検索順位1位と2位の差は何?【要因やクリック率、仕組みも解説】
更新日:2023年4月29日 筆者:鈴木俊雄(@smart_plan_ts、Facebook)
検索順位1位と2位の差は何?【要因やクリック率、仕組みも解説】
要約
検索順位1位と2位の差を生む要因や理由は何か?検索順位1位と2位でクリック率はどのくらいの差があるのか?そもそも検索順位ってどう決められているのか?…などを初心者向けに説明しています。
この記事は、
- 検索順位1位と2位の差を生む要因や理由は何ですか?
- 検索順位1位と2位でクリック率はどのくらいの差がでてきますか?
- そもそも検索順位が決まる仕組みってどうなっているの?
- どうすれば検索順位を2位から1位に上げることができますか?
といったような、疑問や質問のある、ホームページ集客やブログ集客、検索マーケティングに関して初心者の方へ向けてまとめています。
この記事を読むことによって、
- 検索順位が決まる仕組みが分かります。
- 検索順位1位と2位、又はそれ以下の順位によってどのくらいクリック率が変わるのかが分かります。
- 検索順位を1位や2位に上げるための重要なポイントが分かります。
私は、上記のように、数多くの記事を検索順位の1位に表示させることができているのですが、どんなに頑張っても2位止まり…という記事も少なくありません、、、
検索順位1位と2位の差って何なんでしょうか?
そのあたりについて、お伝えしていきます。
【 目次 】
検索順位1位と2位の差は何?【要因やクリック率、仕組みも解説】
この記事は、以下の構成となっています。
- 検索順位1位と2位の差の要因とは?
- 検索順位1位と2位のクリック率の差はどのくらい?
- 検索順位2位を1位に上げる方法
- 検索順位に関して知っておくべき注意点
概要をかるく説明しておきます。
検索順位1位と2位の差の要因とは?
検索順位1位と2位の差の要因、検索順位を決める要因(ランキングファクター)、検索順位が決まる仕組みなどを説明します。
検索順位1位と2位のクリック率の差はどのくらい?
実際、検索順位1位と2位のクリック率の差はどのくらいなのか?5位や10位の場合は?検索順位とクリック率の関係について説明します。
検索順位2位を1位に上げる方法
検索順位2位を1位に上げるにはどうすれば良いのでしょうか?5位を1位にするには?10位を5位に上げるには?そのポイントをお伝えします。
検索順位に関して知っておくべき注意点
いくつか、その他の検索順位について知っておくべきことを説明します。
検索順位1位と2位の差の要因とは?
検索順位の1位と2位の差の要因(ランキングファクター)を明確に言うことはできません。なぜなら、Googleが検索順位を決めている要因はいくつもあるからです。
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検索順位を決める要因(ランキングファクター)
以前、Googleは「検索順位を決める要素は200以上ある」と公言していました。ですが今現在では「そんな単純なものではない」と説明し直しています。要するに、「もっと複雑だよ」と言っているわけですね。
検索順位を決める要因数について、Googleは具体的な公表をしていないので正確なところは分からないのですが、おそらく数百以上のチェック項目、そして数千の条件が存在していると思って間違いないでしょう。
検索順位が決まる仕組み
検索順位は、数多く存在する検索順位の決定要因や条件、それらの総合点で決まります(総合点の高い順に検索結果の一番上から1位、2位…と表示されていくイメージ)。
たとえば、
仮に検索順位を決める要因が100個あったとします。1項目1点だとします(実際にはこんな単純ではありませんが)。
- 総合点99点のページA
- 総合点97点のページB
上記2つのWEBページが存在したとします。
この場合、検索順位1位には、総合点が一番高いページAが検索順位1位として表示されます。そして、次に得点の高いページBが検索順位2位として表示されます。
※ 本当はこんな単純ではありませんが大きな考え方としてはこんな感じだということです。
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1位と2位の差を見つけるのは不可能です…
上記例の場合、2点の差があります。ですが、100の要因のどこの2点なのか?を見つけるのは現実的には不可能です。(そもそも総合点すら分かる方法は存在しません)
さらには、検索キーワード、検索タイミング、検索地域、前回検索キーワード、などが異なるごとに、その都度、検索順位はコロコロ変わります。
これだけ複雑な要因で検索順位は決まっていきます。なので、検索順位の1位と2位の差の要因を明確に分析することは不可能なんです。
検索順位1位と2位のクリック率の差はどのくらい?
検索順位1位と2位では、どのくらいクリック率が変わってくるのでしょうか?3位や4位の場合は?さらに、検索結果の2ページ目以降(11位以降)のクリック率は?
検索順位とクリック率の関係
検索順位とクリック率の関係については、さまざまな調査結果が報告されています。それぞれの調査結果には差がありますが、共通して言えるポイントは下記の通りです。
- 検索順位1位が最もクリックされる
- 順位が下がるとクリック率も下がっていく
- 検索結果の2ページ目以降のクリック率はほぼ同じ
- 検索結果の5ページ目以降はほぼクリックされない
注意:上記は平均値としての話です。ケースによっては当てはまらない場合もあります。
検索順位毎の平均クリック率
検索順位毎の平均クリック率をまとめたデータは数多く存在します。それらを私は、さらに集計して平均化してみました。それが、下記のグラフと表です。
検索結果1ページ目(検索順位1位から10位)の平均クリック率
検索順位が上位になるほどクリック率は高くなります。すなわちクリック数=アクセス数もその分、増えるというわけです。
よって、その分、新規見込み客の獲得も増えていくことになります。すると、売上も上がっていきます(注:マーケティング〜セールスの仕組みが構築されている場合)。
なので、
検索からのアクセスを得たい場合、検索順位を上位にすることは必須となってきます。そのため、SEO対策(検索エンジン最適化(検索エンジンに評価され上位順位表示を目指す対策))も必須となってきます。
検索順位間のクリック率の差の大きさ
1位と2位、および、他の順位間のクリック率の差を見てましょう。
検索順位間のクリック率の差
- 1位と2位の差(-11.6%)
- 2位と3位の差( -5.3%)
- 3位と4位の差( -2.8%)
- 4位と5位の差( -2.0%)
- 6位と7位の差( -0.8%)
- 7位と8位の差( -0.7%)
- 8位と9位の差( -0.3%)
- 9位と10位の差( -0.2%)
上位順位の方が差が大きいですね。特に1位と2位の差が大きいです。検索順位が下位の場合は、多少前後しても大きな差は無いです。
なので、下位順位の場合は、1つか2つくらいであれば、検索順位が下がっても、あまり気にしない方が良いです。
検索順位2位を1位に上げる方法
検索順位2位を1位に上げる方法はあるのでしょうか?10位を1位にするには?1位は無理でも10位を5位に上げるには?30位を10位に押し上げるには?
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検索順位を上げる方法
検索順位を上げる方法の1つは、まず、自分のページよりも上位に表示されている競合ページをじっくり分析することです。
シンプルに言うと、
上位表示のページより、あなたの記事の方が検索者にとって良い記事だ。
と、Googleが評価してくれれば、検索順位は上がります。それが1ランクかもっとかは分かりませんが、検索順位は上がります。必然だとも言えます。
非常にシンプルな理屈で、当たり前のことですが、「より良い記事に」、これが最も重要なポイントになることを覚えておいてください。
検索上位に明らかな欠点を見つけられた場合
検索上位に表示されている競合ページに、明らかな欠点を見つけられた場合であれば、その欠点を自分の記事では解消します。
単純に考えれば、これで差が縮まるか、上手くいけば逆転となるわけです。絶対に…とは言えませんが、これで検索順位が上がる可能性は高いです。
たとえば、上位に表示されている競合ページに、
- 検索者の質問に対する答えがズレている
- 難しく書いてある(難しい言葉や言い回しなど)
- 説明が具体的でなく浅い薄い足りない
- オリジナリティがない(モノマネ、コピペ)
- 広告だらけで読み手を邪魔してる
などの明確な欠点があれば、あなたの記事では、
- 検索者の質問にピッタリの答えを提供する
- わかりやすく簡単に書いてあげる
- 具体的で深く濃く網羅性のある記事にする
- オリジナリティある内容にする
- 読者が集中して読みやすいようにする
というようにします。
検索上位も下位もどれも似たような記事の場合
あなたの記事も含めて、検索上位も下位も似たような内容のページばかりで、しかも、なかなか良い記事ばかりで、欠点や差異を見つけられない場合はどうすれば良いでしょうか?
そんなとき、私の場合は、さらに質の追求を試みます。
たとえば、先の例を用いると、
- さらに、ピッタリの答えにできないか?
- さらに、わかりやすく簡単に書けないか?
- さらに、具体的で深く濃く網羅性のある記事にできないか?
- さらに、オリジナリティある内容にできないか?
- さらに、読者が集中して読みやすいようにできないか?
というようなことを追求します。
どの記事よりも良い記事(読者にとって)にする!
という思いをもって。
競合ページに焦点を合わせるのではなく、検索者・読者(見込み客や潜在顧客)に焦点を合わせて、「さらに!」を追求していきましょう。
でももし、この追求が大変だ、、、嫌だ、、、という場合は、諦めるというのもありです。他のテーマ(=見込み客も質問=検索キーワード)は、まだまだあるはずです。切り替えましょう。
それでも検索順位が上がらない場合…
いろいろやって頑張っても、検索順位が上がらないときもあります。
そういう場合、私はもう諦めます。やることやって上がらないなら、それ以上は深追いしません。時間がもったいないですからね。
何が要因で検索順位が決まっているか、本当のところはよく分からないわけですし、ある程度のところで身を引くことも大切です。ダラダラ改善が長引くのはよくありません。
注意:売上に直結するような重要なページの場合は、あきらめず頑張った方が良い場合もあります。
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検索順位に関して知っておくべき注意点
検索順位に関して知っておくべき注意点を載せておきます。
- 他の検索キーワードで上位順位かもしれない
- 検索順位は数週間かけて上昇する
- Googleアップデートで検索順位が変動する
- 有料のGoogle広告による検索順位1位
他の検索キーワードで上位順位かもしれない
あなたが検索順位を調べるために指定している検索キーワードは、もしかしたら誤っているかもしれません。
実は、他の検索キーワードだと、そのページは1位や2位など上位表示されていて、多くのクリックを得ているかもしれません。
これを知るには、Googleサーチコンソールという無料のツールの「検索パフォーマンス」を見れば一発で分かります。
対象ページのURLで絞り込んで、「クエリ」「クリック率(CTR)」「平均掲載順位」などを確認してください。
検索順位は数週間かけて上昇する
検索順位は、数週間かけてじっくり上昇していくということが少なくありません。
公開当初は「あぁ検索順位は50位か、、、」という状況でも、数週間後に再度検索順位を確認してみると、「あ、7位になってる!」「え?2位だ!」というようなことは普通によくあります。
さらに数週間後には「1位になってる!」ということもあります。
ちなみに、その逆、じっくり検索順位が下がっていく…ということはあまりありません(しっかりと記事の品質が保てている場合)。
Googleアップデートで検索順位が変動する
Googleアップデートというのは、検索者にとって、より良い検索体験になるよう、Google検索エンジンを改善するというGoogleの取り組みです。
大きな改善(コアアップデート)は毎年3回前後行われています。小さな改善は日々行われているらしいです。
「今回のGoogleアップデートから、こういう品質チェックを入れよう」…みたいな改善をGoogleは常に行なっています。
もし、その新たなチェックで、あなたの記事が悪い評価を受けると、検索順位が下がります。逆に良い評価を受けると検索順位は上がります。
順位が下がっても焦らない
ちなみに、私の場合は、幸い、Googleアップデートで、その都度、検索順位が上がることの方が多かったです(そうなるようにしていたから)。
ですが、もし、あなたのページの検索順位が急に下がったら、それはGoogleアップデートの影響かもしれません。
でも、傾向としては、Googleアップデートがあった場合、一時的に検索順位が揺れ動く場合も多いです。
この場合、一時的に検索順位が下がるのですが、しばらくすると元に戻っていることが多いです。
なので、Googleアップデートのときは、検索順位が下がっても、焦らず、しばらくは静観でOKです。
もし、検索順位が下がったままなら?
でももし、何週間たっても検索順位が下がったままなら、Googleの何かの新しいチェックに引っかかっている可能性があります。
その場合は、“記事の品質”を見直してみてください。
なぜなら、Googleアップデートは、記事の品質の良し悪しを決める、そのような評価の精度に関する改善がメインだからです。
Googleアップデートの通知
大きなGoogleアップデートの場合は、Googleの公式ブログやTwitterなどで告知されます。どんな改善がされるのか、具体的には教えてくれませんが、大まかな改善ポイントは周知してくれる場合もあります。
気になる場合は、下記をチェックしておきましょう。
Googleアップデートに関する情報
➡︎ コアアップデートを含むGoogleアルゴリズムアップデート履歴のリスト
→ https://developers.google.com/search/updates/ranking?hl=ja
➡︎ Google検索セントラルブログ(例:2022年12月のリンクスパム対策アップデートのリリース)
→ https://developers.google.com/search/blog/2022/12/december-22-link-spam-update?hl=ja
➡︎ Googleアップデート開始の告知ツィート(例:「本日、2023年3月のコアアップデートをリリースしました。ロールアウトが完了したら、ランキングのリリース履歴ページを更新します。」)
有料のGoogle広告による検索順位1位や2位
有料のGoogle広告を出稿すると、検索結果の上位に広告を表示することが可能となります。
ですが、それが本当の検索順位1位や2位でないことは、もう誰もが知っています。なので、広告表示は本当の検索順位1位や2位のクリック率を大きく下回ります。
それでも、広告の成果(売上)が広告費を上回るのであれば、広告出稿はビジネスを加速させる最強のツールになり得ます。
ただし、赤字になる危険性もあるので、広告出稿は慎重にトライしてください(最初は損しても良いようにテストレベルで広告出稿することを強く推奨しておきます)。
まとめ
検索順位が1位か2位で、大きくクリック率が変わります。その結果、得られるアクセス数も大きく変わります。
なので、本当は1位や2位を目指したいところですが、競合も多いですよね。ランキング要素もはっきり全てわかるわけではありません。
わりと簡単に検索順位を1位や2位にする戦術もあるのですが、多くの場合、検索順位を1位や2位にすることは簡単なことではありません。
おすすめの目標
なので、
戦略としては、「何がなんでもこの記事を1位にする!」ではなく、「検索上位の10位以内になるべく多くの記事を表示させる」という目標の方が、生産的ですし、効果的であることの方が多いです。
検索順位の上昇はスローですし、あまり表示順位が何位かに一喜一憂せず、もし検索順位1位になったらラッキー…って程度で良いかなと思います。その方がストレス少なく実践していけると思います。
以上、何か少しでもこの記事が参考になったら幸いです。
参考
ホームページやブログから集客していきたい…けど、なかなかアクセスがこない。というような、ウェブ集客の初心者の方には、下記のコンテンツもおすすめです。
注意)上記のコンテンツは、「自分が商品」となるビジネス向けに最適化しています。物販や店舗ビジネス、薄利多売ビジネスなどには適さない箇所を一部含みます。