起業で失敗しない商品の作り方【個人の商品作り9つのポイント】

起業で失敗しない商品作り

更新日:2021年8月24日 筆者:鈴木俊雄@smart_plan_tsFacebook

起業で失敗しない商品の作り方【個人の商品作り9つのポイント】

要約

起業するからには、何らかの商品が必要となります。当記事では、個人起業で失敗しない商品の作り方を9つのポイントで説明していきます。

起業で失敗しない商品の作り方9つのポイント

  • 好き・得意・やりたいの優先度を下げる
  • 既に売れてる商品をオリジナル商品にする
  • 原価や費用が小さくて済む商品にする
  • 利益率の高い高価な高額商品を用意する
  • 大きなベネフィットを与える商品にする
  • 顧客ステージに適した商品作りをする
  • 時間をかけて完璧な商品作りをしない
  • 撤退が困難となる商品は避ける
  • 商品は一人で作らない

この記事は、

  • 起業したいけど商品の作り方が分からない
  • 起業したはいいけど商品がない……
  • 自分のオリジナル商品を作りたい
  • 売れる商品の作り方を知りたい

といったような、個人ビジネスや商品作りの初心者の方へ向けてまとめています。

この記事を読むことによって、

  • 起業で失敗しない商品の作り方が分かります。
  • 個人起業でも売れる商品の作り方が分かります。
  • フロントエンド商品とバックエンド商品それぞれの作り方が分かります。

私自身もそうでしたが、私のクライアントさんも、起業前に「商品の作り方」という壁にぶつかることが多いです。

ほとんどの人は、初めての起業なので、何もかもが難しく感じると思いますが、この記事が少しでもあなたの助けになれば嬉しいです。

普段、私がクライアントさんの起業サポートで指導していることも含めた、「商品の作り方」に関する重要なポイントを説明していきます。

注意:当記事は、無形商品(コンサル業、サポート業、先生業など)を扱うビジネスに最適化しています。それ以外の物販や店舗ビジネス等には合わない部分があることを了承願います。

起業で失敗しない商品の作り方【個人の商品作り9つのポイント】

この記事は、下記の構成となっています。

  • 起業で失敗しない商品の作り方(大前提)
  • 起業で失敗しない商品の作り方9つのポイント
  • 起業で失敗しない商品の売り方
  • 起業で失敗しないフロントエンド商品の作り方
  • 起業で失敗しないバックエンド商品の作り方
  • 在宅オンライン時代の起業と商品の作り方
  • まとめ

起業で失敗しない商品の作り方(大前提)

「起業で失敗しない商品の作り方9つのポイント」よりも、一つ上の視点から見た、大前提となるポイントをまず最初に説明します。

起業で失敗しない商品の作り方9つのポイント

知っているといないでは、失敗する確率が変わってきます。「起業で失敗しない商品の作り方9つのポイント」を説明します。

起業で失敗しない商品の売り方

商品が作れたら、次は集客して販売していくのですが、商品が売れる型や流れというのは、ある程度決まっています。その型を説明します。

起業で失敗しないフロントエンド商品の作り方

フロントエンド商品(集客用商品)の作り方について説明します。※詳細は別記事での説明となります。

起業で失敗しないバックエンド商品の作り方

バックエンド商品(本商品・利益商品)の作り方について説明します。※詳細は別記事での説明となります。

在宅オンライン時代の起業と商品の作り方

コロナ感染の拡大も手伝って、在宅やオンラインで完結するビジネスで起業することが一般的になってきました。今の時代を見据えた商品の作り方を説明します。

起業で失敗しない商品の作り方(大前提)

起業で失敗しない商品の作り方(大前提)

それでは、まずは、起業で失敗しない商品の作り方の大前提からです。大前提として、次の4つのポイントをあげておきます。

  • 商品の良し悪しは顧客だけが判断できる
  • 売上主義はNGだが売上度外視はもっとNG
  • 売れる商品の作り方はコンセプトが8割
  • 全てはターゲットの徹底的なリサーチから

商品の良し悪しは顧客だけが判断できる

商品の作り手が、自分で「これは良い商品なんです!」って言う場合がありますが、商品の良し悪しは、顧客だけが判断できることです。

しかも、その商品を実際に買って使った顧客でないと、良し悪しは判断できません。当たり前のことですが、これを理解できていないケースが多いです。

作り手、売り手が、商品の良し悪しを判断することは不可能なんです。

自分の商品を愛することは良いことですが、自己満足モードに突入しないように気をつけましょう。

売上主義はNGだが売上度外視はもっとNG

売上主義(顧客を無視した)では、売れる商品が作れるはずがありません。

売上主義で作った商品が仮に売れたとしても、それは必ず一過性の売上で終わります(以降、マイナスで跳ね返ることもあり!)。

ですが、売上や利益を追求せずに商品作りをするのはもっとNGです。なぜなら、十分な売上や利益を得ていかなければビジネスは継続できないからです。

ビジネスが継続できないということは、あなたの作った素晴らしい商品やサービスは誰にも提供できなくなるということです。即ち、あなたが、救える人も救えなくなるということです。

同時に、あなたの思いも、志しも、夢も、全て潰れます。スタッフや家族にも迷惑をかけるかもしれません。なのでNGなんです。

十分な売上や利益を得られる商品にしてください。

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➡︎ 売上が上がらない8つの原因理由と対策【保存版:個人事業編】

売れる商品の作り方はコンセプトが8割

売れる商品になるかどうかは、コンセプトが8割です。

コンセプト(誰に、何を、なぜ)が間違っていたり、ズレていたりすると、何を作っても売れません。何をやっても売れません。空振りです。無風です。

コンセプトさえ良ければ簡単に売れるわけではありませんが、コンセプトが本当に良ければ、いつかは必ず売れます(改善等を繰り返せば)。

商品をどう作るのか?何を作るのか?より前に、誰に何を与えるのか?そして、それは、なぜ与える必要があるのか?などを考え抜きましょう。

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➡︎サービスコンセプトの作り方【自分という名の商品を売る秘訣】

全てはターゲットの徹底的なリサーチから

売れる商品のコンセプトを定義するには、インプット・材料が必要です。ニーズ、ウォンツ、悩み、願望、立て前、本音、傾向、流行、など、徹底的なリサーチが必要です。

ネットを検索して得られる情報もありますが、古かったり、薄かったり、ズレたりしている情報も多いです。統計や各種アンケート結果データも偏っているケースが多いです。

なので、可能な限り、生のターゲットに会って、生の悩みやニーズをリサーチしてください。自分の目と耳と脳でリサーチしてください。リアル対面が無理なら、オンラインでもOKです。

本当の悩みやニーズは、ターゲット本人も気づいていない場合が多々あります。深く深く掘り下げていかないと本音が見えてこないケースが多いです。注意してください。

・・・

次項では「起業で失敗しない商品の作り方9つのポイント」を説明していきますが、ターゲットの徹底的なリサーチが行えていない場合は、まだ商品作りはしないでください。なぜなら、売れない無駄な商品になる可能性大だからです。

全てはターゲットの徹底的なリサーチから始まります。

起業で失敗しない商品の作り方9つのポイント(個人起業向け)

起業で失敗しない商品の作り方9つのポイント(個人起業向け)

起業で失敗しない商品の作り方9つのポイントを説明していきます。

これから個人で起業する方や、既に起業してビジネスをされている個人の方向けに説明していきますが、中小企業の新規事業立ち上げ時などにも有効なポイントとなります。ぜひ、参考にしてください。

起業で失敗しない商品の作り方9つのポイントは、下記の通りです。

起業で失敗しない商品の作り方9つのポイント

  • 好き・得意・やりたいの優先度を下げる
  • 既に売れてる商品をオリジナル商品にする
  • 原価や費用が小さくて済む商品にする
  • 利益率の高い高価な高額商品を用意する
  • 大きなベネフィットを与える商品にする
  • 顧客ステージに適した商品作りをする
  • 時間をかけて完璧な商品作りをしない
  • 撤退が困難となる商品は避ける
  • 商品は一人で作らない

関連記事

➡︎ 無形商材・無形サービス一覧12種類【個人起業に最適は?】

好き・得意・やりたいの優先度を下げる

好き・得意・やりたい(やれること)をベースに商品を作らないようにしてください。「好き・得意・やりたい」の優先度を下げてください。

なぜなら、お金を出して商品を買うお客様にとって、あなたの「好き・得意・やりたい」は一切関係ないからです。また、提供できる商品の幅も狭くなります。

商品作りのベースとなるのは、どんな時も、ターゲットの悩みの解消や問題の解決です。絶対に忘れないようにしてください。

とはいえ、「嫌い・苦手・やりたくないこと」では良い商品は作れません。また、仮に作れたとしても、毎日が辛くて面白くなくて長続きしません。

なので、「嫌いじゃない(まぁまぁ好き)・苦手じゃない(まぁ普通にできる・今は出来なくても勉強すれば出来そうなこと)」といった辺りを自分のベースにすることをおすすめします。

※ 「好き・得意・やりたい」こと最優先することを否定はしません。それはそれで大正解です。自分の人生なので。ただ、商売・ビジネスを成功させるのであれば、「自分」は二番目にしないといけないよねという話しです。

既に売れてる商品をオリジナル商品にする

どこにも存在しないオリジナル商品ではなく、既に売れてる商品を参考に、似たような自分のオリジナル商品を作成してください。

微妙で複雑な言い回しで分かり難いかもしれませんが重要なことです。

「コレまだ誰もやっていない!」「こういうアイデアの商品まだどこも出してないんですよ!」「完全ブルーオーシャンだよ!」というような台詞を言われる方は、99.99%失敗しています。

「コレまだ誰もやっていない!」という台詞は、私も昔、言った覚えがあります、、、もちろん結果は失敗に終わってます。

大成功してメディアに取り上げられるような人達は、上記のような台詞を言った人達ばかりですが、成功確率は0.01%です(もっと低いかも)。

新しいことにチャレンジすることは素晴らしいことです。世界や文化を変えるには全く新しい分野や商品を作り出していく必要があります。

ですが、私達のような、普通の一般人が個人で起業しビジネスをし、売上や利益を得るために商品を作るのであれば、既存の分野で既に売れてる商品と同じようなものを作ってください。でないと失敗します。

……なんですが、

人と全く同じような商品では売れません(もちろんコピー商品は法的にダメ)。なので、差別化や独自性(USP)を加えたオリジナル商品にすることが必要です。

既に売れてる商品を参考に、自分のオリジナル商品を作成してください。

差別化や独自性を加えた商品にできない時は?

差別化や独自性を加えた商品にできない時は、売り方や伝え方で差別化します。または、「人間(あなた自身)」で独自性を出します

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商品の差別化や、独自性、オリジナル化を検討する際は、参考にしてください。

➡︎ポジショニングマップの作り方【簡単5ステップ】書き方や軸の例も

➡︎ブルーオーシャンの見つけ方【ひとり起業は業界や仕事選びが9割】

原価や費用が小さくて済む商品にする

原価や費用が小さくて済む商品にしてください。特に大きな初期費用や大きな固定費がかかる商品やビジネスは、個人事業でやらない方がベストです。

これは色々な起業本やネット上の記事に必ず書かれている、もはや常識レベルの話しなので、勉強済みの方は、この項は読み飛ばしOKです。

商品を作るなら、商品作成(販売や運営も含めて)にかかる原価や費用が小さくて済む商品にしてください。加えて言えば、在庫が生まれるような商品も避けてください。

原価や費用がかかる例

  • 地代家賃 30万円
  • 仕入れ代 40万円
  • 他の費用 50万円
  • 経費合計 120万円
  • 商品単価 20万円
  • 5件成約 →売上100万 – 120万 = 赤字20万

これでは頑張っても赤字です。。。

原価や費用がかからない例

  • 地代家賃 0万円
  • 仕入れ代 0万円
  • 他の費用 5万円
  • 経費合計 5万円
  • 商品単価 20万円
  • 5件成約 →売上100万 – 5万 = 黒字95万

頑張った分が黒字になります。前者と大違いです。ちょっと極端な例でしたが、後者のパターンにすべきです。

原価や費用のかからない商品にしてください。

利益率の高い高価な高額商品を用意する

薄利多売が目的の安い商品を作らないでください。利益率の高い高価な高額商品を作ってください。

価格が安いことが正義で高いことを悪のように思う人がいますが、大間違いです。お肉や野菜ではないのですから、、、

「価格」は値のと書きます。お客様にとっての価値が高いことが正義で、価値が低いことが悪です。金額ではないんです。なので、可能な限り価値の高い高価な商品を作ることをおすすめします。

また、個人レベルの事業は、安い価格の商品では、なかなか食べていくことはできません

仮に月に100万円の売上が必要な場合だとすると、

  • 商品単価:1万円(安価
  • 販売人数:100人/月
  • 集客人数:1000人/月(成約率10%として)
  • 商品単価:50万円(高価
  • 販売人数:2人/月
  • 集客人数:40人/月(成約率5%として)

という差になります。後者は成約率を半分に落としているのに、集客数も販売人数も少なくて済みます。

あなたは、毎月毎月1000人集客できますか?毎月毎月100人もの人に商品を売り続けていけますか?私には無理です。

お客様のためにも、自分のためにも、利益率の高い、お客様にとって価値ある高価な高額商品を作成するようにしてください。

大きなベネフィットを与える商品にする

前項で、価値の話しをしましたが、小さな価値や小さなベネフィットの商品は、たとえ安価でも買ってもらえません。大きなベネフィットが得られる商品を作るようにしてください。

ベネフィットとは、その商品によって買い手が得られる、効果や利益のことです。特徴ではないので注意してください。お客様が心から喜ぶような、大きなベネフィットを与える商品を作るようにしてください。

価値やベネフィットの大きさは、簡単に言うと、商品を買う前と買った後のギャップの大きさで計れます。

たとえば、

イメージ例

  • 価値大:マイナス5地点 → プラス5地点
  • 価値中:マイナス5地点 → ±0地点
  • 価値中:±0地点 → プラス5地点
  • 価値小:マイナス5地点 → マイナス2地点
  • 価値小:プラス2地点 → プラス5地点

みたいなイメージです。少なくとも「価値中」レベル以上の商品を目指しましょう。

顧客のアフターをイメージしてみてください。顧客はどのくらい喜んでいますか?

顧客ステージに適した商品作りをする

潜在顧客や見込み客は、ずっと同じ状態ではありません。ターゲットのステージに適した商品やコンテンツを作ってください。

基本的に顧客は、下記のように状態ステージが変わっていきます。

あなたのターゲットはどのステージに居ますか?

顧客ステージの変化

  • a)悩みがあるが原因も分からず解決の仕方も分からない
  • b)悩みの原因は分かっているが解決の仕方が分からない
  • c)悩みの解決方法を知っているがやり方が分からない
  • d)悩みの解決方法のやり方も知っているが着手できない
  • e)悩みの解決方法を実施したが上手に実施できない
  • f)悩みの解決方法を上手に実施できるが効果が出ない

たとえば、a)向けのコンテンツを、f)の状態の人に差し出しても刺さりませんよね。また、全ての状態の人へ……といったような商品は最悪です。結局、全ての人に刺さりません。

f)の状態の人がターゲットなら、f)の状態の人向けに特化した商品にしてください。

ターゲットの状態ステージに合った商品作りをしてください。尚、集客時のキャッチコピーやメッセージも、ターゲットの状態ステージに合わせることをお忘れなく。

時間をかけて完璧な商品作りをしない

売る前に時間をかけて商品作りをしないでください。売る前から完璧な商品は求めないでください。

「品質をもっと上げてから売ろう」「機能をもう少し増やしてから売ろう」「見栄えをもっと綺麗にしてから売ろう」……ってキリがありません。

商品というものは、最初は売れないのが普通です。一般的に、新商品がヒットする確率は0.3%と言われています。残り99.7%の商品は売れません。ここには大企業が何千万円も何年もとかけた商品も多く含まれています。

品質を上げても上げなくても、機能を増やしても増やさなくても、見栄えを良くしてもしなくても同じです。時間をかけてもかけなくても99.7%の確率で売れない商品になります

イメージ

  • 2週間で作った商品(自己評価30点)→99%売れない
  • 2年かけて作った商品(自己評価100点)→99%売れない

上記は、両ケース共、ほぼ同じ売れない確率になります。両ケース共、顧客評価0点になる可能性大です。作成期間も自己評価も関係ありません。大切なのは顧客評価です

なので、以下のようなイメージで、商品作りをしていくようにしてください。

  • ↓短い時間で商品を作る(顧客評価30点レベル)
  • ↓商品をテスト販売する(安くて可)
  • ↓商品の利用者からの指摘を吸収(改善)
  • ↓商品を改善する(顧客評価50点レベル)
  • ↓商品をテスト販売する(定価に近づけていく)
  • ↓商品の利用者からの指摘を吸収(改善)
  • ↓商品を改善する(顧客評価80点レベル)
  • ↓商品を本格的に販売する(定価)
  • ↓商品の利用者からの指摘を吸収(改善)
  • ↓商品を改善する(顧客評価90点レベル)
  • ↓商品を本格的に販売する(値上げ)

要するに、「見切り発進せよ。」ということです。走りながらでなければ、商品の点数は絶対に上げられません。

また、100点の商品なんていうものは、一生かけてやっと到達できるかどうかです。いや、きっと到達はできません。なぜなら、時代も人も常に変化しているからです。

とにかく、売る前に時間をかけて、自己満足の100点を目指す!といったような、完璧主義の商品作りはしないようにしましょう。

撤退が困難となる商品は避ける

撤退、中止、引き際、などが、難しくなるような商品作りは、なるべく避けるようにしてください。

先ほども述べたように、必ず売れる商品になるという保証はどこにもありません。リサーチが完璧でも、コンセプトが良くてもです。

売れない商品は早めに捨てて、売れる商品にチェンジしていかなければ、手遅れになります。

ですが、撤退、中止、引き際が、難しくなるような商品だと、売れない商品をいつまでも抱えなければならなくなり、傷口が広がり、売れる商品へのシフトが困難になります。

たとえば、代表的なのは月額課金の会員制の商品(オンラインサロンなど)です。

こういう商品は、軌道に乗ったら経営が安定する非常に魅力的な商品ですが、数が絶対に必要となるビジネスモデルです。数が少なければ、毎月決まった赤字となります。

でも、会員が少しでもいる限りは、「儲からないのでハイやめます」とは簡単に言えません。結果、赤字は膨らみ、新しい商品へのシフトもできない状態に陥っていきます。

撤退、停止、引き際が、難しくなるような商品作りはやめておきましょう。

商品は一人で作らない

商品は第三者を巻き込んで作るようにしてください。

どんなに優秀な人でも、自分の見える視野は限られています。その狭い視野で商品を作っても、売れる商品にはなりません。

なので、第三者の視野や視点も積極的に商品に取り入れていくようにしてください。

商品作りに巻き込みたい第三者

  • 購入者
  • 見込み客
  • 外部(コンサル等)

商品作りに巻き込んではいけない第三者

  • 同僚
  • 同業者仲間
  • 友達
  • 家族

後者の第三者意見は聞かないようにしてください。言い換えると、既にあなたという個人をよく知っている人の意見は聞かないようにした方が良いということです。

なぜなら、変なフィルターがかかった意見になるからです。よくあるのが「やめといた方が良いと思うよ」という否定する意見です。もしくは「イイね!売れそう!」という根拠なき楽観的な意見です。

あなたと距離が近い人ほど、真っ当なアドバイスはできません。本当です。

それ以外の、顧客、見込み客、コンサルタントといった第三者を巻き込んで商品を作るようにしてください。

起業で失敗しない商品の売り方

起業で失敗しない商品の売り方

販売テストも行って、売れる確証のある商品が完成したとします。ですが、売り方を間違えると全く売れないので注意してください。

よくある間違った売り方が「いきなり売る」です。ホームページで、チラシで、交流会で、いきなり商品を売ろうとしても全く売れません。

知らないサイトで、知らない人が、知らない商品を、会ってすぐに、コレいいよ最高だよと猛烈にアピール……。売れるはずありませんよね。

商品は段階を踏んでいかないと売れません。

売れてる人や会社のほとんどは、下記のようなステップを必ず踏んでいます。

商品が売れるマーケティング・販売ステップ

  • ↓ 無料コンテンツで出会って、
  • ↓ 無料プレゼントで連絡先を交換し、
  • ↓ 集客用の安価なお試し商品でお互いをよく知り、
  • ↓ 高価な本商品を差し出す。
  • 無料コンテンツ…ホームページやブログやSNS
  • 無料プレゼント…小冊子、ビデオ講座、サンプル、など
  • 集客用の安価なお試し商品…セミナー、勉強会、体験会、など
  • 高価な本商品…あなたの作った本商品

集客用の安価なお試し商品のことをマーケティング用語では、フロントエンド商品(集客商品)と言います。本商品にことをマーケティング用語では、バックエンド商品(利益商品)と言います。

例)フロントエンド商品とバックエンド商品の例

  • フロントエンド商品:ウィンナー半切れ試食
  • バックエンド商品:ウィンナー2袋パック
  • フロントエンド商品:英会話1日体験教室
  • バックエンド商品:英会話年間カリキュラム

イメージ湧きますでしょうか?

商品を売る時は、以下のようなステップを意識して商品を売るようにしてください。

  • ↓ 無料コンテンツの提供
  • ↓ 無料プレゼントの提供
  • ↓ フロントエンド商品の販売
  • ↓ バックエンド商品の販売

起業で失敗しないフロントエンド商品の作り方

起業で失敗しないフロントエンド商品の作り方

前項で説明したように、本商品(バックエンド商品)を売るには、集客用の商品(フロントエンド商品)も必要です。

フロントエンド商品の作り方については、下記の記事で詳しく説明していますので、参考にしてください。

➡︎フロントエンド商品の作り方【5ステップで初心者向け簡単に】

起業で失敗しないバックエンド商品の作り方

起業で失敗しないバックエンド商品の作り方

バックエンド商品の作り方をもう少し詳しく知りたい場合は、下記の記事で詳しく説明していますので、参考にしてください。

➡︎バックエンド商品の作り方【7ステップで初心者向け簡単に】

在宅オンライン時代の起業と商品の作り方

在宅オンライン時代の起業と商品の作り方

コロナ感染の拡大も手伝って、起業は「在宅やオンラインで完結するビジネスで」と思う人が増加しています。

買い手も「在宅やオンラインで」というのが一般化してきました。今の時代を見据えた商品の作り方を説明します。

と言っても、商品の作り方の基本は何も変わりません。これまで説明してきたことを守ってもらえれば良いです。

加えてやることは、デジタル化、オンライン化、WEB化です。

  • アナログ商品 → デジタル商品
  • リアル商品 → オンライン商品
  • アナログ集客 → WEB集客
  • リアル集客 → WEB集客

デジタル商品の作り方

デジタル商品は、端末(パソコンかiPad)といくつかのアプリやツールがあれば、簡単にできてしまいます。

主なデジタル商品の形

  • PDF商品
  • WEBページ商品
  • ビデオ動画商品

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➡︎デジタルコンテンツ24種類を解説【今すぐ作れる商品一覧!】

PDF商品の作り方

お好きなアプリ(パワーポイント、ワード、Keynote、Pagesなど)でベースとなるスライドやテキストを作成し、PDF変換すれば、PDF商品の出来上がりです。

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➡︎PDF小冊子の作り方【iPadでの簡単自作も可能!ツールも紹介!】

WEBページ商品の作り方

ワードプレス(WordPress.org)などを用いれば、ホームページなどのWEBページが誰でも簡単に作成できる時代です(初心者でもiPadだけでも)。WEBページ上に、講座プログラムなどを展開すれば、WEBページ商品の出来上がりです。

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➡︎ホームページ自作【初心者入門ガイド】全7章で分かりやすく解説!

ビデオ動画商品の作り方

動画の撮影や編集はとても簡単になりました。動画をクリエイティブな作品にする必要はありません(注:音声が悪いのはNG)。講座やスライドアニメーションなどを録画して少し編集すれば、ビデオ動画商品の出来上がりです。

オンライン商品の作り方

セミナー、講座、コンサル、レッスン、など、リアルでやっていたことをオンライン(ZOOMなど)で行えるようにすれば、オンライン商品は完成です。

但し、直接あなたの手取り足取りの指導が必要な場合は、オンラインだと指導しきれません。リアル商品より価値が下がってしまいます。商品にオンライン特有の工夫を加える必要があります。

ですが、オンライン化すれば、遠方の方も顧客になっていただけるなど、大きなメリットもあります。商品のオンライン化は、デメリットよりもメリットに注目して、積極的に取り組んでいく方が良いでしょう。

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➡︎オンライン化のメリットとデメリット【脱リアルで現状打破】

WEB集客のやり方

主なWEB集客のやり方は以下の3種類です。

  • 検索からの集客(無料の方法)
  • SNSからの集客(無料の方法)
  • WEB広告からの集客(有料の方法)

検索からの集客のやり方

ワードプレスなどでホームページやブログを作成します。見込み客に検索されるようなコンテンツをホームページ等に仕込みます。アクセスしてきた人から連絡先を教えてもらいます(無料プレゼントなどとの交換で)。完全自動化も可能です。

その後、メールやLINEや電話やレターなどのプッシュ媒体で、フロントエンド商品への集客を行い、バックエンド商品につなげていきます。

参考)

ホームページ集客やブログ集客などに興味がある方は、下記も参考にしてください。

➡︎パソコン苦手でも、アクセス数を3倍5倍10倍にし、毎月安定的に見込み客を増やし続けていける『【無料】ホームページ集客講座(7つの特典つき)※初心者向け

SNSからの集客のやり方

SNSに日々メッセージを投稿し続けます。フォロワーや友達を増やします。さらに、メッセージを投稿し続けて、仲良くなったりしながら、連絡先を教えてもらいます(無料プレゼントなどとの交換で)。

その後、SNS投稿や、メールやLINEや電話やダイレクトメッセージなどのプッシュ媒体で、フロントエンド商品への集客を行い、バックエンド商品につなげていきます。

関連記事

➡︎SNS集客のメリットとデメリット【19のポイント】個人ビジネス向

WEB広告からの集客のやり方

「無料プレゼント!」といったようなコピーのWEB広告を出稿し、連絡先を教えてもらいます(無料プレゼントなどとの交換で)。

その後は同じです。メールやLINEや電話などのプッシュ媒体で、フロントエンド商品への集客を行い、バックエンド商品につなげていきます。

在宅での商品作り・集客・商品提供に必要なツール

在宅で、デジタル商品やオンライン商品を作ったり、在宅で集客したり販売したりしていくのに必要なツール類をまとめておきます。

※ 全てが必要なツールとは限りません。ビジネス内容や商品の種類によって必要なツールは異なります。また、掲載されていないツールが必要となる場合もあります。

在宅での商品作り・集客・商品提供に必要なツール

  • 端末(パソコンまたはiPad)※
  • スマホ
  • WiFi環境
  • プレゼンアプリ(パワーポイントやKeynoteなど)
  • 文章作成アプリ(ワードやPagesなど)
  • 表計算アプリ(エクセルやNumbersなど)
  • テキストエディタ(各種下書き用)
  • 動画撮影機器(スマホで十分)
  • 動画編集アプリ(お好きなもので)
  • 画像編集アプリ(お好きなもので)
  • オンライン通話ツール(ZOOM等)
  • WEBページ作成アプリ(ワードプレス等)
  • アクセス数を増やすために使う各種ツール
  • SNS(Facebook、Instagram、Twitter、YouTube)
  • メール配信システム(オートビズ等)
  • LINE公式アカウント(メルマガの代わりに)
  • 販売プラットフォーム(ココナラやSTORESなど)
  • 決済サービス(PayPalやStripeなど)
  • 電子契約サービス(みんなの電子署名やNINJA SIGNなど)

※ 私の場合は、パソコンが苦手なので、iPadとスマホだけで全てを実施しています。ちなみに、このホームページもiPadのみで作成しています。

まとめ(起業で失敗しない商品の作り方【個人の商品作り9つのポイント】)

まとめ(起業で失敗しない商品の作り方【個人の商品作り9つのポイント】)

商品は、じっくり作ったからといって売れるものにはなりません。

なので、

とりあえず売ってみよう!

というマインドが必要です。ダメだったら何がダメだったのかを分析し、仮説を立てて改善して、また売ってみる。です。

商品作りは大変ですが、いずれどこかで悩んで困っている方が、その商品によって救われることになります。なので、がんばってください。

最後に、この記事でまとめたポイントだけ再掲して終わりにします。

起業で失敗しない商品の作り方(大前提)

  • 商品の良し悪しは顧客だけが判断できる
  • 売上主義はNGだが売上度外視はもっとNG
  • 売れる商品の作り方はコンセプトが8割
  • 全てはターゲットの徹底的なリサーチから

起業で失敗しない商品の作り方9つのポイント

  • 好き・得意・やりたいの優先度を下げる
  • 既に売れてる商品をオリジナル商品にする
  • 原価や費用が小さくて済む商品にする
  • 利益率の高い高価な高額商品を用意する
  • 大きなベネフィットを与える商品にする
  • 顧客ステージに適した商品作りをする
  • 時間をかけて完璧な商品作りをしない
  • 撤退が困難となる商品は避ける
  • 商品は一人で作らない

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➡︎バックエンド商品の作り方【7ステップで初心者向け簡単に】

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➡︎ リストマーケティングで何を売るか?【個人でも売れる商品とは】

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