を表す」と言いますよね。同じです「サイト名はコンセプトを表す」です。
オウンドメディアの名前には、あなたの見込み客にコンセプトを伝えるという重要な役割があります。
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➡︎ サービスコンセプトの作り方【自分という名の商品を売る秘訣】
➡︎ ひとり起業コンセプトの作り方【7つの質問に答えて完成!】
オウンドメディアの名前で記憶してもらう
マーケティングプロセスの有名な基本フレームワークに「AIDA」があります。その拡張版として「AIDMA」というフレームワークがあります。
- Attention「注意」
- Interest「関心」
- Desire「欲求」
- Memory「記憶」
- Action「行動」
この中の4番目に「記憶」というプロセスがあります。
「記憶」してもらうということは重要です。なぜなら、当たり前ですが、「記憶」されなければ思い出してもらえないからですね。
オウンドメディアに限らず、人が最初に覚えようとするのは「名前」です。
オウンドメディアの名前は、あなたの見込み客に記憶してもらうという重要な役割を担っています。
オウンドメディアの名前でSEO効果を高める
SEO(Search Engine Optimize):検索結果の上位に表示されるようにサイトやページを最適化すること
Google検索は、検索者(あなたの見込み客や潜在顧客)の検索キーワード(質問)に、最も合致するサイトやページを選んで検索結果に表示させます。これはSEOの基本的な概念の一つです。
でも、もし、サイト名に質問と全く関係ない単語が使われていたら?
例)
- 検索キーワード:〔サイト名 決め方〕
- サイト名A :「面白い映画のレビュー帳」
- 記事タイトル:「サイト名の決め方7つのコツ」
- サイト名B :「WEBサイト自作辞典」
- 記事タイトル:「サイト名の決め方6つのコツ」
さて、
AとB、記事の内容や質が全く同じの場合、どちらの記事ページが検索結果の上位に表示されるでしょうか?
この場合、サイト名Bの記事ページが、Aの記事よりも検索結果の上位に表示されるはずです。
なぜなら、サイト名Bの方が、より検索キーワードと関連性が高いサイトだと思われるからです(もちろん、実態も伴っている必要あり)。
このように、オウンドメディアの名前で、SEO効果が変わってくる場合があります。オウンドメディアの名前には、SEOを左右する役割もあります。
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➡︎ ホームページ集客SEO【検索結果上位表示7ステップ】初心者基礎編
オウンドメディアの名前ネーミング9つのポイント
オウンドメディアの名前付け、ネーミングをする時に意識すること、効果的なこと、注意することなどについて、9つのポイントと、その他いくつかの補足を説明していきます。
オウンドメディアの名前ネーミング9つのポイント
- 会社や商品の名称は避ける
- 英語やローマ字を避け日本語を使う
- 名前に検索キーワードを含める
- 文字数は15文字以内で長い名にしない
- 読んでリズムが良い名前にする
- 名前でコンセプトがわかるようする
- ベネフィットが伝わる名前にする
- 他のサイト名と被らないようにする
- 商標登録されていない名称か確認する
補足説明
- 補足1:可能であればドメイン名と合わせる
- 補足2:キャッチコピーもセットで考える
- 補足3:造語や略称など名称の創作に注意
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➡︎ サイト名の決め方7ステップ【集客ホームページの名前の付け方】
1)会社や商品の名称は避ける
オウンドメディアの名前に、会社や商品の名称を付けることは避けてください。
なぜなら、オウンドメディアでビジネスの臭いがすると、訪問者の反応が落ちるからです。訪問者のガードが固くなるからです。
会社名や商品名は、ビジネス、商売、セールスなどを想起させる代表的な言葉になります。
また、あなたの会社名や商品名を誰も知らないとするなら、それこそオウンドメディアのサイト名にする意味がありません。
サイト名を会社名や商品名にして良いのは、会社案内代わりのコーポレートサイトや商品やサービスのカタログ代わりのサイトだけです。
オウンドメディアの名前に、会社や商品の名称を付けることは避けてください。現実、誰一人、あなたの会社名や商品名で検索してくる人はいないのですから…(身内以外には)
念のため、オウンドメディアの定義を載せておきます。
オウンドメディア:見込み客(または潜在顧客)の悩み・疑問・質問・要望に答えてあげる自己所有メディア(情報提供型のホームページやブログなど)
会社名やサービス名をオウンドメディアの名前に入れてしまうと違和感が出てきますよね?あなたは、どう思いますか?
例外)
下記の場合は会社名やサービス名をサイト名にしても構いません。
- 何がなんでも会社名や商品名を認知させる!という目的がある場合(成功例:「サイボウズ式」など)
- 既に日本の多くの人々に認知されている会社や商品の場合
- 会社名や商品名で意味が伝わる場合(例:「ブログ集客コンサル株式会社」)
2)英語やローマ字を避け日本語を使う
オウンドメディアの名前、サイト名に、英語やローマ字を使うのはやめてください。もちろん、フランス語やイタリア語など外国語はすべてNGです。
なぜなら、普通に読みにくいし、とても分かりにくいからです。検索者や読み手の視点になっていないからです。
名前を英語にするとカッコいいかもしれません。おしゃれかもしれません。でも、あなたの見込み客にとって、そんなことはどうでも良いことです…むしろ困るのです。。。
オウンドメディアの名前に、カッコ良さもオシャレ感もいりません。ダサくても良いので、誰でも読めて、誰でも分かる日本語を使いましょう。
補足)
ロゴ画像なども英語などで表現しないでください。筆記体表記はさらに最悪です…。
自分が満足する名前や表記でなく、検索者、読み手、見込み客が満足する名前や表記にすることを忘れないでください。
3)名前に検索キーワードを含める
オウンドメディアの名前には、主となる検索キーワードを含めてください。
たとえば、あなたは、以下のような記事コンテンツの公開を予定しているとします。
- WEBサイト名の決め方6つのコツ
- WEBサイトの自作手順5ステップ
- WEB集客にサイトが必須の理由とは?
- デザインが人気のWEBサイト8選
- :
この場合、想定される検索キーワードは〔WEBサイト なんたら〕または〔なんとか WEBサイト〕などになるケースが多くなりますよね。
なので、この場合は「WEBサイト」という単語を主となる検索キーワードとして、オウンドメディアの名前に入れるようにします(なるべく左側に)。
例)オウンドメディアの名前例
- 「WEBサイト自作辞典」
- 「WEBサイト研究所」
- 「WEBサイトかんたん構築講座」
これにより、検索キーワード「WEBサイト」関連のSEO効果も期待できるようになります。
4)文字数は15文字以内で長い名にしない
オウンドメディアの名前の文字数は長い名前にしないでください。短い方が効果的です(覚えやすい)。
名前の文字数は長くても15文字以内にしてください。できれば7文字以内がベストです。
なぜなら、人は7個という数を超えると、急に記憶できなくなるからです。15を超えると目にすら入らないようになってくるからです。
5)読んでリズムが良い名前にする
たとえ短いオウンドメディアの名前でも、読み上げる音のリズムが悪いと、人は覚えるのに苦労します。
音がいい、語呂がいい、読んでリズムが良い、そんなオウンドメディアの名前にしてください(オウンドメディア名を声に出して言ってみましょう)。
6)名前でコンセプトがわかるようする
オウンドメディアの名前だけで、そのサイトのコンセプト(誰に、何を)が伝わるようにしてください。
とは言っても、7文字以内で、多くても15文字以内の名前で、コンセプトを正確に詳細に伝え切ることはできませんよね。なので、できる範囲で構いません。
たとえば私の場合、今見ていただいているサイト(一応、オウンドメディアと思って運営しています)のサイト名は、
「ホームページ集客講座【初心者向け】」
となっています。括弧を除けば15文字です。
この名前で伝えられるコンセプト(誰に、何を)は、下記の通りです。
- 誰に…WEB集客の初心者で、ホームページ(オウンドメディアやブログなども含む)で集客していきたいと思っている人に
- 何を…ホームページや集客に関するノウハウをわかりやすく提供
でも本当は、これではまだ伝えきれていません。
「物販でなく自分が商品となる人向け」「個人事業や小規模事業を営む方向け」「SNSも広告も使わずに成果を得る方法」「パソコン苦手でもOK」…
…なども実はコンセプトの要素としてあるので、全てを伝えきれてはいません。
ですが、どうにか最低限のコンセプトは伝えられているかな?と思っています。
オウンドメディアの名前だけで、たとえ何となくでも、そのサイトの最低限のコンセプト(誰に、何を)は伝わるようにしてください。
7)ベネフィットが伝わる名前にする
オウンドメディアの名前には、ベネフィット(相手の利益)も入れてください。
なぜなら、人は自分の「利益」に関係することでないと興味を示さないからです。ベネフィットを感じないオウンドメディアは見向きもされないです。
でも、ベネフィットもコンセプト同様、短い名前の中にベネフィットを組み込むのは簡単ではありません。やはり、ベネフィットの全てを伝え切ることは不可能です。
なんですが、何となくでも良いので、ベネフィットが相手に伝わるようにしてください。
たとえば、また自分の例になってしまいますが、
「ホームページ集客講座【初心者向け】」
- ベネフィット…「初心者の私でも、このサイトなら、ホームページ集客について学んでいける!(かもしれない!)そして、集客できるようになれる!(かもしれない!)」
みたいな感じですね。
オウンドメディアの名前は、何となくでも良いので、ベネフィット(相手の利益)も伝えるようにしてください。
8)他のサイト名と被らないようにする
私のクライアントさんでも、たまにあるのですが、サイト名で検索してみると、同じ名前の他サイトが出てきちゃう、、、ということがあります。
これはもう単純にマイナスでしかありません。
まったく同じ名前でなく、極端に似ている名前でもマイナスです。検索者を混乱させますし、下手したらニセモノと呼ばれてしまうかもしれません。
他のサイト名と被らないオウンドメディア名称にしてください。
9)商標登録されていない名称か確認する
上記と似ていますが、もし、既に商標登録されている名前と被ったら、法律的にもNGとなります。他の人が商標登録していない名前にしてください。
注意:ネットなどで検索して表に出てこない名称でも商標登録されているものがあるので注意してください。
なお、逆に、あなたの付ける名前を他に使われたくない場合は、あなたも商標登録をするようにしてください(その他サービス名や商品名やキャッチコピーなども含む)。
参考)
補足1:可能であればドメイン名と合わせる
絶対ではありませんが、もし可能であれば、オウンドメディアの名前とサイトの独自ドメイン名の同期がとれると良いでしょう。
なぜなら、その方がシンプルに分かりやすいですし、セットで覚えやすいからです。
また、多少ではありますが、SEO効果も見込める可能性があります(サイト名にもドメイン名にも検索キーワードが含まれている場合)。
例)オウンドメディアの名前と独自ドメイン名を合わせた例
- サイト名 :オウンドメディアのガイド
- ドメイン名:owned-media-guide.com
参考)
ちなみに、私の場合、オウンドメディアの名前と独自ドメイン名は一致していません。サイト立ち上げ時、こういうことも知らなかったので。ですが、今までSEO的な不都合を感じたことはありません。なので、そこまで気にしないでください。
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➡︎ ドメイン名やURLは検索順位に関係ありますか?【影響無しでOK!】
補足2:キャッチコピーもセットで考える
オウンドメディアの名前は、オウンドメディア内の各種ページ、他のメディア(SNS、メルマガ、チラシ、名刺、etc)などでも明示する機会が多くなると思います。
その場合、キャッチコピーもセットで掲載するようにしてください。すると、オウンドメディアの名前だけでは伝えきれない、重要なコンセプトやベネフィットも伝えられるようになります。
例)キャッチコピー例
- オウンドメディアの手引き(…サイト名)
- 〜広告に依存せず365日安定集客を実現する方法〜(…キャッチコピー)
キャッチコピーは、オウンドメディア名の何倍も反応率に関係してくるケースが多いです。なので、キャッチコピーは非常に重要です。オウンドメディアの名前とセットで考えておきましょう。
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➡︎ セミナー集客に効く18のキャッチコピー・タイトル付け方【例あり】
補足3:造語や略称など名称の創作に注意
ここまでの説明を読んだ方なら行わないと思いますが、オウンドメディアの名前に、造語や略称などを入れるのは避けてください。
アクセス数が何百万というレベルに達するようであれば、造語や略称で創作した名前も認知され、ブランディングされていきますが、この記事では、そういう理想は見据えてません、、、
造語や略称は、世に中の誰一人知らない言葉です。避けた方が賢明です。
・・・
ポイントは理解できたでしょうか?さぁ、次はネーミング手順の説明です。
オウンドメディアの名前ネーミング手順7ステップ
オウンドメディアの名前は、下記の手順に従って決めていきます。
オウンドメディアの名前ネーミング手順7ステップ
- オウンドメディアの目的を明確にする
- オウンドメディアのコンセプトを明確にする
- 主となる検索キーワードを選定する
- 見込み客のベネフィットを洗い出す
- テンプレートを参考に名前候補を生成する
- 9つのポイントに従いサイト名を決める
- オウンドメディアの名前を検証する
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①オウンドメディアの目的を明確にする
オウンドメディアの目的は明確ですか?
当然のことではありますが、目的が曖昧なまま進めないでください。まずは、オウンドメディアの目的を明確にしてください。念のため。
関連記事
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②オウンドメディアのコンセプトを明確にする
次も当然のことですが、オウンドメディアのコンセプト(誰に、何を)を明確にしてください。
コンセプトが曖昧では、オウンドメディアの名前をどう付けて良いかさっぱり分からないはずです。
目的、および、コンセプト決めは、時間をかけても良いので、しっかり明確に決めてください。以降は、その目的とコンセプトに従って一貫性を保つようにしてください。
③主となる検索キーワードを選定する
コンセプトが決まったら、主となる検索キーワードを選定してください。
検索キーワードを選定する際には、以下のことに注意してください。
- コンセプトテーマと関連性がある
- 実際に人々が検索しているキーワードである
- 検索ボリュームが多いか少ないか(あまりにも少ないとNG)
- その検索キーワードを狙っている競合サイトが多いか少ないか(少ない方が良い)
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➡︎ aramakijakeアラマキジャケの使い方【初心者向け簡単マニュアル】
④見込み客のベネフィットを洗い出す
見込み客が、あなたのオウンドメディアで得られるベネフィット(利益)をすべて洗い出してください。
そして、重要で大きなベネフィットから順位をつけてください。もちろん、順位は、あなたが思う順位でなく、見込み客が真に求めているベネフィットの順位にしてくださいね。
⑤テンプレートを参考に名前候補を生成する
主となる検索キーワードやベネフィットの上位を、以下のテンプレートに当てはめ、組み合わせて、オウンドメディアの名前の案を考えていきます。
オウンドメディア・ネーミング・テンプレート
検索キーワード+誰に+何を(ベネフィット)
念のため言っておきますが、ガチガチに上記のテンプレートに当てはめろ…とは言っていません。上記のテンプレは、あくまでも、名前を決める際の考え方のテンプレートだと思ってください。
たとえば、
誰に+検索キーワード
のように、テンプレートと指定順が違う…“何を”が省略されている…となってもOKです。OKではないかもしれませんが、アイデアを狭める必要はないということです。
アイデア出しの些細な2つのコツ
なお、名前の案は、最低でも10個は書き出してください。20個、30個と多ければ多いほど良い名前に巡り合える確率は高くなります。
名前限らず、アイデアというものは、とことん絞り出したあとの最後の1滴か2滴にベストなものが出てくることが少なくありません。なので、数を出しましょう。
もう一つのアイデア出しのコツは、日常生活の中でぼんやり考え続けることです。
良案シチュエーションのトップ3(私の場合)
あくまでも私の場合は…ですが、良案が出てくる私のトップ3は、お風呂、トイレ、散歩、です。
不思議なもので、机上で一生懸命に考えるよりも良案が出てきます。しかも、たくさん。おそらく、脳の緊張状態の後の暖和状態の方がアイデアは出やすいのかもしれませんね。
なお、この場合、アイデアが出たら、すぐにメモすることが必須です。なぜなら、せっかくのアイデアも必ず秒で忘れるからです(これまた不思議ですが忘れると二度と思い出せません…)。
⑥9つのポイントに従いサイト名を決める
既に説明済みの「オウンドメディアの名前ネーミング9つのポイント」を参考に、発案したオウンドメディア名の候補をチェックしてください。
最もポイントの高いもの、最も見込み客に受け入れてもらえそうなもの、最も効果を発揮しそうなもの。最も良いオウンドメディア名を1つに絞ってください。
それでも決まらない場合は、自分の好みで決めても良いです(ただし、自分の好みで決めるのは最後の最後の最終手段です)。
⑦オウンドメディアの名前を検証する
…ここまでは、すべて机上の作業です。そのオウンドメディア名が正解か誤りかは誰にも分かりません。
各ポイントを考慮し、最も良い名前にしたつもりでも、それはまだ自己満足の範囲です。
良し悪しの判定を下すのは、検索者であり訪問者(あなたの見込み客や潜在顧客)です。それ以外の人は誰であろうが(たとえネーミングのプロでも)正解は分かりません。
なので、オウンドメディアを実際に運用して、データの収集などをして、実際の反応を検証していく必要があります。
で、もし違うとなったら、オウンドメディアの名前(サイト名)を変更し改善します。(ただし、運用初期のうちに)
・・・
ネーミング手順の説明は以上です。
QAオウンドメディア名に関する他のよくある質問
さいごに、ここまでの説明で、述べられていないオウンドメディア名に関する、よくあるいくつかの質問について答えていきます。
- Q.オウンドメディア名はSEOに関係しますか?
- Q.オウンドメディアの名前を後から変更したら運用上問題になりますか?
- Q.サイト名のテキスト表示をロゴ画像にしたいのですが
- Q. WordPressのサイト名はどこの場所に設定するのですか?
- Q. オウンドメディアの名前のアイデアやヒントを得られるツールはありますか?
オウンドメディア名はSEOに関係しますか?
オウンドメディア名(サイト名)はSEOに関係します。
SEOに関連する事項は、既に当記事で説明済みである下記の項目を参照してください。
- 「オウンドメディアの名前サイト名3つの役割」の「オウンドメディアの名前でSEO効果を高める」
- 「オウンドメディアの名前ネーミング9つのポイント」の「3.名前に検索キーワードを含める」
参考)ページタイトルにサイト名が自動付与されるケース
お使いのサイト作成ツールやテンプレートの仕様によっては、各ページのタイトルの後ろに、サイト名が付与された形で、Googleに通知するページタイトルが生成される場合があります。
この場合、ページタイトルにサイト名が付与されて、SEO的にプラスになる場合と、マイナスになる場合があります。
- プラス…付与されたサイト名がその記事のタイトルをより分かりやすいものにする場合
- マイナス…付与されたサイト名がその記事の内容にまったく関連しないような場合
例)「ページタイトル+サイト名」がプラスとなる例
- サイト名:「オウンドメディアの手引き」
- サイト上の記事タイトル:「サイト名の付け方」
- サイト名自動付与後の記事タイトル:「サイト名の付け方|オウンドメディアの手引き」
もしマイナスとなってしまうケースの場合は、サイト名が記事のページタイトルに付与されないような設定を行います(注:お使いのサイト作成ツールやテンプレートによって設定できない場合があります)。
オウンドメディアのサイト名は検索結果に表示される(スマホなどモバイル端末で検索した場合)
スマホなどのモバイル端末でGoogle検索した場合、オウンドメディアのサイト名は検索結果に表示されます(2022年より)。
➡︎ Google検索セントラルブログ「Google検索でのサイト名の表示」
なので、サイト名(オウンドメディアの名前)は、クリック率にも影響してきます。
- わかりやすく魅力的なオウンドメディア名→クリック率アップ
- わかりにくく魅力的でないオウンドメディア名→クリック率ダウン
なお、サイト名(オウンドメディア名)が分かりにくい場合や、検索キーワード(質問)にサイト名が合っていないとGoogleが判断した場合は、サイト名ではなく、ドメイン名が表示されてしまいます。
例)モバイル端末での検索結果表示例
下記の例は、スマホで「サイト名 決め方」と検索した場合の検索結果表示の例です。一番上が私のオウンドメディア内の記事です。サイト名が表示されています。
ですが、他の検索結果は、サイト名が表示されずに、ドメイン名が表示されてしまっています。
すると、次のような影響が考えられます。
- オウンドメディア名表示→クリック率アップ
- サイト名は表示されずドメイン名表示→クリック率ダウン
注)クリック率はサイト名よりも記事タイトルの方が大きく影響します。
オウンドメディアの名前(サイト名)は、SEO的にもクリック率にも関係してくる場合があるので、わかりやすく魅力的なオウンドメディアの名前にしましょう。
オウンドメディア名を後から変更したら運用上問題になりますか?
サイト名の変更は、運用初期のうちであれば、ほとんど問題になりません。
私もオウンドメディア運用初期のうちは、サイト名を何回も変更しました(売れるコンセプトへ向けての調整段階であり、よりSEO効果を高めるため)。
ですが、アクセス数も多く、運用が安定しているのにもかかわらず、サイト名を変更すると、最悪の場合、アクセス数が減るなど大きなマイナスが発生する場合があります。注意してください。
関連記事
➡︎ WordPressサイト名タイトルの変更方法【反映されない時も?】
サイト名のテキスト表示をロゴ画像にしたいのですが
サイト作成ツール(たとえばWordPressなど)の仕様では、サイト名は画面上にテキスト表示されるのが一般的です。ですが、ツールやテンプレートによっては、サイト名のテキスト表示部分にロゴ画像を被せて表示できるものもあります。
おそらく、そういう機能のあるものが多いと思うので、お使いのツールやテンプレートに同様の機能がないか確認してみてください。
WordPressのサイト名はどこの場所に設定するのですか?
WordPress(ワードプレス)の場合、サイト名の設定場所は下記の通りです。
設定 > 一般 > サイトのタイトル
関連記事
➡︎ WordPressのキャッチフレーズとは?【SEOに効果的な書き方】
オウンドメディアの名前のアイデアやヒントを得られるツールはありますか?
オウンドメディアの名前は、ツールに頼らず、見込み客を想像しながら、自分の頭で絞り出すことを強くおすすめします。
…が、世の中にはいろいろなネーミングツールがあります。もし、どうしても名前のアイデアに行き詰まって、ギブアップという場合は、ツールを使ってみてください。
➡︎ 自動ネーミング無料ツール21選【売れるかどうかは名前次第?】
まとめ
オウンドメディアの名前(サイト名)をなかなか決められずに迷う人は多いと思います。
でも、オウンドメディアの名前は一度決めたら一生変えられない…というものではありません。運用初期なら何度か変えても悪い影響はほとんど出ません。
なので、ある程度、考え抜いたら「えいやー」で名前を決めて、仮スタートしてしまう方が吉と出る場合も多いです。
なお、オウンドメディアの名前も重要ですが、オウンドメディアで本当に重要なのは、オウンドメディアの中身、どんな内容の記事コンテンツを揃えられるかです。どれだけ、見込み客のためになれるか、どれだけ信頼を得られるか、です。
オウンドメディアで成果を得たいのであれば、このことを絶対に忘れないでください。
オウンドメディアに関するその他の記事
➡︎ オウンドメディアの【目的5パターン】役割や必要性も説明!
➡︎ オウンドメディアのマネタイズ【収益化10の運用アイデア】
➡︎ WordPressを使った【オウンドメディアの始め方】14ステップ
➡︎ オウンドメディア【8つの大きなメリット】デメリットや注意点も!
➡︎ オウンドメディア制作費用の目安【わずか月425円で構築する方法】
➡︎ オウンドメディア12種類【一覧で特徴や役割をわかりやすく比較】