オウンドメディア制作費用の目安【わずか月425円で構築する方法】
更新日:2022年11月26日 筆者:鈴木俊雄(@smart_plan_ts、Facebook)
オウンドメディア制作費用の目安【わずか月425円で構築する方法】
要約
オウンドメディア(WEBサイト)の制作費用の目安についてまとめてあります。オウンドメディアの構築・運用を外注する場合、オウンドメディアを自作し運用していく場合、それぞれについての費用を例も付けて詳しく説明しています。
この記事は、
- オウンドメディアを制作するのにかかる費用はどれくらい?
- オウンドメディアを構築・運用していくのに費用はどのくらいかかるの?
- オウンドメディアを外注する場合と自作する場合の費用の違いはどのくらい?
といったような質問のある、ウェブマーケティングやネット集客の初心者の方へ向けて、まとめています。
あなたは、この記事を読むことによって、
- オウンドメディアの制作費用のだいたいの相場が分かります。
- オウンドメディアの構築や運用に関する費用目安が分かります。
- オウンドメディアの外注・自作による費用の違いが分かります。
- オウンドメディアに取り組むべきか否かの判断をするヒントが得られます。
オウンドメディアの制作費用に、200万、1000万円とかける人や会社もあれば、私や私のクライアントさんのように、月千円以下の費用でオウンドメディアを制作して運用している人も多くいます。
そして、200万円かけて失敗する人がいます。月千円以下の費用で成功する人がいます。逆に、200万円かけて成功する人もいますし、月千円以下の費用で失敗する人もいます。
ということは、オウンドメディアの制作費用にいくらかけるか?は、さほど重要なことではないということですね。重要なポイントは他にあるということです。
とはいえ、費用面について、詳しく知っておかないと、マーケティング戦略の判断を誤るかもしれません。なので、当記事では、オウンドメディアの制作や運用かかる費用について詳しく説明しています。
注:この記事は、大きな予算がかけられる大手企業向けではなく、あまり大きな予算をかけられない、個人事業主や中小零細企業の経営者向けとなっています。
注:この記事は、「自分が商品」となるようなビジネス(たとえばコンサル業やサポート業など)を営む方向けに最適化してあります。物販や店舗型のビジネス、および、広告報酬目的(Googleアドセンス報酬目的など)のサイト構築には一部適さない説明があることをご了承ください。
【 目次 】
オウンドメディア制作費用の目安【わずか425円で構築する方法】
まずは、重要な警告事項から、説明していきます。
オウンドメディア(WEBサイト)を初期制作する際、いきなり大きな費用をかけてWEB制作業者に丸投げ外注をしては絶対にいけません。
WEB制作業者に丸投げ外注をした場合、初期制作費用として200万円かけても、500万円かけても、たとえ1千万円かけたとしても、効果はほぼ見込めません。
特に、見た目やデザイン、機能性や技術にかかる費用が、料金のほとんどを占めている場合は、ほぼ100%と言ってもいいくらい効果は見込めません。
なぜなら、、、
丸投げ外注でオウンドメディアに費用をかけてはいけない3つの理由
オウンドメディアを初期制作する際、いきなり大きな費用をかけてWEB制作業者に丸投げ外注をしてはいけません。その理由は下記の通りです。
- 記事コンテンツが無ければただの箱
- 他人(制作業者)に記事コンテンツは書けない
- 売れる仕組みまでは構築してくれない
上記は、とても重要なことなので、しっかり理解するようにしてください。
記事コンテンツが無ければただの箱
オウンドメディアに、見た目は関係ありません。オウンドメディアはコンテンツ(情報=記事の内容)が命です。コンテンツの質がどれだけ良いか、良質なコンテンツがどれだけ豊富か、などにかかっています。
なので、オウンドメディア制作に費用をかけて、どんなに素敵で立派なWEBサイトを用意しても、コンテンツがスカスカだったり、見込み客にとって役立たない低品質コンテンツだらけでは、そのオウンドメディアが成果につながることはありません。
見た目デザインや機能性などに外注費用をどんなにかけても無駄になるだけです。
他人(制作業者)に記事コンテンツは書けない
上記で説明したように、オウンドメディアはコンテンツが命です。そのコンテンツの作成(記事作成)を外注してはいけません。
なぜなら、あなたの思い、あなたのビジネスやサービスのこと、あなたの見込み客のこと、制作業者やライターさんは何も知らないからです。たとえ知ったとしても、あなたに比べたら薄っぺらいものだからです。
冷静に考えてみてください。あなたではない他人が、見込み客に刺さる記事コンテンツを書けると思いますか?(言い換えるとメッセージを届けられますか?)
ほぼ不可能ですよね(よほど優秀なライターさんなら別ですが)
記事コンテンツの作成に、外注費用をかけても、失敗に終わるケースが多いのは、前述した理由があるからです。
※ もし外注する場合は、少なくとも詳細に記した構成や台本や下書きくらいは自分で用意する必要があります。
売れる仕組みまでは構築してくれない
仮にオウンドメディアに多くのアクセスが呼び込めるようになったとします。でも、それだけで売上が上がるわけではありません。
オウンドメディアへのアクセスを受けて、見込み客リストに変換して、そのリストを蓄積して、その後、段階的なアプローチをしていき、セールスプロセスを通過してもらい、、、
といった、オウンドメディアの後続に続くプロセスが確立していなければ、売上にはつながりません。
なので、売上が上がるまでのプロセスが未完成のうちは、オウンドメディアに大きな費用をかけてはいけません。最悪の場合、オウンドメディアを作り直すことになります。
なぜなら、マーケティングは「線」です。オウンドメディアへのアクセス〜成約までの全てはつながっています。なので、後ろのプロセスが崩れれば前段のオウンドメディアも崩壊する場合があるからです。
売上が上がるまでのプロセスが未完成のうちは、オウンドメディアに大きな費用をかけてはいけません(=大きく進めず小さく進める)。
オウンドメディアの制作や運用にかかる費用の相場
オウンドメディアを初期制作する際、費用をかけてWEB制作業者に丸投げ外注をしてはいけない理由を前項で説明しました。理解できたでしょうか。
この理由を知らずに、全てを外注丸投げ発注すると、あくまでも相場の目安としてですが、以下の費用をドブに捨てる…という可能性がでてきます。
- オウンドメディア初期制作費用の相場
- オウンドメディア運用費用の相場(月額)
- オウンドメディア記事コンテンツ執筆費用の相場
※ 以下の相場費用は、株式会社宣伝会議が出版している『広告制作料金基準表』などを元にしています。
オウンドメディア初期制作費用の相場
オウンドメディアの初期制作費用の相場は、だいたい下記の目安となります。
20万円〜200万円(〜1000万円)
単なるWEBサイトのベースのみなら20万〜100万、記事コンテンツ制作も含むと200万、300万と記事量に従って高額になっていきます。大きな企業などは1000万円以上の費用をかけている場合も少なくありません。
オウンドメディア運用費用の相場(月額)
オウンドメディアの制作後には、運用していく費用が必要となってきます。オウンドメディアの運用費用の相場(月額)は、だいたい下記の目安となります。
1万円〜50万円以上 × 運用月数
定期的な記事コンテンツの追加や更新、SEO対策(検索順位を上げる施策の実施)などを含むと、規模によってはかるく毎月50万円以上の費用がかかる場合も出てきます。
オウンドメディア記事コンテンツ執筆費用の相場
オウンドメディアの記事コンテンツ執筆に閉じた費用の相場は、だいたい下記の目安となります。
- 5000文字の記事×1記事で 2万〜4万円くらい
- 5000文字の記事×10記事で 30万円くらい
- 5000文字の記事×30記事で 90万円くらい
- 5000文字の記事×50記事で 150万円くらい
もっと安く請け負う代行ライターも多くいますが、ただ文章が上手い…だけでは、成果につながりません。また、実力や自信がないから安く自分を売るしかない…という人も多いので気をつけてください。
執筆(ライティング)の代行を、外注して良い人の目安となる基準を下記にあげておきます。
執筆(ライティング)代行依頼チェック項目
- あなたのことを知り尽くしているか?(または、その努力をしてくれるか?)
- マーケティングのノウハウがあるか?
- コピーライティングのノウハウがあるか?
- セールスライティングのノウハウがあるか?
- SEO(検索順位を上げるための)のライティングノウハウがあるか?
例:オウンドメディアを外注に丸投げし初期制作から1年運用した場合の合計費用
仮に、オウンドメディアを外注に全丸投げしたとします。その場合、初期制作から1年運用したときの合計費用についての目安を例としてあげておきます。
例:オウンドメディア構築にかかる費用(外注1年目)
- オウンドメディア初期制作費…100万円
- 記事コンテンツ30ページ分……90万円
- 運用費3万円×12ヶ月……………36万円
- 1年目合計 226万円
上記例の場合、業者が作った綺麗で素敵なWEBサイトは形として残りますが、最悪の場合、226万円もの費用をかけたWEBサイトは、1円の価値も生まないまま、鑑賞用のお飾りサイト…として放置されていく運命が待っています。。。
仮に、オウンドメディアを放置せず、2年目にオウンドメディアに改善や修正を加えたとします。記事コンテンツもあと30記事を追加したとします。すると、2年目には以下のような費用がかかってきます。
例:オウンドメディア構築にかかる費用(外注2年目)
- オウンドメディア修正費………30万円
- 記事コンテンツ30ページ分……90万円
- 運用費3万円×12ヶ月……………36万円
- 2年目合計 156万円(総合計382万円)
最悪の場合、156万円(ここまで総合計382万円)もの費用をかけたWEBサイトは、1円の価値も生まないまま、いよいよ鑑賞用のお飾りサイト…として放置されていく運命が待っています。。。
※ 上記は説明上の例です。実際の費用はこれ以下になる場合や、これ以上になる場合があります。
例外:費用200万円もかければ良い業者に当たる場合もある
前例では、最悪のケースとしてお伝えしましたが、費用を200万、300万とかければ、良い制作業者に当たる場合もあります。素晴らしい制作業者だって世の中にはいます。
ただし、そういう良い業者さんは、安売りは絶対にしませんし、丸投げは絶対に断ります。そして、良い業者さんは、あなたに多くの協力を求めるはずです。
何日も何時間もいろいろなことをヒアリングされるはずです。いろんなことを、まとめたり書かされたりもするはずです。「一緒に作っていきましょう」と言われるはずです。
でないと、成果につながるオウンドメディアは構築できないからです。
あなたと一心同体のパートナーとなってくれる、そんな制作業者に出会えたのなら、たとえ高額でも費用をかけてオウンドメディアの構築をお願いするのはアリです。
良い業者に出会えれば、そして、投資すれば、そのオウンドメディアは、投資に見合った多くの新規見込み客を自動で獲得し、売上にもつながっていくでしょう(注:後続プロセスが確立していれば)。
オウンドメディアを自作する場合の費用
ここまでは、外注する…というベースで費用面を説明してきましたが、今はオウンドメディアは自分でも簡単に作れる時代になっています。もちろん、費用面は圧倒的に安く仕上がります。
オウンドメディアは自分で安く作れるのか?
実際、私や私のクライアントさんもそうですが、今や多くの人や会社が、自分達でオウンドメディアを構築しています。もちろん、自作なので、見た目はそこまで立派でカッコいいものにはなりません。
ですが、見た目のセンスの良し悪しは、オウンドメディアの成果にまったく関係ありません。見た目が素敵なオウンドメディアだから…という理由で成功したという話しを私は聞いたことがありません。
オウンドメディアは、見た目ではなく、コンテンツ(記事の内容)が命です。
なので、ほとんどの場合、オウンドメディアというものは自作で十分なんです。見た目だって、WordPress(ワードプレス)などのツールを使えば、それなりに綺麗に仕上がるようになっています。
オウンドメディアの記事コンテンツを自分で書く
それと、内容的に、あなたにしか書けないコンテンツというものがたくさんあるはずです。その執筆を外注してしまうと読み手には刺さらなくなります。読み手は必ず変な違和感を感じるようになります。
その理由はシンプルです。他人が書いているからです。外注さんは、あなたの思いも、あなたのビジネスも、あなたの見込み客のことも、よく知らないからです。
すると、当然、新規見込み客集めにも影響してきます。赤の他人のライターさんが、あなたの見込み客へ向けて、どんなに上手に書いたって、無理が出てきます。※ものすごく優秀なライターさんなら別ですが…
オウンドメディアは、プロのライター並みに文章が上手いかどうかではなく、読み手(見込み客)にとって役に立ち刺さる内容かどうかです。なので、本当なら自分で書くのがベストです。
このように、費用面から見ても、成果面から見ても、今の時代、オウンドメディアは自作の方がメリットが大きくなるケースが多いです。
例:オウンドメディアを自作した場合の費用
少し、前置きが長くなりましたが、オウンドメディアを自分で制作した場合の費用例を、実際のケースに基づいてまとめておきます。
結論としては、月に1000円の費用が捻出できればオウンドメディアを作成していけます。
例:オウンドメディア構築にかかる費用(自作1年目)
- オウンドメディア初期制作費…0.6万円
- 記事コンテンツ30ページ分…… 0円
- 運用費1千円×12ヶ月…………1.2万円
- 1年目合計 1.8万円
例:オウンドメディア構築にかかる費用(自作2年目)
2年目、オウンドメディアをいろいろ改善し修正し、記事コンテンツをさらに30記事追加した場合。
- オウンドメディア修正費……… 0円
- 記事コンテンツ30ページ分…… 0円
- 運用費1千円×12ヶ月…………1.2万円
- 2年目合計 1.2万円(総合計3万円)
上記のように少ない費用で済みます。自作なので当然ですね。
オウンドメディアを外注した例と比較するとこうなります。
初期制作〜2年運用 | 外注 | 自作 |
総費用 | 例:382万円 | 例:3万円 |
成果 | 業者次第 | 自分次第 |
実際の具体的な費用例
先述の例は、説明上わかりやすくするために、少し金額を丸めてまとてあります。実際の具体的な費用例(私や私のクライアントさんの場合の実態)は、下記の通りです。
さくらのレンタルサーバのスタンダードプランを契約し、独自ドメイン(〜.com)を取得し、WordPressを用いて、市販の本(『いちばんやさしいWordPressの教本(最新版)』を見ながら初期制作した場合。※端末機器費や通信費、電気代等は除いています。※2022年11月時点の料金を採用
具体例:オウンドメディア構築にかかった費用(自作1年目)
- 書籍(いちばんわかりやすいWordPressの教本)…… 1738円 ※
- 独自ドメイン使用料/年額……… 2614円
- レンタルサーバ代425円×12ヶ月…5100円
- オウンドメディア制作費………… 0円
- 記事コンテンツnnページ分…… 0円
- 1年目合計 9452円 ※税込
※ 「いちばんわかりやすいWordPressの教本」については、「WordPress入門書【初心者向け参考書おすすめの1冊】ランキング付」という記事で詳しく説明しています。
具体例:オウンドメディア構築にかかった費用(自作2年目)
- 独自ドメイン使用料/年額……… 2614円
- レンタルサーバ代425円×12ヶ月…5100円
- オウンドメディア制作費………… 0円
- 記事コンテンツnnページ分…… 0円
- 2年目合計 7714円(総合計:17116円)※税込
※ 3年目以降も同様
時間というコストをどう見るか?
金額的な費用コストは、ここまでの説明で分かるように、外注するより自作オウンドメディアの方が圧倒的に安く済みます。成果も自作オウンドメディアの方が勝るなら、コストパフォーマンスも自作の方が圧倒的だと言えるでしょう。
ただし、自作の場合は、作る、書く、などの全てを自分達で行うので、時間というコストがかかります。人件費(担当社員)がかかる場合もあるかもしれません。
なので、必ず時間や人件費なども含めて、オウンドメディアに取り組むかどうかを考えるようにしてください。
オウンドメディアの改善費用
オウンドメディアは初期作成して終わり…ではありません。必ず追記や改善が伴っていきます。
追記や改善をその都度外注するようだと、トータル、相当な額になってしまいますが、自分(または信頼できるスタッフ)で追記・改善できれば、費用はゼロ円です。
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オウンドメディアを大幅に改善しなければならない状況を避けるためには、オウンドメディア作成前に、下記の記事を読んでおくと良いかもしれません。
➡︎ オウンドメディア改善方法【よくある状況と10の原因と対策】
まとめ(オウンドメディアの費用)
オウンドメディアは、自作の方が費用もかからず、上手く進めていければ、私や私のクライアントさんのように成果も得やすくなります。もし可能であれば、あなたも、ぜひ自作にチャレンジしてみてください。
ただし、自作にかかる時間や、関わる社員の人件費なども十分に考慮してください。安く済ます……だけに着目すると必ず失敗します。
そして、もし、オウンドメディアを自作ではなく、WEB制作業者に外注する場合は、下記に十分注意してください。
- 絶対に安さで業者を選ばないこと。
- デザイン力や技術力で業者を選ばないこと(マーケティングなどのノウハウ有無で選ぶ)。
- 丸投げは断固受け付けない業者にすること(あなたと共に進めていく業者を選ぶ)。
- あなたの思い、あなたの提供サービスの特徴やウリ、あなたの見込み客のことなど、これらを十分に理解できる業者にすること。
オウンドメディアについて、さらに詳しく知りたい場合は、下記の記事も参考にしてください。
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始めてオウンドメディアを作るという方は下記の記事も参考にしてください。
➡︎ オウンドメディアの作り方【個人向け9ステップ】事例も紹介
WEBサイト形式だけがオウンドメディアではありません。
➡︎ オウンドメディア12種類【一覧で特徴や役割をわかりやすく比較】
オウンドメディアのメリットは?デメリットや注意点は?
➡︎ オウンドメディア【8つの大きなメリット】デメリットや注意点も!
オウンドメディアの収益化マネタイズは?
➡︎ オウンドメディアのマネタイズ【収益化10の運用アイデア】
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➡︎ オウンドメディアの作り方(準備中🙇♂️)