メルマガとLINE公式アカウントの使い分け【3つのポイント】違いも比較
更新日:2022年7月9日 筆者:鈴木俊雄(@smart_plan_ts、Facebook)
メルマガとLINE公式アカウントの使い分け【3つのポイント】違いも比較
要約
メルマガとLINE公式アカウントの使い分けに重要な3つのポイント。メルマガとLINE公式アカウントの違いの比較(メリットとデメリット)。メルマガやLINEを活用したリストマーケティングを成功させるコツ。などをまとめています。
この記事は、
「メルマガやLINE公式アカウントをやった方が良いと聞いた……で、実際に始めてみたいとも思う……でも……」
- 「メルマガかLINE公式アカウント、片方だけではダメなの?」
- 「メルマガかLINE公式アカウント、やるとしたら、どっちの方が良いの?」
- 「メルマガかLINE公式アカウント、使い分けるとしたら何をもってどう使い分ければいいの?」
- 「違いやメリットやデメリットに、リストマーケティングを成功させるコツなどもあれば教えて!」
といったような、お悩みや質問のある、 リストマーケティング初心者の方へ向けてまとめてあります。
この記事を読むことによって、
- メルマガとLINE公式アカウントを使い分けるあなたなりの基準が分かるようになります。
- メルマガとLINE公式アカウントの違いを比較することができます。
- メルマガやLINE公式アカウントを活用した リストマーケティングを成功させるコツが分かります。
実際に、私や私のクライアントさんも、メルマガやLINE公式アカウントを使ってマーケティングを行っているので、その経験も含めながら、わかりやすく説明していきます。
結論:メルマガとLINE公式アカウントは両方共に使うのがベスト
早速、結論ですが、
メルマガとLINE公式アカウントは両方共に使うのがおすすめです。
基本的には、メルマガを主にし、LINE公式アカウントを副として使い分けるバランスが最適というのが私の答えです(細かい理由は本文を読んでいけば分かると思います)。
ただし、業種やターゲットによってはそのバランスは異なります。なので、メリットやデメリットなども読んで、自分に合ったバランスとなるようにしてください。
【 目次 】
メルマガとLINE公式アカウントの使い分け
まずは、そもそもですが、メルマガとは?LINE公式アカウントとは?について簡単に説明しておきます。「は?知ってるよ」という人は読み飛ばしてください。
メルマガとは
メルマガとは、メールマガジンの略です。Eメール上に情報を載せて、毎日や毎週、定期的に見込み客(または既存客)に配信するものです。
よく勘違いされる方も多いのですが、メルマガは広告や宣伝をするものではありません。メルマガの目的は、信頼関係の構築と顧客教育(見込み客の無知を埋めたり誤った認識を正したりすること)をすることです。
そして、タイミングを見て、たまに提案やセールスをしていきます。メールマーケティングは、リストマーケティングの王道手法です。
メルマガの配信例
※ 上記例は私が配信しているメルマガです。
LINE公式アカウントとは
LINE公式アカウント(旧LINE@)は、個人が利用するプライベート用のLINEサービスではなく、ビジネス用のLINEサービスと思ってもらえれば良いです。
LINE公式アカウントの目的もメルマガと同じです。信頼関係の構築と顧客教育がメインです。
LINEを使ったマーケティングは、メールマーケティングに替わる手法として、7〜8年前(当時はLINE@)から人気になり始めました。ちなみに、私も当時から使っていました。
注)ただし…LINE集客だ!と盛り上がっているのは日本だけです……
LINE公式アカウントの配信例
※ 上記例は私が配信しているLINE公式アカウントです。
メルマガは古い?
メールやメルマガは、もう手法として古いのでは?…と思う人も多いと思います。
コミュニケーションツールとしては古い
たしかに1対1のコミュニケーションツールとしてメールは古いです。不便です。メールより、LINE、Facebookメッセンジャー、InstagramなどSNSのダイレクトメッセージの方がコミュニケーションツールとして遥かに適しています。
ですが「メルマガ」は、今は直接的なコミュケーションの手段ではありません。コンテンツの配信手段と思ってください。その点を見誤らないようにしてください。
メルマガ市場
なお、メールマーケティングは、今もなお、世界的に見て成長市場であると言われています。
2020年、世界の電子メールマーケティング市場は75億米ドルと評価され、2027年までに179億ドルに増加すると予測した。その期間の複合年間成長率(CAGR)は13.3%になると予想されています。
引用元:statista「2020年から2027年までの世界中の電子メールマーケティング収入」より
まとめます。
- コミュニケーション手法として「メール」は古いです。
- マーケティング手法として「メルマガ」は古くありません。王道です。
メルマガとLINE公式アカウントを使い分ける3つのポイント
メルマガとLINE公式アカウントを使い分ける大きなポイントは次の3つです。
- 安全性や安定性で使い分ける
- 配信したいコンテンツで使い分ける
- 開封率でなく売上で使い分ける
安全性や安定性で使い分ける
ビジネスやマーケティングで最も重要な資産は、固定資産でもWEBサイトでもお金でも商品でもなく、「見込み客リスト」および「既存顧客リスト」です。※基本中の基本なので知らなかった人は覚えておいてください。
すなわち、もし、メルマガとLINE両方やるとしたら、メルマガを配信できる対象リスト、LINEを配信できる対象リスト、この2つのリストがあなたにとっての最重要資産になります。
リストが消滅したら、全ては水の泡となります……。メルマガとLINEは、どっちが安全性や安定性が高いのでしょうか?安全性や安定性を重視するか、それ以外を重視するか?
これは非常に重要な使い分けポイントです。
配信したいコンテンツで使い分ける
メールを使うか?LINEを使うか?…よりも先に、何を見込み客(もしくは既存客)に伝えたいのか?伝えるべきなのか?を明確に決めておく必要があります。
誰に、なにを、なぜ
何を伝えるか?その配信したいコンテンツは、メルマガで伝える方が良いのか?LINEのトーク形式で伝える方が良いのか?その辺りをよく考えて、メルマガとLINE公式アカウントを使い分けてください。
開封率でなく売上で使い分ける
メルマガとLINEどっちか?を議論すると必ず出てくるのが開封率です。一般的には、LINEの方が開封率が良いと言われています。
たしかに、開封率が良い方が嬉しいです。ですが、開封率がどんなに良くても、見込み客からの信頼度が上がり、見込み客教育が進むとは限りません。信頼度が上がり、教育が進まなければ売上につながっていきません。
表面的な開封率など(他にも表面的な要素は多々あり)ではなく、メルマガとLINE公式アカウント、どちらの方が売上につながるか!?で使い分けを判断してください。
メルマガとLINE公式アカウントの違いを比較
前の項で説明した「メルマガとLINE公式アカウントを使い分ける3つのポイント」を検討できるように、メルマガとLINE公式アカウントの違いを比較していきます。メリットとデメリットを説明していきますので、判断材料にしてください。
- メルマガLINE共通のメリット
- メルマガLINE共通のデメリット
- メルマガのメリット
- メルマガのデメリット
- LINE公式アカウントのメリット
- LINE公式アカウントのデメリット
まずは、共通事項から、そして次に、メルマガ、LINE公式アカウント別々のメリット・デメリットを説明していきます。
メルマガLINE共通のメリット
メルマガとLINE公式アカウント共通のメリットは下記の通りです。
- リストが毎月増え続け減っていかない
- 待ちでなく届けるマーケティングができる
- 信頼関係を築いていける
- 見込み客教育を行っていける
- 提案やセールスを行なっていける
- 完全自動でステップ配信していける
- 結果データを収集分析でき改善しやすい
- 誰とでも繋がれる
リストが毎月増え続け減っていかない
メルマガリストにしろ、LINEリストにしろ、正しい仕組み化が完成できると、嫌でもリストは毎月安定的に増え続けていきます。
一定数のメルマガ解除やLINEブロックは必ず発生しますが、よほど内容の薄い配信にしない限り、増えるリストの方が圧倒的に多くなります。
なので、リストは毎月増え続けていきます。
アクセス数や売上はデコボコ上がったり下がったりする要素が多々ありますが、 リストは安定的に増える一方です。やらない理由がありませんね。
例:アクセス数→デコボコがある
上記は私のあるサイトのアクセス数のグラフです。全体は向上していますが、ところどころ下降しています。
例: リスト数→綺麗に増え続ける
上記も私のあるサイトで獲得できた見込み客リスト数のグラフですが、下降は一切ありません。これは特別なことではなく、誰でも通常このようになっていきます。
参考)
もし、上記のように、アクセス数やリスト数を増やしたいと思う場合は、下記も参考にしてください。※注:自分が商品となるビジネス向けです(薄利多売やモノ売りや店舗系のビジネスには向いていません)
待ちでなく届けるマーケティングができる
ホームページやブログやSNSは、すべて、じっと待つだけ(プルマーケティング)のメディアです。そして、どんな誰が訪れるかコントロールできません。
ですが、メルマガやLINEは、あなたに興味をもってくれた人のみに、こちらからピンポイントで、こちらの意思で送り届けることができるメディアになります(プッシュマーケティング)。
プルマーケティングとプッシュマーケティングの違い
待ちのマーケティングだけでは売上はあがりません。売上は送り届けるマーケティングから生まれます。それができるのが、メルマガ配信やLINE公式アカウント配信です。やらない理由がありません。
※ アナログであればレターや手紙やハガキなどもプッシュマーケティングのツールになります。
信頼関係を築いていける
メルマガやLINEは何度でも連続でも、あなたの見込み客(もしくは既存客)に送り届けていくことができます。
直接リアルな接触ではありませんが、メルマガやLINEによる接触も接触効果はあります。ザイオンス効果が期待できます。結果、信頼度も上がっていきます。
ザイオンス効果:興味や関心の無かったモノや人でも、頻繁に目に触れたり、接する機会が増えたりした場合、次第にその対象に対して良い印象を持つようになる心理効果。
人は信頼のない人と契約することは絶対にありません。ですよね?どんなに良いサービスでも。ビジネスは信頼がすべてです。
メルマガやLINEで信頼度を上げていけることは、非常に大きなメリットです。
見込み客教育を行っていける
既存客は、既にあなたのサービスを受けているので、あなたの良さも、あなたの主張も、あなたのサービスの良さも、既に理解しています。
ですが、新規見込み客は、そうではありません。まず、無知です。なので、誤解や間違った思い込みが多いです。なので、あなたの主張やサービスもなかなか認めようとしません。
なので、教育が必要となってきます。信頼関係をメルマガやLINEで築き上げていけたら、教育も同時に行なっていきましょう。
メルマガやLINEで見込み客の教育を行なっていけることは、非常に大きなメリットです。
信頼の積み上げと見込み客教育
前項の信頼関係と当項の教育を図で表すと下記のようになります。とても重要なことなので覚えておいてください。
初期状態
↓
信頼関係の構築
↓
見込み客教育
提案やセールスを行なっていける
メルマガやLINEを用いると、信頼関係の構築や見込み客教育を行っていくことができます。その流れで提案やセールスをすると、とてもスムーズで自然な流れになります(強い売り込み不要)。
実際、多くの人はメルマガやLINEを経由して売上をあげています。私の場合も売上の9割はメルマガ経由です。
完全自動でステップ配信していける
メルマガもLINE公式アカウントも、細かな機能の違いはあれど、いろいろな自動化ができます。
代表的なのはステップメールやステップLINEですね。台本さえセットしておけば、あとは設定に沿って、システムが勝手に配信してくれます。
上手く仕組み化できれば、どれだけの時間が短縮・節約できるでしょうか?自動化できることは非常に大きなメリットです。
結果データを収集分析でき改善しやすい
アナログのプッシュツールである、チラシ、レター、手紙、ハガキなどと違って、デジタルのプッシュツールである、メルマガやLINE公式アカウントは、結果データを数値で収集することが可能です。
データを分析すれば、的確な改善を施していけるようになります。改善が当たれば、より多くの リスト数、より多くの売上につながっていきます。
データの収集や分析が行えるのは、メルマガやLINE公式アカウントの大きなメリットです。
誰とでも繋がれる
メールもLINEも利用者は非常に多いです。LINEは日本国内で8,300万人以上の利用者がいると言われています。メールはそれ以上でしょう。
なので、100%ではありませんが、メールやLINEはほぼ全員、誰でもやっているものと言えます。すなわち、誰でもあなたと繋がれる。ということです。
電話や手紙も同様で誰とでも繋がれますが、メールやLINEはその何倍も簡単に相手と繋がることができます。当たり前のことですが、これもメリットとしておきます。
メルマガLINE共通のデメリット
メルマガとLINE公式アカウント共通のデメリットは下記の通りです。少ないですが、本当に他には思い浮かびません。
- コンテンツ作成〜配信という仕事が増える
一応、上記をデメリットとしましたが、これをデメリットと言えるかどうか…。なぜなら、やらなければいけないことをやることがデメリットとは言えないからです。でも、とりあえずデメリットとしておきます。
コンテンツ作成〜配信という仕事が増える
メルマガ配信にしてもLINE配信にしても、当然ですが、何かを書いて(または録音や録画をして)コンテンツを配信していかなければなりません。
なので、コンテンツ作成〜配信という仕事が増えます。しかも、毎週毎週ずーっと。多い人は毎日になるかもしれません。
ようするに、それなりの時間が割かれるということです。なので、もし、メルマガマーケティングやLINEマーケティングを行なっていて、何ヶ月もたつのに売上につながっていない……。という状況になると多大な時間を失っていることになります。
もちろん、皆こうならないように進めているので問題ないのですが、そうでないと、ただただ仕事が増えただけ、ただただ時間を浪費しただけ…になってしまいます。お気をつけください。
メルマガのメリット
ここからは、メルマガとLINE公式アカウント、それぞれのメリット・デメリットについて説明していきます。
まずは、メルマガのメリットから。
- 深くて濃い質の良い情報を届けられる
- 投資利益率(ROI)が最も高い
- 意欲ある質の良い見込み客が多くなる
- 社会インフラになっている
- 凍結や削除される危険性が無い
深くて濃い質の良い情報を届けられる
メルマガはLINEのトークの何十倍も長い文章を書けます。長けりゃ良いってもんではありませんが、深くて濃い質の良い情報を相手に届けるには、それなりの長さが必要ですよね。
メルマガで、深くて濃い質の良い情報を届けられることはメリットです。
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投資利益率(ROI)が最も高い
メールマーケティングは、最も投資利益率(ROI)が高い手法として有名です。その率4200%。これは100円の投資が4200円になるということです。
ただ単にメルマガをやればこうなる…ってわけにはいきませんが、投資利益率(ROI)が4200%。こんな手法って他になかなか無いと思います。
なぜ、そうなるのかを説明すると、日が暮れてしまうので省略しますが、これは事実です。そして、私の経験上、実際はもう少し高い数値になることの方が多いです。
高い投資利益率(ROI)。これは証明されているメルマガのメリットです。
参考)
イギリスのマーケティング担当者の間で実施された2020年の調査では、電子メールマーケティングに費やされた1ポンドあたりのおおよそのリターンは35.41英ポンドであることがわかりました。1年前、それは42.24ポンドに達した。
引用元:statista「2016年から2020年までの英国における電子メールマーケティングキャンペーンの平均投資収益率(ROI)(英ポンド)」より
意欲ある質の良い見込み客が多くなる
これは私の肌感レベルの意見なので、証明はできないのですが、どうもLINE経由より、メルマガ経由の方が、意欲ある質の良い見込み客が多くなる傾向があるようです。
この辺りも売上に大きく関連してくることなのでメリットとしました。
ただし、業界や業種、コンセプトや、取り扱っている商品やサービスによって違ってくると思いますので、参考程度の情報と思ってください。
社会インフラになっている
メールというものは、どこかの企業の商品でもサービスでもありません。プロバイダーなどは介入しますが、基本的にはインフラ扱いのものです。
その証拠に、何か有料で契約や購入する際は、必ず「氏名、住所、電話番号、メールアドレスを入力してください(必須)」となりますよね。決して、「LINE友達(必須)」とは言われません。
マーケティングをより安定的に保つには、どこかの商品やサービスに依存せず、インフラに乗った方が安心で安定性が増します。
凍結や削除される危険性が無い
メールは、前項でも述べたように企業が介入しないインフラです。なので、法的なものを除けば、変な規定も規約もありません。もちろん、ある日突然アカウントが削除されたり、 リストが消えたり、利用不可となることもありません(何かシステム的な事故さえなければ)。
この安心感、安定性は、もっとも大きなメリットです。
メルマガのデメリット
次に、メルマガのデメリットについて説明していきます。
- 迷惑メールに分類されてしまうことがある
- 開封率が低い
- リアルタイムでのやり取りに不向き
- 捨てアドレスを使われてしまう
- 3000円前後の月額コストが必要
迷惑メールに分類されてしまうことがある
世の中は悪い人間が多いので、迷惑メールが大量に飛び交ってます。なので、メール受信ソフトのチェック機能も年々発達してきました。
それはそれで助かるのですが、チェック機能は完全ではありません。真面目で読者のためになる有益な情報が書かれたメルマガを受信ソフトが迷惑メールと判断するケースが非常に多いです。
こうなると、読まれない確率がグンと上がってしまいます。迷惑メールに判断されないようにするコツもいくつかありますが、それでも、迷惑メールにされてしまうことはあります。
これは痛いデメリットです、、、
開封率が低い
迷惑メールフォルダに振り分けられなかったメールは、通常の受信フォルダに入ってきます。もし、その量が大量だと、その中に混ざっている、あなたの配信した真面目なメルマガが見逃されてしまう可能性大です。
たとえ見つけても、迷惑メールと勘違いされて開封されない可能性も高くなります。
このように、メールの開封率は非常に悪くなっています。これも痛い痛いデメリットです、、、
リアルタイムでのやり取りに不向き
メールでも1対1でリアルタイムのやり取りをできますが、その利便性は、どう転んでも、LINEなどのメッセージアプリには勝てません。メールの代表的なデメリットです。
捨てアドレスを使われてしまう
捨てアドレスというものがあります。一時的に使う、使い捨てのメールアドレスです。
無料のプレゼント欲しさや、メルマガを読まないために、捨てアドレスを使って登録してくる人が多くいます。
これをされてしまうと、まったくリストマーケティングになりません。無料プレゼントなどをただバラ撒いているだけのボランティア活動状態になってしまいます。
正式なメールアドレスと交換してくれるのなら、この有料級のものを特別に無料でプレゼントしますね…としているのに、、、。悲しいことですね。でも、犯罪とは言えないので今後も無くならないでしょう。これも痛い痛いデメリットです。
3000円前後の月額コストが必要
とても重要なメールマーケティングです。メルマガの配信は、無料のツールではなく、きちんと有名なメール配信システムを有料で契約して使っていきましょう。
だいたいですが、月額3,000円程度のプランであれば、ひとまず十分なメールマーケティングを行なっていくことができます。
でも、月3千円のコストは痛い!という場合はデメリットになってしまいますね。ですが、投資利益率を思い出してください。4200%でしたよね。デメリットになるかならないかは……あなた次第です。
参考)
下記は私や私のクライアントさんが使っているメール配信システムについて説明した記事です。
LINE公式アカウントのメリット
ここからはLINE公式アカウントのメリット・デメリットです。
まずは、メリットから。
- 無料から使える
- 開封率が高い
- メールでアプローチしにくい層の開拓
- リアルタイムでのやり取りに向いている
- リッチメニューなど多彩な機能が使える
無料から使える
なんと、LINE公式アカウントは無料から使えます。簡単に始められます。無料だと制限はいろいろありますが、本当の最初であれば無料プランでも十分です。これからビジネスを始める人にとっては、非常にありがたいメリットです。
開封率が高い
LINEの場合、迷惑メールと違って、登録もしてないところから、勝手に迷惑LINEが送られてくるようなことはありません。
また、プライベートと密接になっているLINEなので、メッセージが届いたらつい見てしまうという癖もついてます。操作もメールより直感的なので深く考えずパッとメッセージを開封します。
なので、開封率は良いです。
ただし、開封しても読んでいるかどうか……。それはまた別だということ、読んでもらっていなければ意味がないということを忘れないでください。
※ 開封しても読んでいるかどうか…これはメルマガにも言えることです。
ちなみに、私が登録しているLINE公式アカウントは、通知が来たらしょうがなく開くけど秒で閉じるというルーティンになっています(なぜなら情報が薄いので…)。
メールでアプローチしにくい層の開拓
メールはまったく見ないし使わない。だけどLINEは見る使うという層がいます。特に若い世代はそうでしょう。若くなくても、できればメールは見ない(見たくない)という層がいます。
すなわち、LINE公式アカウントで情報発信すれば、そういう層にもメッセージが届くということです。よって、LINEであれば、メールでアプローチしにくい層の開拓が行えます。
リアルタイムでのやり取りに向いている
LINEは1対1のリアルタイムのやり取りに向くように設計されています。その点は、メールと大きく異なる点であり、大きなメリットです。
1:複数のLINE配信からスムーズに1対1のリアルタイムのやり取りに移行していくことができます。すると、距離感は一気に縮まります。
もちろん、メールでも1対1のやり取りに移行できますし、そうなれば、やはり距離感は一気に縮まります。ですが、LINEの方が数段スムーズに1対1のやり取りに移行できます。
リッチメニューなど多彩な機能が使える
LINE公式アカウントでは、リッチメニューや自動応答など、独自の多彩な機能が使えます。これは、LINE公式アカウントアプリならではの機能です。これらをメルマガで真似ろと言われても無理です。
例:リッチメニューと自動応答
もちろん、機能をどう使うかが重要ですが、メルマガでは生まれないアイデアも出てくると思います。LINE公式アカウントの多彩な機能が使えることはメリットです。
LINE公式アカウントのデメリット
最後にLINE公式アカウントのデメリットを説明していきます。
- 突然アカウントが凍結削除される
- インフラでなく商品である
- すぐブロックされやすい
- 質の薄い情報しか届けられない
- 質のよくない見込み客が増えやすい
- LINEだからこそ登録に躊躇する
突然アカウントが凍結削除される【重要】
LINE公式アカウントは、ある日突然、アカウントが凍結削除されます。いつそうなるか分かりません。事前に連絡も来ません。とっても真面目なLINE配信をしていても、ある日突然、アカウントが凍結削除されます。
これは、LINE公式アカウントの規定チェックに引っかかるからだと考えられますが、何がダメだったのか教えてはもらえません。多くの場合は、誤解で凍結削除されるというのが実態です。
すると、苦労して集めたLINEお友達リスト(見込み客リスト)は全滅となります。この衝撃がどれだけインパクトあることか想像できますよね?
LINE公式アカウントの致命的なデメリットです。
※ 私も一度やられました。そのアカウントは友達リストがまだ少なくて被害は軽かったのですが、それでも一夜にして苦労して集めたリストは消滅…かなりショックでした。メルマガリストを主としていたので本当に良かったです。
インフラでなく商品である
LINE公式アカウントは、メールのようなインフラではなく、言ってしまえば、一般企業が運営する、ただの商品、ただのサービスです。
なので、極端に言えば、経営が悪化したから来月でサービスは終了します…となることだってあり得ます。また、LINEを凌駕する別のサービスが出てきたらLINEは簡単に消えていきます。
mixiやGREEやGoogleプラスを覚えてますか?mixiやGREEは完全に下火以下となり、Googleプラスはサービスを終了しました。
LINEでも安泰…とはなりません。
すぐブロックされやすい
LINEは開封率が高いということですが、すぐブロックできます。LINEの通知はメール以上にうっとおしいと思われます。すぐブロックされます。
今や誰もがLINE公式アカウントからの配信をやりはじめています。想像してください、プライベートLINEに、あなたを含む業者から、ピコン、ピコン、ピコンとひっきりなしにLINE通知が来たら……。
ある意味、メールよりタチが悪いですよね。もはや開封率が良いというのは、LINEのメリットにならなくなってきているかもしれません。
※ ポイントは相手にとってブロックしたくないと思えるLINEの内容にすることです(あと頻度にも注意)
質の薄い情報しか届けられない
LINEは長文に向いてません。メルマガなら長文でも結構読んでいただけますが、LINEの長文は読まれないことが多いです。
要するに、LINEだと質の薄い情報しか届けられないということです。コンテンツマーケティングという観点では、これは大きなマイナスです。
※ 対策としては、LINEからブログや動画に誘導し、トータルで情報の質を濃くします。
※ メルマガの場合でも、ただ長いだけの内容は質が濃いとは言えません。
質のよくない見込み客が増えやすい
これは、メルマガのメリットのところでも言いましたが、私の肌感レベルの意見です。メルマガ経由より、どうもLINE経由の方が、質のよくない見込み客が多いようです。
一概には言えませんが、ツールの簡易性や雰囲気的にそうなってしまうのかな?と推測します。
ただし、何の根拠もない話しなので、この件は参考意見程度にとどめてください。
LINEだからこそ登録に躊躇する
LINEの方が登録率が良いというケースもありますが、メールアドレスよりプライベート感が強いLINEです。だからこそ、LINEのお友達登録の方が怖い、嫌だ、という人も大勢います。
私が行ったある実験では、同じオファーでLINEのお友達登録率とメールアドレス登録率の2通りを比較したところ、メールアドレス登録率の方が圧倒的に良かったです。
オファーの内容やターゲットによって、この結果は大きく変わるので、一概には言えないのですが、LINEの方が登録率が悪くなるケースは間違いなくあります。覚えておいてください。
LINEよりメルマガ?結局どっち?どう使い分ける?
以上、メルマガとLINE公式アカウントの違いを説明してきました。双方のメリットとデメリットを比較してみてください。
あなたは、どっちが良い悪いと明確に言えますか?
LINEよりメルマガ?メルマガよりLINE?結局どっち?どう使い分ける?明確に分かりますか?
正直、どちらも良いし、どちらも今いちだし、どっちもどっち、、、ですよね。
そこで、私の提案です。下記のようなバランスで使い分けることをおすすめしておきます。
- 主(メイン):メルマガ
- 副(サブ) :LINE公式アカウント
主(メイン)をメルマガにする理由
ビジネスやマーケティングではリストが命です。なので、いつ凍結したり削除されるかわからないLINE公式アカウント&LINEお友達リストをメインにしてはいけません。
ビジネスやマーケティングは、信頼と教育が非常に重要なキモになります。初期の信頼関係の構築と見込み客教育は、しっかりしたコンテンツで、しっかりしたメッセージを伝えられるメルマガの方が向いています。
メールは今後も無くなることはありません。
よって、メルマガを主(メイン)にすることを私はおすすめします。
副(サブ)をLINE公式アカウントにする理由
メールの弱点や欠点を補えるのがLINE公式アカウントだと考えましょう。
凍結や削除の大きなリスクがあっても、主(メイン)をメルマガにしていれば、もしLINE公式アカウントが凍結や削除になってしまっても、それほど大きな痛手にはなりません。
LINE公式アカウントは優れたツールです。使わない手はありません。ですが、バランスとしては、副(サブ)の位置付けで活用するのがベストです。
メルマガかLINE公式アカウントどちらか片方の場合
メルマガかLINE公式アカウントどちらか片方だけをやる場合は、迷わずメルマガにしてください(理由:LINEアカウントの凍結や削除が致命的なため)。
ただし、特別な理由がある場合は、LINE公式アカウントのみでも良いと思います。たとえば、
- まったくメールを使わないターゲット層の場合
- 起業や副業の初期段階(メルマガより簡単に素早くリストマーケティングを始めたい場合)
- リアルタイムの配信がマーケティングで極めて重要になる場合
などです。
メルマガやLINE公式アカウントによるリストマーケティングを成功させる5つのコツ
では最後に、メルマガやLINE公式アカウントを活用して、リストマーケティングを成功させる5つのコツをお伝えして終わりにしたいと思います。
リストマーケティングを成功させる5つのコツ
- コンセプトと全体設計を明確にする
- 登録率やリスト数でなく売上に着目する
- 徹底的に登録ページを最適化する
- 流入コンテンツを最適化する
- とにかく継続する
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コンセプトと全体設計を明確にする
まずは、コンセプトと全体設計を明確にしてください。
当たり前ですが、ビジネスやサービスのコンセプトが明確で、かつ、売れるコンセプトになっていなければ、たとえメルマガをやったとしても、LINE公式アカウントをやったとしても、成果は何も得られません。
そして、全体の流れですね。メルマガという「点」だけ頑張っても、LINE公式アカウントという「点」だけ勉強しても、成果は何も得られません。
マーケティングの全体設計、言い換えると「線」や「面」を見た上で、「点」に取り組むということが重要です。
売れるコンセプトと売れる全体設計を明確にしてください。
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登録率やリスト数でなく売上に着目する
登録率(コンバージョン率(CVR))やリスト数、開封率やクリック率、広告を使うのであればリスト獲得単価、など。これら表面的な数字に踊らされないようにしてください。
たとえば、登録率がすごく良くても、リスト数がすごく増えても、売上が0円ならば、そのリストマーケティングは大失敗なわけです。
逆に、登録率が悪くなっても、リスト数があまり増えなくても、売上がたくさん得られたら、そのリストマーケティングは大成功です。
表面的な数値でなく売上や利益が得られるか否かという基準で取り組んでください。
徹底的に登録ページを最適化する
リスト登録率(表面的な数値)を上げりゃ良いってもんじゃない。ということは、前項で分かってもらえたと思います。
とはいえ、登録率が0%だったら何も起こりません。登録率が低すぎたら、さすがにリストが全然溜まっていかないということになってしまい、売上につながっていきません。
なので、質の悪いリストが入ってこないように注意工夫しながらですが、リスト登録用のページ(ランディングページ(LP)とも呼ばれる)を最適化することは、かなり重要となってきます。
徹底的にリスト登録用のページを最適化していきましょう。
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流入コンテンツを最適化する
リストの質は、流入コンテンツの最適化によってもコントロールできます。
先の登録用のページも流入コンテンツの一部ですが、それより前段の、ブログ記事、SNS投稿、広告クリエイティブ。といったアクセス流入用に用意するコンテンツの質によって、リストの質をある程度はコントロールすることができます。
水道の蛇口に浄水フィルターをつけるとどうなりますか?ブログ記事、SNS投稿、広告クリエイティブ。これらに、浄水フィルターの役割をしてもらうイメージです。
流入コンテンツを最適化してください。
とにかく継続する
最後はこれです!
とにかく継続する
当たり前のことですが一番重要です。そして、一番難しいかもしれません。何事もそうですが、始めるのは意外と簡単でも、続けるのってめっちゃくちゃ難しいですよね。
最高のメルマガでも、最高のLINE公式アカウント配信でも、継続が止まったら一気に読者(リスト)は冷めていきます。離れていきます。
継続した者だけが勝つ。
これは、何事にも当てはまりますし、リストマーケティングにも当てはまります。大変ですが、継続してください。必ずその先に良いことが待ってます。
よくある質問
その他、よくある質問についてまとめておきます。
メール配信システムは何がおすすめですか?
いろいろなメール配信システムがありますが、実際にあれもこれもと試していないので、これが一番ということは言えません。ですが、私や私のクライアントさんが使っている「オートビズ」は間違いなくおすすめできます。
注)実際に使ってもいないのに、「メール配信システムおすすめ○選」とまとめている記事は信用しないようにしましょう。それらは、だいたいアフィリエイトなどお金目的の記事です。
LINE公式アカウントの代替となるようなサービスはありますか?
あるかもしれません。ですが、利用者数の多さやシステムの安定性などを考えたらLINE公式アカウント一択で問題ないです。
メルマガもLINEもどっちもやらないというのはアリですか?
ナシだと思いますが、あなたがアリと判断するなら、それで良いかと思います。ただし、より売上を多く安定的に得ていきたいのであれば、リストの管理と、メルマガ配信やLINE公式アカウント配信に替わる施策(ニュースレターや手紙やハガキなどの送附)は必須だと思います。
文章が苦手なので続けていけるか不安です
私も最初は苦手でした。遅いし下手だし嫌になるし。ただこれも仕事の一部ですし、売上に直結していくので、続けてきました。すると、自然と苦手は克服できていくものですよ。
とはいえ、個人差もあります。書くのが苦手なら動画や音声という手があります。メルマガやLINE公式アカウントでは、ちょこっとだけ案内を書いて、詳しくは動画(または音声)を見てください(聴いてください)とすればOKです。
メルマガやLINEで配信するコンテンツのネタが切れたら?
お客様のお困りごと、知りたいこと、などをいつも考えていれば、ネタは切れないものです。また、同じネタを繰り返すのもOKです。特に重要なことは何度でも繰り返し伝えてあげる方が読み手にとっても有益です。
あとは、やはり常にインプットを行うことですね。それと、常に思いついたネタはメモに書き留めることです。すると、逆にネタの方が溢れてきますよ。
それでも、ネタ切れだ……ということがあるかもしれません。その場合は、下記の記事を参考にしてみてください。
➡︎ メルマガで面白いと思われるネタの探し方【ネタ切れ防ぐ33例付】
ホームページとLINEを連携させて問い合わせを得る方法を教えてください
ホームページとLINEを連携させて問い合わせを得る方法は、下記の記事で詳しく説明しています。
➡︎ ホームページとLINEのリンク連携で問い合わせを得る方法
➡︎ WordPress公式LINEアカウント5つの連携方法【ボタン等】
まとめ
メルマガとLINE公式アカウントは、両方共に使うのがベストです。
基本的には、メルマガを主にし、LINE公式アカウントを副として使い分けるバランスがおすすめです(理由は本文を参照)。
でも、最後に決めるのは、あなた自身です。
自分のビジネスやサービス、ターゲット層、メルマガとLINE公式アカウントのメリット・デメリット、いろいろと違いを比べて、何が良いのかを導き出してください。
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