センスの良いホームページで成果が得られない3つの理由【要注意】
更新日:2022年8月13日 筆者:鈴木俊雄(@smart_plan_ts、Facebook)
センスの良いホームページで成果が得られない3つの理由【要注意】
要約
センスの良い(かっこいい、おしゃれ、など見た目のデザインが良い)ホームページだと、なぜ成果が得られないのか?その理由を説明しています。一方、デザインセンスの良いホームページなど最新のサイトデザインの実例も紹介しています。
この記事は、
- センスの良いホームページとは?
- センスの良いホームページを作成すれば集客できますか?
- かっこいい、おしゃれ、など、デザインの良いホームページを作成したい…
- センスの良いホームページの例を見てみたい
といったような、質問や要望に対してまとめています。
この記事を読むことによって、
- かっこいい、おしゃれ、など、デザインセンスの良いホームページだと、成果が得られず、集客できなことが分かります。
- それでも、かっこいい等、センスの良いウェブデザインを求める人は、いくつかの例が参照できます。
注意:「かっこいい」や「おしゃれ」というイメージが、顧客の購買意欲と直結するビジネス(例:ファッションデザイナー、高級レストラン、デザインが大きく関係する物品メーカーなど)には、当記事の主張は該当しません。
【 目次 】
センスの良いホームページで成果が得られない3つの理由
あなたは、なぜ、ホームページを作成するのか?
まずは、ホームページを作成する目的を明確にしてください。あなたの場合、ホームページを作成する目的は次のどちらですか?
- 今どきホームページくらい無いとまずいから
- ホームページから集客していきたいから
今どきホームページくらい無いとまずいから…の場合
今どきホームページくらい無いとまずいから……という場合は、
ウェブマーケティングの戦略から練り直しましょう。戦略無きホームページ作成は、多大な時間とお金を無駄にするだけです。
もし、形だけ必要な場合(たとえば銀行や取引先の条件にホームページの存在が定義されている場合など)は、WorsPress(ワードプレス)でもWix(ウィックス)でも、その他何のツールを使っても良いので、必要事項だけ載せたホームページを簡単に作成すれば良いです。
その場合、センスの良いホームページを!と意気込む必要性はゼロです。もっと重要なことに、貴重なお金や時間を注ぎましょう。
ホームページから集客していきたいから…の場合
ホームページから集客していきたいから……という場合は、
かっこいい、おしゃれ、素敵、かわいい、クール、シブい、斬新、画期的、などなど、見た目デザインに凝ったホームページにする必要はありません。
自分(自社)のホームページをセンスの良いものにしたい、センス良いと言われたい、どうせ作るならセンス良いものにしたい!……その気持ちはよく分かります。普通に正常な思いです(私も同じです)。
ですが、、、
ホームページから集客していきたいのであれば、かっこいい、おしゃれ、など、見た目デザインに凝りたい気持ちは捨てましょう。すなわち、自分中心・自己満足の考え方は捨てましょうということです。
なぜなら、
かっこいい、おしゃれ、などは自分が求めているだけではありませんか?
顧客は、かっこいいとか、おしゃれとか、まったく求めてません。。。
ホームページは作品ではありません。ホームページは、マーケティングで戦略的に活用するツールです。
ホームページから集客していきたいのであれば、顧客(潜在顧客、見込み客、検索者、閲覧者)中心で考えるようにしてください。なので、見た目デザインに凝りたい気持ちは捨てましょう。
センスの良いホームページとは?
下記の例で反応が得られるのは、どちらのページでしょうか?ちょっと考えてみてください。どちらも「センスの良いホームページが集客できない理由」というメッセージを発信しています。
答えは言わなくても分かりますよね?
いくらデザインセンスが良くても、相手にメッセージが届かない左側のようなホームページは0点です。
ホームページはデザインセンスを自慢する“作品”ではありません。ホームページはマーケティングツールです。
ところで、センスが良いって何なんでしょう???
「センスの良い」……っていう定義、ちょっと曖昧ですよね。なので、ここでは、「センスの良い」を次の5つに分類して、少しあなたに考えてもらおうかなと思います。
- かっこいいセンスが良いホームページ
- おしゃれでセンスの良いホームページ
- シンプルでセンスの良いホームページ
- 見やすいセンスの良いホームページ
- コンテンツセンスの良いホームページ
次の質問に答えてみてください。
かっこいいセンスの良いホームページの質問
質問
- かっこいいホームページだという理由で、運営者のあなたに、訪問者・閲覧者は興味を持ちますか?
- かっこいいホームページだという理由で、運営者のあなたは、訪問者・閲覧者から信頼を得られますか?
- かっこいいホームページだという理由で、運営者のあなたに、訪問者・閲覧者から問い合わせは来ますか?
おそらく、すべての答えは「いいえ」になったのではないでしょうか。
おしゃれセンスの良いホームページの質問
質問
- おしゃれなホームページだという理由で、運営者のあなたに、訪問者・閲覧者は興味を持ちますか?
- おしゃれなホームページだという理由で、運営者のあなたは、訪問者・閲覧者から信頼を得られますか?
- おしゃれなホームページだという理由で、運営者のあなたに、訪問者・閲覧者から問い合わせは来ますか?
こちらの質問も、おそらく、すべての答えは「いいえ」になったのではないでしょうか。
シンプルでセンスの良いホームページの質問
質問
- シンプルなホームページだという理由で、運営者のあなたに、訪問者・閲覧者は興味を持ちますか?
- シンプルなホームページだという理由で、運営者のあなたは、訪問者・閲覧者から信頼を得られますか?
- シンプルなホームページだという理由で、運営者のあなたに、訪問者・閲覧者から問い合わせは来ますか?
シンプル…という定義も曖昧ですね。どの程度のシンプルかが重要です。かっこいい、おしゃれ、などを意識したシンプルは、相手に対する必要な説明やメッセージまで省略したり分かり難くしがちです。そうなってしまうと、やはり、すべての答えは「いいえ」になります。
※ ただし、わかりやすくするためのシンプルさは重要です。
見やすいセンスの良いホームページの質問
質問
- 見やすいホームページだという理由で、運営者のあなたに、訪問者・閲覧者は興味を持ちますか?
- 見やすいホームページだという理由で、運営者のあなたは、訪問者・閲覧者から信頼を得られますか?
- 見やすいホームページだという理由で、運営者のあなたに、訪問者・閲覧者から問い合わせは来ますか?
ホームページは見るもの読むものなので、ホームページが見やすい…というのは、最低限クリアしておくべき必須条件です。なので、見やすさについては、答えが「はい」となる要素があります。
ですが、ただ単に見やすいというだけでは答えは「いいえ」になってしまいます。
※ かっこいい、おしゃれ、というデザインにしたために、見やすさが犠牲になり、反応を落としているホームページが世の中にはたくさんあります。
コンテンツセンスの良いホームページの質問
- コンテンツ:情報
- コンテンツセンスの良い:見込み客の求めている情報が網羅されている。見込み客にとって、専門的な情報が、わかりやすく説明されていて、非常に役立つ内容になっている。
質問
- コンテンツセンスの良いホームページだという理由で、運営者のあなたに、訪問者・閲覧者は興味を持ちますか?
- コンテンツセンスの良いホームページだという理由で、運営者のあなたは、訪問者・閲覧者から信頼を得られますか?
- コンテンツセンスの良いホームページだという理由で、運営者のあなたに、訪問者・閲覧者から問い合わせは来ますか?
どうでしょうか?答えは「いいえ」ではなく「はい」になりませんか?
もちろん、絶対とは言いません。ですが、かっこいい、おしゃれ、などのデザインセンスの良いホームページの場合と比べてみてください。「はい」の方が妥当ですよね。
コンテンツセンスは重要です。
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コンテンツのネタが思い浮かびませんか?以下は、メルマガのネタ探しをテーマにした記事ですが、ホームページやブログに投稿する記事コンテンツのネタ探しにも通じる内容です。下記の記事を参考にしてみてください。
➡︎ メルマガで面白いと思われるネタの探し方【ネタ切れ防ぐ33例付】
見た目のデザインセンスでは集客できない3つの理由
前述の質問に答えてみてどうでしたか?見た目のデザインセンスは、集客にまったく関係ないということが、なんとなく分かってきたのではないでしょうか。
シンプルさや、見やすさは、意識する必要がありますが、かっこいい、おしゃれ、などのデザインセンスは集客にまったく関係ありません。
ホームページで集客していきたい場合にこだわるのは、デザインセンスではなく、コンテンツセンスです。
見た目のデザインセンスでは集客できない理由をギュッと3つにまとめました。
- ホームページのデザインで決める人はいない
- ホームページのデザインにメッセージが負ける
- ホームページのデザインはGoogleランキング要素外
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➡︎ ホームページのトップ画像デザイン【やってはいけない8選】
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理由1.ホームページのデザインで決める人はいない
先の質問に答えてきたことで、もう既に分かっていると思います。
ホームページの見た目デザインで、
- 信頼するかしないか
- 問い合わせするかしないか
- ブログ記事などを読むか読まないか
- メルマガに登録するかしないか
- サービスに申し込むか込まないか
- 商品を購入するかしないか
などを決める人はいません。
なので、見た目のデザインセンスでは集客はできません。
注:あまりに酷いデザインはNG
見た目のデザインセンスは集客と関係ないと言っていますが、もちろん、あまりにも酷いデザインはNGです。
たとえば、
- めちゃくちゃ多くの色を使った目がチカチカするデザイン
- 字も小さく薄くあらゆる要素がギュッと寄って見にくいデザイン
- スマホ表示用に最適化されていないデザイン(非レスポンシブデザイン)
などは、当然論外です。これでは、いくらコンテンツセンスが良くても、訪問者・閲覧者の反応は悪くなります。
最近のCMSならデザインセンス無くても問題なし
では、デザインセンスの無い人はどうすれば良いのでしょうか?デザインセンスの無い人は、酷いホームページのデザインになってしまわないか心配になってしまうかもしれません。
でも、大丈夫です。
最近のCMS(ホームページやブログの作成ツールの総称)は、様々な素敵なデザインテンプレートが豊富に存在するので、それを設定してあげれば、ド素人でも、デザインセンスが無くても、イヤでもそれなりの綺麗なホームページになります。
おすすめできる代表的なCMS
- WordPress(ワードプレス)※世界でも日本でも圧倒的なシェアNo1のCMS
- Wix(ウィックス)※世界でシェアNo3のCMSで日本でも利用者が多い
CMSデザインテンプレートの例
十分ですよね?
ただし、CMSは、ある程度、何でもできてしまうので、変に色気を出して、背景を白以外にしたり、めちゃくちゃ多くの色を使ったり、余計なことをし始めると、せっかくのテンプレートも台無しになります。
すると、素人感が出てきて酷いデザインになっていく可能性が高くなります。下手に余計なことはしないようにしましょう。
理由2.ホームページのデザインにメッセージが負ける
デザインに凝れば凝るほど、見込み客に伝えるべき、最も重要なあなたのメッセージが伝わり難くなります。
いろいろなケースがありますが、たとえば、代表的な例が、トップページのヘッダー画像のスライドショー表示設定です。ヘッダー画像がサーっと勝手に切り替わっていくやつですね。
かっこいいから、おしゃれだから、などの理由でスライダー表示を採用する人は多いのですが、これでは、2枚目の表示で1枚目のインパクトは消えます。
そして、3枚目の表示で1枚目も2枚目も閲覧者の頭から消えます。次にまた1枚目がきます。すると3枚目のインパクトが消えます。結果、ごちゃごちゃして、結局は何も閲覧者には伝わりません。
このようなメッセージが伝わらないホームページで集客できるはずがありませんよね?なので、スライドショー設定はおすすめしません。
この他にも、アニメーション、フェードイン、フェードアウト、おしゃれな画像中心で文字情報をカット、などなど、デザインに凝れば凝るほど、見込み客に伝えるべき、最も重要なあなたのメッセージが伝わり難くなります。
見た目のデザインセンスでは集客はできません。
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ちょっとくらい、ワンポイントならアニメーションなども効果的になる場合があります。たとえば、コンバージョンポイント(目的達成ポイント)となる、登録ボタンや申し込みボタンなど。
理由3.ホームページのデザインはGoogleランキング要素外
ホームページにアクセスを呼び込む代表的な方法は検索です。(あとはSNS投稿時にホームページのリンクを貼ったり、ウェブ広告を出稿するなどの方法があります)
検索からの集客(アクセス集め)の場合、GoogleやYahoo!で検索されて、検索結果にあなたのホームページが出てきて、クリックされて、はじめてホームページへのアクセスは発生します。
ですが、あなたのホームページが検索結果の上から50番目とか80番目に出てくるようだと、検索者に見つけてもらえません。少なくとも20番め、できれば10番目、5番目以内くらいには出てきてほしいところです。
この検索結果で表示される順位は、検索エンジン(Googleなど)が決めます。どんなランキング要素で決めるかをザッとまとめると、以下のようになります
- 検索者の求めている情報が載っているページか?
- ウソなく古くなく信頼できる情報が載っているページか?
- 詳しくわかりやすく説明されているページか?
※ 上記はほんとザッとです。実際の細かい条件は何百とあります(何千とも言われている)。
このランキング要素に、
- デザインがかっこいいか?
- デザインがおしゃれか?
- デザインが美しいか?
などの要素は、まったく存在しません。
要するに、Googleも「見た目デザインなんてまったく関係ないよ」と言っているのと同じです。
見た目のデザインセンスでは集客はできません(検索されません)。
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・・・
まとめます。
見た目のデザインセンスで、集客はできません。
なぜなら、
- ホームページのデザインで決める人はいないから
- ホームページのデザインにメッセージが負けるから
- ホームページのデザインはGoogleランキング要素外だから
見た目のデザインにこだわるのはやめましょうね。
例外:センスの良いホームページが求められるビジネス
ここまで、かっこいい、おしゃれ、などのデザインセンスは集客ホームページには必要無いと言ってきましたが、もちろん、すべてのビジネスでとは言っていません。
かっこいい、おしゃれ、などの印象やイメージが、信用・信頼・興味・購買決定要素、などに深く関係するビジネスの場合は、ホームページの見た目デザインのセンスも重要になってきます。
たとえば、
- ファッション系
- 美容系
- レストランなどの飲食系
- 高級品(例:高級車や高級時計など)
- 豪華品(例:豪華旅行や豪華不動産など)
などですね。
これらの分野は、ホームページに、かっこいい、おしゃれ、などの見た目デザイン性の要素が必要になってくる場合があります。
その点は、誤解しないようにしてください。
センスの良いホームページ100以上の例(企業、個人、海外サイト)
どうしても、デザインセンスの良いホームページやブログなどのウェブサイトが必須だ……という人で、センスの良いサンプルや例を見てみたい人は、日本よりも進んでいる海外の例をチェックしてみてください。
以降、ウェブデザインの例をまとめた記事や動画を紹介していきます。
閲覧注意:見ちゃうと、集客目的の人も、自己満足の方に意識がいき、デザインにこだわりたくなってしまうかもしれません…要注意です!欲求をおさえてくださいね。
デザインセンスの良いWEBサイトまとめ記事9選
以下はデザインセンスの良いWEBサイトの例をまとめた記事へのリンクです。
※ すべて海外の記事です。ブラウザの機能等で翻訳して参照してください。
- あなたを刺激するための最高のウェブサイトデザインの34
- 40の最高のホームページのウェブサイトのデザイン例
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- 40の最高の現代のウェブサイトのデザイン例とテンプレート
- 43の最高のeコマースウェブサイトのデザイン例
- 注目すべき40の受賞歴のある最高のウェブサイトデザイン
- 1ページのウェブサイトデザインのインスピレーションの60の美しい例
- 20のユニークな個人ウェブサイトの例
- 最も人気のある9種類のWebサイトとその内容
サイトのUIおよびUXのデザイントレンド紹介動画
以下はサイトのUIおよびUXのデザイントレンドをまとめた、DesignSenseがYouTubeに公開している動画です。
- UI:ユーザーインタフェース(サイトの表示仕様みたいなこと)
- UX:ユーザーエクスペリエンス(サイトの使い勝手みたいなこと)
サイトのUIトレンド10選
まとめ
以上、かっこいいとか、おしゃれとか、見た目のデザインセンスにこだわり過ぎていると、ホームページで集客できなくなってしまうという話しをお伝えしてきました。
今の時代、最低限の見た目デザインは、WordPressやWixなどであれば、素敵なテンプレートが豊富にあるので、素人でセンス無い人でも、綺麗なサイトが簡単に作れてしまいます。
集客ホームページに、それ以上の見た目デザインは必要ありません。
もし、デザインに対するこだわりが、自己満足に起因しているのならば、今すぐ、そのこだわりは捨ててください。
もし、ホームページやブログで本気で集客していきたいなら、今すぐ、あなたの見込み客に寄り添った記事コンテンツを投稿していくようにしてください。
もし、ホームページ集客について、基本的なことをもっと知っておきたいな…という場合は、下記も参考にしてみてください。
以上、デザインセンスもない、HTMLもわからない、パソコンも苦手、…にもかかわらず、ホームページで安定的な集客を実現でき、その方法をクライアントさんに教えている私がお伝えしてきました。
ホームページ集客にデザインセンスは必要ありません。
あなたのホームページが、自分向けの自己満足の「作品」ではなく、見込み客向けの「情報メディア」になり、そして、多くの集客につながることを願っています。
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ホームページに集客できない原因は他にもあります。
➡︎ ホームページをGoogle検索に引っかかるようにする【25の方法】
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集客できない…という人の原因はホームページではないかもしれません。
➡︎ がんばっても全く集客できない【9つの根本原因を確認する】
ホームページに集客できたら(アクセスが来るようになったら)、見込み客 リストを構築していき、 リストマーケティング(メールマーケティング)につなげていきましょう。