ブルーオーシャンの見つけ方【ひとり起業は業界や仕事選びが9割】
更新日:2021年5月17日 筆者:鈴木俊雄(@smart_plan_ts、Facebook)
ブルーオーシャンの見つけ方【ひとり起業は業界や仕事選びが9割】
要約
「ブルーオーシャンの業界、仕事、市場を見つけたい!」という方へ向けて、ブルーオーシャンの見つけ方をまとめました。起業や副業、新規事業で成功するには、最初の業界や仕事選び、市場選びなどが大きく関係してきます。ぜひ、参考にしてください。
この記事「ブルーオーシャンの見つけ方」を読むことによって、
- ブルーオーシャンの見つけ方が分かります。
- ひとり起業でも成功するビジネスが見つけられるようになります。
- 売れる商品やサービスのコンセプト作りのヒントも得られます。
ブルーオーシャン……って口で言うのは簡単ですが、実際に見つけるのは大変です。極端に言えば、もうブルーオーシャンはどこにも存在しない状態だとも言えます。。。
ですが、ブルーオーシャン“海域”は見つからなくても、ブルーオーシャン“ポイント”なら、まだまだ見つけられます。
ぜひ、この記事を読んで、ブルーオーシャンを見つけてください。
【 目次 】
ブルーオーシャンの見つけ方5ステップ
早速、ブルーオーシャンの見つけ方から説明していきます。
ブルーオーシャンを見つけるには、次の5ステップを実行してください。これは、実際に、私自身や私のクライアントさんも行っているステップです。
ブルーオーシャンの見つけ方5ステップ
- 嫌いじゃない業界ジャンルを決める
- レッドオーシャン市場であることを見極める
- ニーズを徹底的にリサーチする
- 競合他社ライバルを徹底的にリサーチする
- ブルーオーシャン戦略に基づき差別化をする
順番に説明していきます。
嫌いじゃない業界ジャンルを決める
まずは、あなたがビジネスをしたいと思う業界を純粋に選んでください。
好きなこと・得意なこと、という業界であれば理想的ですが、「好きなことや得意なことは何も無いです…」という人もるでしょう。
その場合は、嫌いじゃないこと、できること、できそうなこと、なども含めて業界ジャンルを選んでください。
- 好きなこと
- 得意なこと
- 嫌いじゃないこと
- できること
- できそうなこと
好きや得意がある場合でも、顧客ニーズと重なる部分が無い場合は、嫌いじゃないこと、できること、できそうなこと、なども含めて業界ジャンルを選んでください。
尚、たとえ、ビジネスとしては魅力的(儲かりそう等)でも、嫌いな業界や仕事、ピンとこない業界や仕事は選ばないでください。なぜなら、ビジネスには熱量が必要だからです。
熱量が無ければ頑張れずに失敗します(行動量・サービスの質・継続力)。
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レッドオーシャン市場であることを見極める
選んだ市場がレッドオーシャン(競合他社やライバルが沢山)であることを確認してください。
え?レッドオーシャン?……と思うかもしれませんが、このステップが重要です。
競合他社やライバルが全くいないということは、ニーズや市場も無いということです。そこは、ブルーオーシャンのようでブルーオーシャンではありません。そこは、ただ透きとおっているだけで生き物の生息しない領域です。
新しいニーズを掘り起こすという手もありますが、大企業が何千万何億とマーケティングに投資しても失敗しています。難易度が高すぎるのでやめておきましょう。
(1%のベンチャーや個人起業家の、新ニーズ掘り起こし成功ケースが、マスメディアに取り上げられるので、つい魅力を感じてしまいますが、残り99%は失敗しています。)
レッドオーシャン“海域”の中のブルーオーシャン“ポイント”を探す…といったようなイメージを持ってください。
市場(レッドオーシャン度合い)の主な確認方法は下記の通りです。
市場の主な確認方法
- その業界の人に直接聞く(最強)
- 検索結果を調べる
- 検索ボリュームを調べる
- 販売サイトや告知サイトの掲載数を調べる
- 統計データなどで調べる
ニーズを徹底的にリサーチする
レッドオーシャンの中から、ブルーオーシャンポイントを見つけるには差別化が必要です。そのためには、ターゲットのニーズを徹底的にリサーチしてください。
顧客ニーズを無視した差別化は失敗します。このケースはとても多いです。求められていないものは売れません(思い込み厳禁です!)。
ニーズの把握度でビジネスの成否はある程度決まります。なぜなら、当たり前のことですが、顧客あってのビジネスだからです。常にターゲットのニーズを意識して毎日を過ごしてください。
ニーズリサーチの主な方法は下記の通りです
ニーズリサーチの主な方法
- 直接ターゲットにヒアリングする(最強)
- アンケートをとる
- 検索ボリュームを調べる
- QAサイト等で調べる
- お客様の声のビフォーを調べる
- 統計データなどで調べる
痛み、苦しみ、不幸、不満、不足、不利、不公平、壁、願望、夢、などのワードを意識しながら、リサーチしてください。
競合他社ライバルを徹底的にリサーチする
ニーズと合わせて、競合他社ライバルも徹底的にリサーチしてください。差別化する上で、敵を知ることはニーズ把握の次に重要です。
主なリサーチ項目は下記の通りです。
主な競合他社リサーチ項目
- ターゲット
- 対象の悩みや願望
- 与えているベネフィット
- 強みと弱み
- キャラクター
- 使用メディア
- 伝え方や売り方
- リスト獲得方法
この他にも、機能や特徴、価格、などがありますが、これらは重要ではありません。機能や特徴、価格の安さ、などで差別化しても成果は得られないので上記リストからは外しました。
間違っても安さなどでの差別化はしないでください。
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競合調査〜分析については、下記の記事で詳しく説明しています。
➡︎競合調査フレームワークおすすめ7選【一人でもできる競合分析】
ブルーオーシャン戦略に基づき差別化をする
ニーズと競合他社ライバルのリサーチが済めば、差別化の材料は揃います。ここからは、少し頭を使っていかないといけません。
差別化を手助けしてくれるツールを使っていきましょう。
ブルーオーシャンの見つけ方で、おすすめできる方法の一つに「ブルーオーシャン戦略」というものがあります。「ブルーオーシャン戦略」のフレームワークや考え方を適用して、差別化を行なっていきます。
※ ブルーオーシャン戦略に関する本の情報は、当記事の最後の方に載せています。
☕️ブルーオーシャン戦略とニッチ戦略の違い
ブルーオーシャン戦略と似たものに、ニッチ戦略というものがあります。厳密に言うと、ブルーオーシャン戦略は、新しい市場の開拓向け。ニッチ戦略は、大手が狙えていない隙間の開拓向け。となります。
その違いが分かってないとダメだよ!と言う人もいますが、そんなことはありません。提唱された戦略やフレームワークをガチガチに使う必要はありません。マーケティングの原理原則を守っていれさえすれば、自由に応用できます。
ブルーオーシャン戦略とは?ニッチ戦略とが?そんな小難しい論法は気にしないでいきます。この記事で説明するブルーオーシャン戦略は、ニッチ戦略も含めた両者の良いとこ取りをしているようなものと思ってください。
個人ビジネスやスモールビジネス向けの、ニッチ戦略寄りのブルーオーシャン戦略…といったところでしょうか。
いずれにしても、厳密な正しい定義はどうでも良いです。良いフレームワークを応用して使わせてもらい、それで成功するのなら、それでOKです。
ブルーオーシャン戦略で差別化していくには、以下の4つを使っていきます。
ブルーオーシャン戦略で用いるツール、フレームワーク、考え方
- 戦略キャンバス
- アクション・マトリクス
- 6つのパス
- 買い手の効用マップ
上記について、次の項から詳しく説明していきます。
ブルーオーシャン戦略フレームワーク
ブルーオーシャン戦略のフレームワークとしては、次の2つを使っていきます。
- 戦略キャンバス
- アクション・マトリクス
戦略キャンバスとは
戦略キャンバスとは、任意の要素毎にライバルと自社の高低(または良い悪いなど)を振り分けてグラフ化したものです。
以下が戦略キャンバスのワークシート記入例です。
良くも悪くも、乖離が大きいほど差別化されていることになります。
参考)
EXCELやNumbersなどの表計算アプリ、もしくは、Keynoteなどのグラフ作成機能などを使って、戦略キャンバスのテンプレートを用意しておくと作業が楽です。(表を作って高低を点数化して、その表を折線グラフにする)
アクション・マトリクスとは
アクション・マトリクスとは、取り除く、増やす、減らす、付け加えるの4つの着眼点において、ライバルとの差別化ポイントをあげていくものです。
ちなみに、私の場合はですが、独自に3〜4個の着眼点を加えて活用しています。たとえば「ズラす」とか。
ブルーオーシャン戦略フレームワークの具体的な使い方
ブルーオーシャン戦略のフレームワークの使い方や手順に特に厳密な決まりはありません。おおよそ以下のような手順になると思います。参考まで。
手順や形がどうであれ、差別化するポイントが見つかりさえすればOKです。
手順
- アクション・マトリクスをまとめます。
- 要素毎に競合ライバルの高低ポイントを決めます。
- 要素毎に自社の高低ポイントを決めます。
- 部分的および全体的な乖離を視覚的に確認します。
- 顧客から見て魅力的な差別化になっているかを吟味します。
ブルーオーシャン戦略6つのパス
ブルーオーシャン戦略では、6つのパスというフレームワークも用意されています。この6つのパスは、差別化を発想する際のヒントとなります。
ブルーオーシャン戦略6つのパス
- 代替産業に学ぶ
- 業界内のほかの戦略グループから学ぶ
- 買い手グループに目を向ける
- 補完財や補完サービスを見渡す
- 機能思考と感性思考を切り替える
- 将来を見通す
上記は「ブルーオーシャン戦略」のオリジナルの原文の表現です。これだと少し難しいので、ここでは、もう少し一般的で簡単な言い方に変えます。
↓
- 代替商品の良さを取り入れる
- 同業他社の良さを取り入れる
- 買い手をずらす
- メリットを付け加えてセットにする
- 機能性の過不足を調整する
- 時代の変化に対応する
これでもまだ少し分からないと思うので説明していきます。
代替商品の良さを取り入れる
あなたが提供するサービスの代わりに、人々が愛用している別ジャンルのサービスに着目してください。
そして、その良さを取り入れてください。もしくは、あなたのサービス自体が代用品になれないかを検討してください。
たとえば、昔の話しになってしまいますが、ドコモはiモードというサービス(インターネット通信)で大成功しました。それまで、ドコモは音声通信の携帯電話会社でしかありませんでした。
音声通信の代替としてインターネットのデータ通信があります。ドコモはインターネットという別ジャンルの良いところ(検索できたりゲームができたり)をiモードサービスとして取り入れました。
これならパソコンを買わなくても、携帯電話機でインターネットが使えます。これにより、当時、ドコモはブルーオーシャン的なポジションを築けたわけです。
同業他社の良さを取り入れる
広く見れば同業でも、細かく分類するとカテゴリーはいくつかに分かれています。他のカテゴリーに位置する同業他社の戦略の特徴や強みや工夫を抽出して、その良いところを取り入れてください。
たとえば、カーブスというフィットネスクラブは、通常のジム通いのクラブ運営(強み:トレーニングの強制力あり/弱み:通いが面倒・料金高い)に、異なるカテゴリーの在宅フィットネス(強み:気楽さ・安い/弱み:だらけてしまう)の良さを取り入れました。
カーブスは、家にいながら気楽にトレーニングできて、かつ、サボれないシステムにしたわけです。これにより、カーブスは後発事業ながら独自のポジショニングとなり大成功となりました。
※ カーブスの戦略キャンバスは例として掲載あり(後述)
買い手をずらす
契約を結ぶ買い手と利用者が異なっていることはよくあります。
例)
- 社内ツール:社長が買って社員が使う
- 薬:医者が買って患者が使う
- 塾:親が買って子供が通う
買い手をずらしてみてください。ずらす方向は決まっていません。買い手→利用者かもしれないし、利用者→買い手かもしれません。現在、焦点を合わせている相手から、ずらしてみましょう。
たとえば、ある製薬会社(ノボ・ノルディスク・ファーマ)は糖尿病の薬(ガラス容器入りの薬と注射器で素人が使うのは大変)を医者に販売していましたが、利用者である患者には全く目を向けていませんでした。
ですが、患者に目を向けることにより、手軽でかつ安全に使える万年筆型の器具を開発しました。これにより、この製薬会社は、競争状から抜け出すことができました。
買い手をずらしてみましょう。
メリットを付け加えてセットにする
これは、もっとも分かりやすい発想法だと思います。単に何かを付け足してみてください。もちろん、付け足した分のメリットも増えないといけません。
例)
- 映画館+託児所➡︎小さな子供がいても大人の映画を見に行ける
- ヤカン+石灰分除去フィルター➡︎美味しい紅茶が飲める
- 本の販売+机とコーヒー➡︎その場で読書し学べる環境
もっと多くのものを付け加えると、オールインワンやトータルソリューションと言った呼び方で、さらに魅力的なポジションを築けるかもしれません。
ですが、オールインワンやトータルソリューションにすると、強みが薄れることの方が多いです。
私たち個人起業家や中小零細企業は、1つの強みを鋭利に磨いて勝負する方が断然おすすめです。付け足し過ぎにご注意ください。
機能性の過不足を調整する
昔と違って、現代では機能が決め手となってモノやサービスが売れることはありません。ですが、その機能性に着目することが重要となるケースもあります。
たとえば、
- 豊富な機能があっても全然使っていない。
- 機能性が悪くて不便だ。
- 機能は普通でいいから…それより私はこうなりたいんだ(感性・感情)。
など、機能の過不足による不満を顧客が感じていることは少なくありません。機能より感性や感情を重要視している人も多くいます。
機能性の過不足を調整したり、感性や感情に訴えかけることを重視することにより、独自のポジションを築けるかもしれません。
例)
- 無駄な機能は削ぎ落としてニーズに応える(例:QBハウス)
- 機能性ではなく感性や感情を満たしてあげる(例:スターバックス)
- 機能性を改善して利便性を高める(例:ライフネット生命)
※ QBハウスの戦略キャンバスは例として掲載あり(後述)
時代の変化に対応する
時代、文化、技術、は日々発展進化を続けています。新しいことに着目してください。先行者利益を狙ってください。
新しいことは、誰もが全員未経験者です。能力も経験も関係ありません。最初に手をつけるだけで断然有利なポジションを築けます。
尚、必ずしも全体を100%新しいものにする必要はありません。
従来 + 新しいこと = 新しいこと
軸は従来のもので構いません。新しいことを加えてみてください。
買い手の効用マップ
ブルーオーシャン戦略では、「買い手の効用マップ」というフレームワークも用意されています。
いくら、ブルーオーシャンだ!これはイイ!これは売れる!と思ったところで、顧客にとっての効用が既存と同じであれば意味がありません。
買い手の効用マップは、効用をチェックするのに使えます。
買い手の効用マップは、横軸「6つのステージ(顧客の利用工程)」、縦軸「効用を生み出す6つのテコ」の計36マスの枠を用意して使っていきます。
但し、「ブルーオーシャン戦略」原本での買い手の効用マップは、商品=物品という前提の色合いが強くなっています。なので、納品、保守管理、破棄、環境への配慮、などのワードが出てきます。
このままだと、商品=サービスを扱う私たちの場合は、当てはまらない部分が出てきます。なので、原本を少し変えて活用することをおすすめします。
参考まで、オリジナル版と、私の応用版の2通りを載せておきます。あなたのビジネス、サービスに合わせて変更して活用してください。
オリジナル版:買い手の効用マップ
6つのステージ
- 購入
- 納品
- 使用
- 併用
- 保守管理
- 破棄
効用を生み出す6つのテコ
- 顧客の生産性
- シンプルさ
- 利便性
- リスク
- 楽しさや好ましいイメージ
- 環境への優しさ
応用版:買い手の効用マップ
5つのステージ
- 契約や購入
- 学習や講義
- 実践
- 検証と改善
- 昇段(次ステージへ)
効用を生み出す9つのテコ
- 顧客の利益
- わかりやすさ
- 簡単さ
- 短期間
- 楽しさ
- 安心感
- 再現性
- 付加価値
- リスク
ブルーオーシャン戦略の成功事例
「ブルーオーシャン戦略」の中で成功事例とし紹介されている、戦略キャンバスやアクションマトリクスを2点、あと私の例も1つ、合わせて3例を紹介しておきます。イメージをつかんでください。
カーブスのブルーオーシャン戦略成功事例
従来のジムと家庭用教材の良いところを掛け合わせたフィットネスサービスで成功したカーブスの戦略キャンバスの例です。
QBハウスのブルーオーシャン戦略成功事例
無駄な機能は削ぎ落として、「早く安くカットできればそれで良い」というニーズに応えて成功したQBハウスの戦略キャンバスとアクション・マトリクスの例です。
私の場合
私のサービスの一つに、ホームページが自分で簡単に作れるようになれる初心者向けの個別指導と、ホームページを活用して集客できるようになれる個別指導をセットにした、完全オーダーメイド型のプログラムがあります。
これは成功例……とは言えないかもしれませんが、実際、差別化が効いて契約に至っている事実があります。
その他のブルーオーシャンの見つけ方
ブルーオーシャンの見つけ方で使えるものは、「ブルーオーシャン戦略」だけではありません。
その他の方法でのブルーオーシャンの見つけ方で、おすすめを3つほど紹介しておきます。
- 掛け合わせる
- オズボーンのチェックリスト
- ポジショニングマップを活用する
掛け合わせる
単に掛け合わせてみる。もしくは、足し合わせてみる。
これは、特にフレームワークといったようなものではないかもしれません。でも、シンプルで考えやすい方法です。
実際に私も、クライアントさんのビジネスコンセプトやサービスコンセプト、ホームページコンセプトなどを考える際に、よく使います。
例)
- ホームページ作成支援 × 集客支援
- ホームページ作成支援 × SEOライティング
- ホームページ集客 × ひとり起業支援
- ホームページ集客 × セミナープレゼン集客
たとえばですが、上記は私のいくつかのサービスコンセプトを表しています。関係性のある別ものを掛け合わせるのがポイントです。
オズボーンのチェックリスト
オズボーンのチェックリストとは、ブレーンストーミング(一切否定無しで単なる思いつきも含めてアイデアをどんどん出していく会議法)の考案者である、A・F・オズボーンによるものです。発想のヒントを得るためのフレームワークです。
これも普通に私はよく使っています。
オズボーンのチェックリストでは、下記の9つの質問が用意されています。
- 他に使い道は?
- 応用できないか?
- 変更したら?
- 拡大したら?
- 縮小したら?
- 代用したら?
- 入れ替えたら?
- 逆にしたら?
- 組み合わせたら?
シンプルな質問ですが、的を得ています。ぜひ、この質問を自分に投げかけて、発想を膨らませてください。
仲間や社員・スタッフがいるのなら、ブレスト(ブレーンストーミング)で活用してみましょう。一人起業や一人社長なら一人ブレストを。
ポジショニングマップを活用する
ポジショニングマップとは、縦軸と横軸の2軸で4つの領域を作り、競合他社をマッピングする中で、空き領域を明確にしていくものです。
軸を何にするかは任意です。自分で設定してください。
私がビールで一番好きなのは、アサヒスーパードライです。スーパードライのポジショニング・マップは下記の通りです。
例)
ポジショニングマップも使いやすいフレームワークです。なので、これも私はよく使っています。
ブルーオーシャン戦略は一気に何軸も表現しますが、ポジショニングマップは2軸のみです。頭が混乱してしまう場合は、ポジショニングマップの方が考えやすいかもしれません。
注:空きポジションがあっても、そこはニーズが無いから空いているということも多々あります。気をつけてください。
関連記事
ポジショニングマップの作り方については、下記の記事で詳しく説明しています。参考にしてください。
➡︎ポジショニングマップの作り方【簡単5ステップ】書き方や軸の例も
ブルーオーシャン戦略のデメリットや注意点
ブルーオーシャン戦略、および、ブルーオーシャンを見つけようとする、その行為自体のデメリットや注意点をまとめておきます。
ブルーオーシャン戦略のデメリットや注意点
- ブルーオーシャンは存在しない
- すぐレッドオーシャンになる
- 意味のない差別化
- 時期尚早
- 顧客を自分に寄せない
ブルーオーシャンは存在しない
既に説明済みですが、重要なことなので繰り返しておきます。
本当のブルーオーシャンは存在しません。今の時代、既に何でも揃っています。既にどこもライバルだらけです。これが現実です。
一見ブルーオーシャンに見えるところは、ニーズ0市場ゼロです。まずは、レッドオーシャン(活性化している市場・稼げる市場)を見つけることが先決です。
すぐレッドオーシャンになる
レッドオーシャンの中のブルーオーシャンを見つけても、すぐに皆も気づく可能性大です。一気に広まります。そして、あっという間にレッドオーシャンに変わっていきます。
なので、最初の参入時点から参入障壁を築いていくことが重要です。壁を築き続ければ、壁の高さは、どんどん高くなる……といったような参入障壁がベストです。
参入障壁を築くのは、なかなか難しいのですが、意識してるとしてないとでは大違いです。参入障壁を築くことを考えてください。
意味のある差別化
ブルーオーシャン=差別化と言っても良いくらい重要な差別化ですが、意味のない差別化をしてしまう場合が多々あります。
確かにそれはまだ誰もやっていない…。誰も取り入れていない…。でも、それって、
- 顧客から見てどうなのでしょうか?
- 自己満足の差別化になっていませんか?
- 意味のない差別化になっていませんか?
少し冷静になって考えてみてください。
時期尚早
ビジネスにおいて時代の先取りは重要です。ですが、時期尚早だった…、5年早かった…、ということは少なくありません。
マスメディアや著名人や各種専門家が騒いでいる新しい時代、文化、技術、それらは近い将来に実現するかもしれません。また、あなたが独自に発想した未来も近い将来に実現するかもしれません。
でも、それって、本当?いつくる?……現実を今一度冷静に見てください。
とはいえ、その時に向けて準備しない手はありません。準備は進めておきましょう。但し、Go!はタイミングを見てです。
尚、流行や流行りは、すぐ廃れます。覚えておきましょう。
顧客を自分に寄せない
ブルーオーシャンだ!差別化できた!これは売れる!というコンセプトになったとしても、それはまだ、単にあなたが思っているだけです。
確かに素晴らしいコンセプトかもしれません。ですが、それに酔っていないでしょうか?顧客を自分のコンセプトの方に寄せようとしてないでしょうか?
「このコンセプトは絶対に素晴らしいんだから、こっちに来なさい。こっちに来るべき。こっちに来るはず。こっちに来てぇ〜。」
こんな風に思っていませんか?(無意識に…)
無意識…ってところが非常に厄介です。
このケースは非常に多いですね。。。
私自身、このケース、恥ずかしながら今でもよく陥ります。なので、冷静に見直すし、ターゲットに聞くし、テストマーケティングするし、修正をしていくように気をつけています。
顧客を自分に寄せてはいけません。自分を顧客に寄せていくようにしてください。
まとめ
以上、「ブルーオーシャンの見つけ方」でした。書けることは、なるべく全て書いてきたつもりですが、お役に立てたでしょうか?
本当のブルーオーシャン海域はもう存在しません。夢の無い話しですが、そう思っておいてください。でも、ブルーオーシャンポイント(小さな領域)は意外とポツポツあったりするものです。
また、そういう小さな領域に大手企業は手を出しません。ひとり起業、もしくは、数人の中小零細企業であれば、ブルーオーシャンポイント(小さな領域)で十分です。
あなたにとって、そして、あなたの顧客にとっての、ブルーオーシャンポイントを、ぜひ、見つけてください。
追伸
ブルーオーシャンのコンセプトが決まったら、次は、それをどう伝えていくかです。
私の作った式に、以下のような公式があります。
コンセプトの魅力スコア × コンセプトの伝え方スコア = 売上スコア
この記事は、上記で言うと、コンセプトの魅力に関わる話しでした。コンセプトの魅力スコアを仮に100点だとします。でも、もし伝え方が0点だと?
100点 × 0点 = 0点
になってしまいます。
伝えるメディアの一つにホームページ(自分が所有するWEBサイト。ブログでもオウンドメディアでも呼び名はなんでも良い。)というものがあります。
そのホームページによる集客の基本、全体像、コツなどを初心者向けにまとめた「ホームページ集客講座」を現在無料で提供しています。
もし興味があるようであれば、下記から確認してください。
➡︎【無料】ホームページ集客講座(7つの特典つき)※初心者向け
参考)ブルーオーシャン戦略の本
当記事は、W.チャン・キム氏、レネ・モボルニュ氏による「ブルーオーシャン戦略」を参考にしています。
ブルーオーシャン戦略に関する本の情報を載せておきます。
※ オリジナル著者のW.チャン・キム氏、レネ・モボルニュ氏による著書のみを抜粋
① ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard Business Review Press)
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