バックエンド商品の作り方【7ステップで初心者向け簡単に】

バックエンド商品の作り方

更新日:2021年8月21日 筆者:鈴木俊雄@smart_plan_tsFacebook

バックエンド商品の作り方【7ステップで初心者向け簡単に】

要約

集客ができてフロントエンド商品が売れても、バックエンド商品が売れなければ意味がありません。売れるバックエンド商品の作り方・手順、集客や販売、その他の注意点まで、初心者向けにわかりやすく説明しています。

バックエンド商品の作り方・手順は、下記の通りです(詳しくは後述)。

バックエンド商品の作り方7ステップ

  • 手順1:ターゲットのニーズを徹底的にリサーチする
  • 手順2:バックエンド商品のコンセプトを決める
  • 手順3:バックエンド商品の種類を決める
  • 手順4:バックエンド商品の価格を決める
  • 手順5:バックエンド商品のアウトラインを設計する
  • 手順6:バックエンド商品のオファーを決める
  • 手順7:バックエンド商品を作成する

この記事は、

  • バックエンド商品とは?
  • バックエンド商品の作り方が分からない…
  • バックエンド商品の集客や販売の仕方が分からない…
  • フロントエンド商品の作り方との違いは?

といったような、質問やお悩みのある、ビジネスやマーケティングの初心者の方へ向けてまとめてあります。

この記事を読むことによって、

  • バックエンド商品とは?が分かります。
  • 売れるバックエンド商品の作り方が分かります。
  • バックエンド商品の集客や販売の仕方が分かります。
  • フロントエンド商品とバックエンド商品の作り方の違いが分かります。
  • バックエンドの成約率が上がります。

この記事でお伝えする内容は、私自身や私のクライアントさんが、実際にバックエンド商品を作ってきた経験(失敗も含め)をもとにしています。

また、私が教えている有料講座「売れるバックエンド商品の作り方」からも一部抜粋して掲載しています。

ぜひ、この記事を参考にして、あなたも、売れるバックエンド商品を作ってください。

こちらの記事もおすすめ

➡︎起業で失敗しない商品の作り方【個人の商品作り9つのポイント】

注意:当記事は、無形商品(コンサル業、サポート業、先生業など)を扱うビジネスに最適化しています。それ以外の物販や店舗ビジネス等には合わない部分があることを了承願います。

バックエンド商品の作り方(はじめに)

本記事「バックエンド商品の作り方【初心者向け7ステップで簡単に】」は下記の構成となっています。

「バックエンド商品の作り方【初心者向け7ステップで簡単に】」の構成

  • バックエンド商品の作り方の前に
  • バックエンド商品の作り方7ステップ
  • バックエンド商品への集客と販売方法
  • 売上をさらにアップする3つの戦略
  • 最も簡単なバックエンド商品の作り方
  • まとめ(バックエンド商品の作り方)

各項目の概要は下記の通りです。

バックエンド商品の作り方の前に

バックエンド商品とは?など、バックエンド商品を作る前に知っておいてほしいことを簡単にまとめています。知ってるヨ…という方は読み飛ばしOKです。

バックエンド商品の作り方7ステップ

バックエンド商品の作り方7ステップについて説明します。

バックエンド商品への集客と販売方法

バックエンド商品をどう知ってもらうのか?どう集客して販売していくのか?バックエンド商品を作った後の集客・販売について説明します。

売上をさらにアップする3つの戦術

バックエンド商品の販売を起点として、さらに売上をアップする戦術について説明します。

最も簡単なバックエンド商品の作り方

これは私の経験談からのアドバイスです。私自信が、最も簡単だと感じたバックエンド商品の作り方を教えます。

まとめ(バックエンド商品の作り方)

全体的なまとめです。

バックエンド商品の作り方の前に

バックエンド商品の作り方の前に

バックエンド商品とは?など、バックエンド商品を作る前に知っておいてほしいことを簡単にまとめています。知ってるヨ…という方は読み飛ばしOKです。

  • バックエンド商品とは?
  • バックエンド商品事例
  • 望ましいバックエンド商品の定義

バックエンド商品とは?

バックエンド商品とは、一番売りたい商品、主力の商品、最も利益となる商品、などのことです。

高価なバックエンド商品は、どんなに良いものでも、いきなりは売れません。なので、ほとんどの場合で、フロントエンド商品(集客用の商品)を購入して頂いた顧客に販売するという2ステップマーケティング方式をとっています。

バックエンド商品

  • 一番売りたい商品
  • 主力の商品
  • 最も利益となる商品

フロントエンド商品

  • 気軽に買いやすい集客用の商品

2ステップマーケティング

  • 1ステップ目:フロントエンド商品で興味、関心、信頼を獲得
  • 2ステップ目:バックエンド商品を提案

関連記事

フロントエンド商品の作り方については、下記の記事で詳しく説明しています。

➡︎フロントエンド商品の作り方【5ステップで初心者向け簡単に】

バックエンド商品事例

バックエンド商品の事例をいくつか載せておきます。


フロントエンド商品とバックエンド商品事例

分野フロントエンド商品バックエンド商品
食品系一切れ試食本品
スーパー系個数限定特売品定価の食品
ツール系無料お試し30日間月額課金
動画配信サービス系無料お試し30日間月額課金
教室系お試し体験会入学やコース料金
ヘアサロン系初回カット半額+パーマや正規料金
塾系安価なセミナー入塾
士業系無料相談会コンサルティング
教材系安価なコンテンツ高価なコンテンツ
ITシステム開発系安価なセミナーシステム開発受注
建設系住居の痛みチェックリフォーム
ハウスメーカー系住宅展示祭り一戸建て
代行請負業系見積もり無料正式受注
通販系初回大幅割引価格定額で継続購入

先述したように、バックエンド商品は、フロントエンド商品と対になっている商品ばかりですね。2ステップマーケティングは必須だということです。

望ましいバックエンド商品の定義

望ましいバックエンド商品の定義は下記の通りです。

  • フロントエンド商品よりも先に作成
  • 大きな価値を与えられるバックエンド商品
  • 根本課題を解決できるバックエンド商品
  • 薄利多売を要しないバックエンド商品
  • 利益額・利益率の大きなバックエンド商品
  • 続きのあるバックエンド商品

フロントエンド商品よりも先に作成

フロントエンド商品は、バックエンド商品につなげるための集客用商品です。バックエンド商品というゴールを見据えた商品がフロントエンド商品となります。

なので、バックエンド商品は、フロントエンド商品よりも先に作成しておく必要があります。

但し、必ずしもバックエンド商品を形にしておく必要はありません。最低限、コンセプト・アウトライン・オファーなど、見込み客への説明に必要なことが明確になっていれば良いでしょう。

大きな価値を与えられるバックエンド商品

あなたが主力だと言う商品が、顧客に小さな価値しか与えられないというのは、普通におかしな状況です。よね?

バックエンド商品は、顧客に大きな価値を与えられるものでなければなりません。

大きな価値かどうかを判断する一つの目安は顧客のビフォーアフターのビフォー地点とアフター地点のギャップの大きさです。

ギャップのイメージ例

  • 価値大:マイナス5地点 → プラス5地点
  • 価値中の大:マイナス5地点 → ±0地点
  • 価値中の小:±0地点 → プラス5地点
  • 価値小:マイナス5地点 → マイナス2地点
  • 価値小:プラス2地点 → プラス5地点

バックエンド商品は、少なくとも上記イメージ例の「価値中」以上の商品にしてください。

根本課題を解決できるバックエンド商品

大きな価値を与えられる商品とは何でしょうか?ギャップについて前述しましたが、もう一つ重要な判断基準があります。

それは、顧客の表面的な課題ではなく、根本的な課題を解決してあげられる商品かどうかです。枝葉ではなく、根っこから解決してあげられるバックエンド商品にしてください。

薄利多売を要しないバックエンド商品

1万円の商品では、月100万の売上を達成するのに、毎月毎月100人に売り続けていかなければなりません。成約率を10%とすると、100人に売るには毎月毎月1,000人の集客が必要です。

毎月100人、毎月1000人、これ可能でしょうか?私には無理です…。薄利多売を要しないバックエンド商品にしてください。

利益額・利益率の大きなバックエンド商品

単品100万の商品なら、月100万の売上を達成するのに、毎月1人だけに売れればOKです。ですが、もし原価など経費やコストが90万もかかっていたら利益は10万です。これではやっていけません。利益額・利益率の大きなバックエンド商品にしてください。

高利益率のヒント

  • 仕入れ不要の商品
  • 製造コストのかからない商品
  • 人件費のかからない商品
  • 自動化できる商品
  • 地代家賃のかからない商品
  • 広告費のかからない商品

続きのあるバックエンド商品

新規顧客の獲得コストは、既存顧客に対するマーケティングコストの5倍〜20倍もかかります。既存顧客に対して、2個目または2回目、さらにその次と、次々にバックエンド商品を提案できる流れを考えておきましょう。LTV(顧客生涯価値の上がる、続きがあるバックエンド商品が望ましいです。

LTV(Life Time Value):顧客生涯価値。たとえば、単発の売上ではなく、生涯(またはある期間)その人が購入する全額。

バックエンド商品の作り方7ステップ

バックエンド商品の作り方7ステップ

バックエンド商品の作り方7ステップを説明していきます。

バックエンド商品の作り方7ステップ

  • 手順1:ターゲットのニーズを徹底的にリサーチする
  • 手順2:バックエンド商品のコンセプトを決める
  • 手順3:バックエンド商品の種類を決める
  • 手順4:バックエンド商品の価格を決める
  • 手順5:バックエンド商品のアウトラインを設計する
  • 手順6:バックエンド商品のオファーを決める
  • 手順7:バックエンド商品を作成する

手順1:ターゲットのニーズを徹底的にリサーチする

まずは、ターゲットのニーズを徹底的にリサーチしてください。感覚的には、リサーチにかけるパワーは、全工程にかけるパワーの8割を占めます。そのくらい重要と思ってください。

好き・得意・やりたい…の優先度を下げる

ビジネスを始める時、商品を作る時、あなたの好きなこと・得意なこと・作りたいもの・やりたいこと、…などを優先することは重要です。

ですが、、、売れる商品というのは、ターゲットにとことん寄り添った商品だけです。それ以外は売れません。

商品が売れるかどうかというポイントに閉じて言えば、残念ながら、あなたの好きや得意は、重要ではないんです。。。

なので、商品を作る際は、自分よりもターゲットのニーズの方を何よりも最優先してください。

自分優先先行型

NG好きなこと、得意なこと、作りたいもの、やりたいことは何か? ➡︎ ターゲットの求めていることに嵌められないか?

ターゲット優先先行型

OKターゲットの求めていることは何か? ➡︎ 好きなこと、得意なことで対応できる部分はないか?(不足部分は新たに学ぶ)

上記はトータルで見れば、ほぼ同じ定義のように思うかもしれませんが、この順番がとても大切です。前者と後者では、まったく価値の違ったバックエンド商品になります。

顕在ニーズと潜在ニーズを把握する

ニーズには、顕在ニーズ(表面)と潜在ニーズ(深層・本音)があります。潜在ニーズは、ターゲット本人すら気づけていない場合が多々あります。潜在ニーズを把握しておかないと売れない商品となる場合があるので注意してください。

例)

顕在ニーズ(表面)潜在ニーズ(深層・本音)
痩せたいモテたい
PCを学びたい副業したい
料理をもっと上手になりたい料理好きの友達がほしい

たとえば、上記の料理教室の例で言うと、

ターゲットニーズ

  • ターゲットの台詞「もっと料理を上手になりたいんです!」(顕在ニーズ)
  • ターゲット自身も気づいてない根っこの思い「本当は一緒に料理を作れる友達がほしいだけなんだよなぁ」(潜在ニーズ)
  • ターゲットの本当の優先順位(料理上手 < 友達作り)

バックエンド商品

  • 料理教室A:家をレストランに!最高の料理技術を短期間で教えます!私語厳禁!
  • 料理教室B:ゆるーくながーく楽しくお喋りしながらでも上達できるお料理教室♪

顕在ニーズだけを捉えて「料理を上手になりたいのなら料理上手にコミットだ!」と料理教室Aを作ってしまうと失敗します。このターゲットの場合は、料理教室Bにすべきです。でないと売れません。

手順2:バックエンド商品のコンセプトを決める

次に、バックエンド商品のコンセプトを決めます。

バックエンド商品のコンセプトは重要です。コンセプトが悪ければ、集客もセールスも全て上手くいきません。どんな手法やツールやテクニックを使ってもダメです。コンセプトが悪ければ、バックエンド商品は売れません。

ニーズが分かればコンセプトは決まる

ですが、コンセプトは、ターゲットのニーズ(顕在・潜在共に)を把握しきっていれば、それほど悩むことはせずに定義できるはずです。

なぜなら、コンセプトの要素は、大きく言えば、誰に何をなぜ、といった要素だからです。これに、誰がどのように、などの要素を加えていくだけです。なので、ニーズが把握できていれば、わりと簡単にコンセプトは定まります。

差別化や独自性(USP)

なんですが、、、

皆と同じバックエンド商品では、全く目立ちませんし、競争に巻き込まれ、比較されて疲弊し、最悪の場合は敗北……となってしまいます。

なので、コンセプト作りでは、差別化や独自性(USP)が重要になってきます。

差別化や独自性(USP)により、No1ではなくオンリー1…という状況にできれば、競争に巻き込まれず、比較もされないので、マーケティングやセールスがとても簡単になっていきます。

コンセプト作りや差別化等については、下記の記事を参考にしてください。

➡︎サービスコンセプトの作り方【自分という名の商品を売る秘訣】

➡︎ポジショニングマップの作り方【簡単5ステップ】

➡︎ブルーオーシャンの見つけ方【ひとり起業は業界や仕事選びが9割】

差別化できない場合…

差別化や独自性(USP)はとことん考えるべきです。

なんですが、、、

世の中、既に多くの商品が溢れかえっています。なので、どう頑張っても差別化できない…。独自性(USP)が無い…。となる方が普通です。

でも、ご安心ください。

なぜ安心できるかというと、人は何を買うかではなく、誰から買うかを最優先するからです。

あなたの良さ > 商品の良さ

なので、一番に重要なことは、差別化や独自性ではなく、誰よりも早くターゲット(見込み客)と出会うこと、誰よりも早く信頼してもらえる人になることなんです。

これらがクリアできれば、最悪、差別化できず独自性なしのバックエンド商品でも売れます。差別化や独自性(USP)は絶対必要というわけではありません。無くてもOKです!

人間性・信頼 > 差別化・独自性(USP)

注意:フロントエンド商品は、ターゲット(見込み客)と出会い、信頼関係を築く前の商品となるケースが多いので、差別化や独自性(USP)が重要となるケースが多いです。

手順3:バックエンド商品の種類を決める

コンセプトが決まったら、バックエンド商品の種類を決めます。どのような形式で顧客に商品を与えるのがベストでしょうか?

また、自分にとってやりやすいでしょうか?バランスよく、お互いにとってのメリットを考慮して決めてください。

バックエンド商品の種類(形や型)は、下記を参考にしてください。

バックエンド商品の種類

  • 体系化型(個別)バックエンド
  • 体系化型(集団)バックエンド
  • 定期連続支援型バックエンド
  • 常時継続支援型バックエンド
  • 案件受注型バックエンド
  • 教材型バックエンド

関連記事

➡︎ 無形商材・無形サービス一覧12種類【個人起業に最適は?】

体系化型(個別)バックエンド

ノウハウやスキルをカリキュラムやプログラムとして体系化したものを、ターゲット毎に個別に最適化・カスタマイズして提供する商品・サービス。

完全個別で、ターゲットに合わせた商品となるので、他の型よりも、ターゲットにとっては、非常に有益で成果の出やすい商品になりやすい(高額にもしやすい)です。

商品例)

  • ホームページ集客個別講座プログラム
  • 経営者向け売上アップ個別コーチングカリキュラム
  • 人生を変える個別カウンセリング7ステップ

体系化型(集団)バックエンド

ノウハウやスキルをカリキュラムやプログラムとして汎用的に体系化したものを、同時に複数のターゲットに提供する商品・サービス。

一度に複数に売れる商品となるので、売り手にとっては、先述の個別対応より売上が大きくなるというメリットがあります。但し、汎用的な内容となるので、ターゲットにとっての有益度や成果に至る確率は個別より落ちるケースが多いです。

個別型の商品提供(コンサルなど)で経験を積まずに、集団相手の商品を作っても質が悪い商品になることがほとんどです。それは、避けてください。

商品例)

  • 第3期ホームページ集客講座
  • 経営者向け売上アップ塾
  • ダイエット教室

定期連続支援型バックエンド

定期的に連続で支援やサポートを提供していく商品・サービス。

売り手のコンセプトや、ターゲットの目的などが明確でないと、ダラダラしがちなものになるので、その点に注意です。

商品例)

  • 税理会計顧問コンサル
  • 経営コンサル年間契約
  • 定期カウンセリング

常時継続支援型バックエンド

常にサービスを受けられる商品。いわゆる、ストック課金型の商品・サービス。会員制サービス、オンラインサロン、月額課金ツール、その他サブスクなど。

この形は、安価な商品(月額定額)になりますが、数がキープできていれば、新たな集客もそこまで頑張ってやる必要がなく、毎月に決まった大きな売上が入ってくる魅力的なモデルです。

但し、契約数や会員数をどう増やしていくのか、増えるまでどう食いつないでいくか、増えたあとその数をどう維持していくのか、など、かなり難易度が高いので注意してください。

商品例)

  • WEB集客オンラインサロン
  • 中小企業社長の売上研究会
  • クラウド型営業支援ツール

案件受注型バックエンド

制作の代行、作業の代行など、1つの案件、1つのプロジェクトを請け負う商品・サービス。

最も労働集約型の仕事になる可能性が高く、目的の乖離や仕様の齟齬なども発生しやすく、クレームも多くなることに注意です(特に丸投げ思考のお客様に要注意)。

尚、下請け受注だと、マーケティングが不要になるので経営が楽になりますが、下請けに甘んじると、自分ではなく元請けに売上をコントロールされる状況に陥ります。なので、なるべく自立も検討するようにしてください。

商品例)

  • ホームページ制作代行
  • 広告運用代行
  • 営業代行

教材型バックエンド

人が介在せず受けられるサービス。動画コンテンツプログラム、PDFマニュアル、ノウハウ提供サイト、など。

内容によっては高額にできる場合もあるが、基本的には薄利多売モデル。なので、効率よく多くのターゲットを自動で集客できる仕組み、自動でセールスできる仕組み、自動で決済できる仕組みなどが必要。

世の中には、質や価値の低い教材も多いので、あなたは質も価値も高い教材にしてください。

質と価値を高めるヒント

  • 対面サービス(個別コンサルや講座など)で実績を積んでから教材化する
  • テスト(モニター販売等)して結果の出る教材に仕上げてから販売する

商品例)

  • 誰にでもわかるSEOマニュアル
  • 1週間ダイエット動画レッスン
  • 新人経営者のためのビデオ講座

手順4:バックエンド商品の価格を決める

少し早いと思うかもしれませんが、早めにバックエンド商品の価格を決めておきます(もちろん仮でOKです)。商品作りよりも先に価格を決めておきます。

バックエンド商品がいくらで売れてほしいか?という自分が望む価格を決めてください。欲張ってもOKです。

そして、その価格をさらに2倍(3倍でもOKです)にしてください。その2倍にした価格を満たすバックエンド商品を作成してください。

イメージ例)

  • 望み:100万のコンサルサービス
  • ×2倍:100万×2=200万 の価値があるコンサルサービスにする

商品作りが先で、価格決めが後だと、ほとんどの場合、しょぼい商品にしかなりません(無意識に自分が楽に作れる範囲に納めようとするため)。

そうなると価格も安くしかつけられなくなります。また、自信を持って人に売れなくなります。

なので、先に価格決めなのです。やはり金額という数字が一番リアルな印象を持てます。先に金額を決めておくと、その金額価値に内容を近づけようと無意識に頭をいっぱい使うようになります。アイデアも色々とできます。

  • 価格 ≠ 金額
  • 価格 = 値の

結果、素晴らしいバックエンド商品が出来上がっていきます。

価格を2倍の設定値にした意味

バックエンド商品作成時(オファー決めも含む)は2倍(3倍でもOKです)にした価格へ向かって作成していきます。でも、自分が本当に望んだ販売価格はその1/2です。なので、実際の販売は1/2の価格で売ります。

すると、顧客が払える額かどうかは置いといて、商品価値としては自分も顧客も自然と「安っ!」ってなります。自分も顧客も自然と「こんなお買い得商品無いよね!」ってなります。

すると、自信を持ってストレスの無いセールスが行えますし、購入もされやすくなります。驚くほどスムーズに、スマートに、ストレスないセールスになります。

先に価格を決めましょう。

手順5:バックエンド商品のアウトラインを設計する

バックエンド商品を実際に作り始める前に、必ずアウトライン(構成等)を設計してください。

いきなり作り出す方が早いと思うかもしれませんが、アウトラインを整理してからでないと、バックエンド商品の中身はグチャグチャになっていきますし、作成時間もめちゃくちゃかかることになります。

アウトラインは、大項目から中項目、中項目から小項目というように、トップダウンの順番で考えていくようにしてください。

アウトラインを設計する際には、下記のフレームワークやツールを使うと、設計しやすいかもしれません。

フレームワークやツール

  • マンダラチャート
  • 階層図
  • フローチャート
  • マインドマップ

マンダラチャート

マンダラチャート

マンダラチャートは、3×3の9マスの枠で構成されるフレームワークです。中心から外へ向けて順々に細分化していきます。(マンダラートとも呼ばれています。)

階層図

階層図

階層図は、四角のボックスを下(または横)に細分化していくものです。

フローチャート

フローチャートは、流れ、条件、分岐、細部化などを視覚化できるものです。

マインドマップ

マインドマップ

マインドマップは、四方に自由に細分化していけるものです。無料で使えるマインドマップのアプリ(上記画像:iPad用)などもあり、私も使用しています。

手順6:バックエンド商品のオファーを決める

バックエンド商品のオファーとは、バックエンド商品に関する様々な提供条件のことです。定義の説明だと分かり難いので、下記の例をご覧ください。

オファーは強ければ強いほど売れるバックエンド商品になります。逆に、オファーが弱いと良い商品でも売れません。強いオファーを作ってください。

オファーが弱い例

  • 商品名:バックエンド商品の作り方講座
  • 丁寧に教えます!!
  • 価格:30万円(た、高っ!)
  • いつでも募集中(あ、そう)買わない

オファーが強い例

  • ビジネス初心者でも大丈夫!
  • 商品名:売れるバックエンド商品の作り方講座
  • 計5回に渡って手取り足取り個別で丁寧に教えます‼︎
  • 全回個別コンサル付き(10万×5回分)
  • 8分冊の永久保存版のマニュアル付き
  • 8話のマニュアル説明動画付き
  • 改訂時は無料で差し替え版を提供
  • 期間中はメールorLINE相談無制限
  • 特典1:勝手に売れる商品名の付け方
  • 特典2:実際に売れた商品20の事例
  • 特典3:集客できるフロントエンド商品の作り方
  • 特典4:ノンストレスセールス術
  • 商品が作れなかった場合の返金制度あり
  • 返金後にテキスト類の返還は不要
  • アフターサポート90日間付き
  • 定価60万円のところ今回に限り…
  • 価格は30万円(や、安っ!)
  • お申し込み期間は明日まで(え、どうしよ)買う

上記の全てがオファーと思ってもらってOKです。もちろん、メインコンテンツ商品の内容が重要なのですが、オファーが強ければ売れるバックエンド商品になります。

逆に言うと、メインコンテンツ商品の内容がどんなに素晴らしくても、オファーが弱いと売れないということです。

手順7:バックエンド商品を作成する

プログラムメニュー、テキスト、ワークシート、スライド、動画、など、バックエンド商品をどのような形で提供するかはそれぞれですが、バックエンド商品のアウトラインが設計できたら、後は作っていくだけです。

但し、この時点では、バックエンド商品が必ず売れるという保証はどこにもありません

ニーズリサーチが完璧で、コンセプトが完璧で、商品設計が完璧だったとしても売れる保証はありません。1つも売れない可能性だって大いにあり得ます。

なので、決して時間をかけて完璧を目指してバックエンド商品を作り込んではいけません

作成に1年かけて販売数0売上0円といったケースは多々あります。簡単に欠陥を修正していけるような商品ならまだ良いですが、でなければ商品はゴミになります…。1年が無駄になります…。

そこで、考え方です。商品やサービスによってレベル感は異なるのですが、極端に言うと、

売れてから作る

という考え方を持っておきます。

セールスや商談時は、まだ商品が出来ていなくても、アウトラインで説明すれば内容は十分ターゲットに伝えることができます。売れない原因となる欠陥が分かれば、アウトラインをちょこっと変えるだけで済みます。

アウトラインの欠陥を直して販売に至ったら、そこから修正後のアウトラインに従って商品を作っていきます。注文販売に近い形になりますが、最初はこのような形で進めていくことをおすすめします。

顧客の望む開始日や期間と、商品作成に要する時間の折り合いを付ける必要がありますが、そこは上手く話しをつけるしかありません。

ですが、変に隠さず正直に顧客に話せば、だいたいの場合は問題になりません。最初の販売だけモニター扱いにし、格安で提供にしてあげるなどすれば、さらに話しはスムーズになります。

※ 提示するオファーの中の特典など、新たに作成すべきものがあれば、それも忘れずに作ってください(特典等は既存の商品やコンテンツを流用すると楽になります)。

バックエンド商品への集客と販売方法

バックエンド商品への集客と販売方法

バックエンド商品への集客……と見出しにありますが、

バックエンド商品に向けた集客は行いません

バックエンド商品は2ステップマーケティングで売っていきます。なので、集客するのはフロントエンド商品への集客です。

  • 集客↓ 集客↓ 集客↓
  • 1ステップ目:フロントエンド商品で興味、関心、信頼を獲得
  • 2ステップ目:バックエンド商品を提案

上記のように、集客はフロントエンド商品に向けて行います。

さらに言うと、最初の集客は、リスト獲得(メルアドなどの取得)用の無料商品(フロントエンドのさらにフロントエンドみたいな位置付け)に向けて行います。

2ステップの前にもう1ステップあるようなイメージです。

具体的にまとめると以下のようなプロセス(WEB集客〜販売の原則10ステップ)になります。

WEB集客〜販売の原則10ステップ

C:Customer(顧客、見込み客、潜在顧客)
S:Seller(あなた、売り手)


C:アクセス(検索、SNS)
(ホームページやブログの記事へ)
 ↓

S:無料商品の提案
(無料商品説明&登録ページで)
 ↓

C:メルアド等連絡先の登録
(見込み客リストを獲得)
 ↓

S:信頼関係構築
(無料商品やメルマガやLINE配信で)
 ↓

S:見込み客教育
(無料商品やメルマガやLINE配信で)
 ↓

S:フロントエンド商品の提案
(メルマガやLINE配信で)
 ↓

C:フロントエンド商品の購入
(フロントエンド説明&申込ページで)
 ↓

S:フロントエンド商品の提供
(セミナー等の実施)
 ↓

S:バックエンド商品の提案
(対面で(オンライン可))
 ↓

C:バックエンド商品の購入

バックエンド商品が売れるまでのステップが多いと思うかもしれませんが、バックエンド商品が、より早くよりよく売れるのは、上記のようなステップを踏んだ場合です。

とにかく、バックエンド商品への集客は行いません。行ってはいけません。フロントエンド商品や無料商品などに集客してください。

参考)

上記の①〜③辺りにかけては、下記が参考になります。

➡︎パソコン苦手でも、アクセス数を3倍5倍10倍にし、毎月安定的に見込み客を増やし続けていける『【無料】ホームページ集客講座(7つの特典つき)※初心者向け

または

➡︎ 【自分が】売れるホームページの作り方(ECサイトや店舗以外)

フロントエンド商品をセミナーや勉強会といったようなイベントにするケースは多いと思います。セミナー集客につおては、下記の記事も参考にしてください。

➡︎セミナーへの集客を成功させる16のコツ【これで集まります】

セミナーや勉強会などのイベントの集客は、告知サイト(ポータルサイト)を使うという手もあります。告知サイト(ポータルサイト)の詳細は下記の記事にまとめてあります。

➡︎セミナーやイベントの告知サイト比較【無料のみ】21選

売上をさらにアップする3つの戦術

売上をさらにアップする3つの戦術

より大きな売上・利益を計上していくには、バックエンド商品が売れたタイミングで、クロスセルやアップセルを行ってください。王道の戦術ですが効果は約束されています。

関連記事

➡︎売上が上がらない8つの原因理由と対策【保存版:個人事業編】

クロスセルによる売上アップ

クロスセルとは、売れたバックエンド商品と組み合わせると効果的な別商品も提案することです。

一度、財布の紐を緩めたあとは、ついで買いしてもらいやすいです。だからと言って不要なものを押し付けては絶対にいけませんが、おすすめしなければ売れるものも売れません。

ライトな感じでおすすめしてあげてください。

例)

  • ハンバーガー → +「ポテト」も一緒にいかがですか?
  • ワードプレス教室 → +「記事ライティング教室」も一緒にいかがですか?
  • バックエンド商品の作り方講座 → +「フロントエンド商品の作り方講座」も一緒にいかがですか?

アップセルによる売上アップ

アップセルとは、売れたバックエンド商品よりもグレードが上位の商品(高価な商品)を提案することです。

金額が安いということが、お客様のためになるということはほとんどありません。高い商品ほどお客様のためになるはずです。お客様のためになる可能性があれば、もっと良い商品があることを伝えてあげてください。

尚、当たり前ですが、お客様にとって不必要なグレードアップを提案してはいけません。

例)

  • ハンバーガー → +「ビックマック」にしませんか?
  • ワードプレス教室ライト → +「ワードプレス教室プレミアム」にしませんか?
  • 商品の作り方単発講座 → +「商品の作り方10回コース」にしませんか?

ダウンセルによる売上アップ

ダウンセルとは、売ろうとしていたバックエンド商品よりもグレードが下位の商品(安い)を提案することです。

バックエンド商品が売れなかったタイミングでは、ダウンセルを行なってください。売上0より1を獲りましょう。売上が0円で終わるのと、いくらかの売上があがるのとでは大違いです。

例)

  • ハンバーガー?いらないよ →「コーヒー」だけでもどうですか?
  • ベーシックプランは高いな…→実は「ライトプラン」あるんですよ
  • 講座10回は長いな… → なら基礎のみの「5回コース」にしませんか?

単価を上げる

バックエンド商品の単価を30%上げることができたらどうでしょうか?10%でも上げられたらどうでしょうか? 当然、売上や利益は上がりますよね。

単価を上げるための戦略やコツをまとめた記事があるので、単価を上げたい場合は、下記の記事も参考にしてください。

➡︎ 商品単価を上げる15の戦略やコツ【小売以外の個人ビジネス向け】

なお、単価を上げるべき理由については下記の記事でまとめてあります。

➡︎ 商品単価を上げるべき8つの理由【小売以外の個人ビジネス向け】

最も簡単なバックエンド商品の作り方

最も簡単なバックエンド商品の作り方

私自信が、今まで最も簡単だと感じたバックエンド商品の作り方を伝えしておきます。

それは、

過去の自分がお金を出してでも欲しかったものを作る

です。

「あの時は大変だった……あの時は辛くて苦しかった……あの時、もしこんな商品があれば間違いなく購入・契約しただろうなぁ。」

というこんな商品を作るのが一番簡単です。

自分のことなので、ニーズ調査も要りません。コンセプトも当時の自分に刺さるものにすれば良いだけです。

あとは、当時の自分が欲しかったものを、当時の自分が喜ぶような形にしていけば、バックエンド商品は完成します。

あなたが、よほど変わった人でなければ、当時の自分(あなた)と同じ悩みや欲求を抱えている人は大勢います。なので売れます。

ポイントは、過去の自分を(感情面なども含めて)どこまで思い出せるか?です。(結構忘れちゃっているものなので……)

まとめ(バックエンド商品の作り方)

まとめ(バックエンド商品の作り方)

売れるバックエンド商品のポイントを1つだけ言うとしたならば、私は迷わず、ターゲットのニーズリサーチだと言います。

なぜなら、ターゲットのニーズに従って、喉から手が出るくらい欲しいと思えるものを相手に差し出せば、手法や流行りやテクニックに左右されず、商品は簡単に売れてしまうからです。

差別化やキャッチコピーやオファーなど、たしかに売れるための条件は実際色々あります。ですが、最重要ポイントは、やはり、

喉から手が出るくらい欲しいと思えるものは何なのか?

というターゲットニーズに対する答えだと思います。

よくあるたとえですが、

砂漠で水を売る

だと思います。水が欲しいと気づけるかどうかが最重要ポイントです。

世の中、人生、問題だらけです。砂漠だらけです。悩んで困っている人を徹底的にリサーチしてください。あなたが助けてあげられる人を徹底的にリサーチしてください。

あとは、本記事に従って、バックエンド商品を作って、集客して、販売していけば、売上はついてきます。

もちろん一発では無理かもしれませんが、商品、集客の仕組み、売り方、これらを何回か改善していけば、売上はあがっていきます。

がんばってください。

※ あと、やっぱり「信頼」も重要不可欠ですね。これも省けません。なので、「ニーズ」と「信頼」この2つが、売れるバックエンド商品の最重要キーワードです。この2つが合格なら売れます!

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