SEOキーワード出現率目安は何%?【ツールやペナルティ条件も】
更新日:2022年2月23日 筆者:鈴木俊雄(@smart_plan_ts、Facebook)
SEOキーワード出現率目安は何%?【ツールやペナルティ条件も】
要約
SEOキーワード出現率目安は何%?
- SEOを考慮する際、キーワードの出現率を意識する必要はありません。
- とはいえ、キーワードの出現率が、異常に高すぎる・低すぎるという場合は、SEO的にも読者のためにも見直しが必要です。
- SEOを意識したキーワード出現率の目安は 1〜9% です。ただし、多少前後しても問題ありません。
この記事は、
- SEOを考慮するとキーワード出現率の目安って何パーセントくらいが良いのですか?
- キーワード出現率が低いとSEOに影響ありますか?検索順位に関係してきますか?
- SEO的にキーワード出現率が高いとペナルティになりますか?
といったような、質問に答えていきます。
この記事を読むことによって、
- キーワード出現率はSEOにさほど影響しないことが分かります。
- キーワードの出現率を意識しながら記事を書く必要がないことが分かります。
- SEOに影響しないキーワード出現率のだいたいの目安が分かります。
サンプルは非常に少ないのですが、検索キーワードと検索順位とキーワード出現率について、実際に簡単な調査もしてみました。
その結果、キーワードの出現率は、SEOにさほど影響しないという判断に至りました。この結果もふまえて、もう少し詳しく説明していきます。
【 目次 】
SEOキーワード出現率目安は何%?ツールやペナルティ条件も
SEOを考慮する際、キーワードの出現率を意識する必要はありません。普通に記事を書いていく上で、自然に書き入れていくキーワードの数・出現率を正解とすれば問題ありません。
ただし、キーワード出現率が、異常に高すぎる・低すぎるという場合は問題です。そもそも記事文章として、おかしくなっている可能性があるので、SEO的にも読者のためにも見直しが必要です。
※ キーワード出現率が異常に高すぎる場合は、Googleのペナルティを受ける場合があります。
SEOを意識したキーワード出現率の目安としては下記を参考にしてください。
SEOを意識したキーワード出現率の目安
- 1%〜9%
※上記は目安です。少し前後してもNGとはなりません。
キーワード出現率とは
キーワード出現率とは、記事本文中(見出しや画像の説明文などを含む場合もあり)に、狙っている検索キーワードが、どの程度の割合で記述されているのか?といった率のことです。
キーワード出現率の算出式・求め方は、次の通りです。
キーワード出現率の算出式・求め方
キーワード出現率 = 対象単語 ÷ 総単語出現数
たとえば、
「アアは、イイの、ウウで、エエでした。アアは、アアであって、イイではありません。アアは、オオともエエでした。」
が全文のページであれば、
- アア…4回出現…出現率40%
- イイ…2回出現…出現率20%
- ウウ…1回出現…出現率10%
- エエ…2回出現…出現率20%
- オオ…1回出現…出現率10%
- --------------
- 全ての単語の出現数合計…10回
となります。
SEOとキーワード出現率の歴史
大々昔(〜1990年代初期)
大昔は、キーワードをなるべく多目に入れた方が良しとされる時代もあったようです。まだGoogleの検索エンジン(検索結果を表示するプログラム)の判断能力が弱かった時代の話しです。
大昔(1990年代中期〜)
その後、Googleの検索エンジンは少し判断能力が増し、「デタラメにキーワードばかり詰め込んだ、内容の薄い記事はダメだよね!」という判断ができるようになりました。
この頃から、キーワードを詰め込み過ぎると、ペナルティ(検索順位を大きく落とされる)を受けるという話しが広がっていきます。実際にそうでした。
と同時に、記事中のキーワード出現率は、3〜6%とか5〜7%辺りにしておくのが、SEO的に良いと言われるようになります。
〜現在
その後、Googleの検索エンジンは、さらに判断能力が増し、「キーワードの出現率なんて関係ないよね。検索者にとって為になる記事かどうかが一番重要だよね。」という判断をするようになりました。
キーワードの出現率が何パーセントだとSEO効果があるとか無いとかは、もう大昔の話しなのです。
SEOとキーワード出現率に関するGoogleの公言
検索エンジンの本家本元、Googleのジョン・ミューラー氏は、「ウェブマスターヘルプコミュニティ」の中でこう言っています。
今から10年以上も前の話しです。
2009年1月
「最適なキーワード密度は1990年代初期の話題です。」
ジョン・ミューラー氏「ウェブマスターヘルプコミュニティ」より
2011年5月
「キーワード出現率という、細かいことは気にせず、自然に書けばよい。」
ジョン・ミューラー氏「ウェブマスターヘルプコミュニティ」より
Googleのジョン・ミューラー氏も言うように、細かいことは気にせず、読み手のことを思い、自然に記事を書きましょう。その結果としてのキーワード出現率が、そのページの出現率の最適率です。その数値が高い低いではありません。
SEOキーワード出現率調査結果
キーワード出現率は、気にしないで良いということですから、意味は無いかもしれませんが、SEOとキーワード出現率の関係に興味があったので、キーワード出現率の実態調査をしてみました。
各分野のランダムな10種類のキーワードで、検索した結果の上位3位までの合計30記事分のキーワード出現率を調べてみました。
検索キーワードは3つの単語による複合キーワードとしました。月間検索ボリュームは100件前後のキーワードとしました。
〔第一キーワード 第二キーワード 第三キーワード〕
例:〔キーワード 出現率 目安〕…検索ボリューム90
結果は以下の通りです。(縦軸がキーワード出現率です。)
キーワード出現率グラフ
キーワード出現率の範囲
- 第一キーワード…0.59%〜6.31%
- 第二キーワード…0.00%〜9.40%
- 第三キーワード…0.00%〜2.92%
第二キーワード以降については、なんと、出現率0%のページも複数ありました。第一キーワードですら0.59%で1位に表示されているページがありました。
これには少し驚きましたが「出現率は関係ない」を裏付けています。また、少し多いかなという10%近い出現率のページも、しっかりと検索結果の1位〜3位に表示されていることが分かりました。
また、グラフを見て分かるように、数値の偏りも無く、完全にバラバラで傾向も全く見えません。
サンプル数が少ないので、データとしての精度は落ちますが、「SEOとキーワード出現率は関係ない」と言って良いかと思います。
もう少し検索ボリュームが大きいキーワードで調査すると、数値の幅等、少し違う結果になるかもしれませんが、無意味そうなので、調査は、ここまでとします。
SEOキーワード出現率に関する驚きのアドバイス
数年前、あるウェブ系のコンサルタントさんが、こう言っていました。ちょっと名の知れた方です。
「SEO的にキーワードの出現率は5%にしてください!」
こうコンサルタントさんに言い切られたら、初心者の人は信じてしまいますよね…。
これでは、検索者のために質の良い記事を書くよりも先に、キーワード出現率ばかりを気にしてしまい、良い記事を書けなくなってしまいます。その結果、SEO的にもマイナスになります。
このように、今だに過去のノウハウで指導しているウェブ系のコンサルタントさんは少なくありません。注意してください。
キーワード出現率は、1〜9%を目安にすれば問題ありません。でも、この何%もガチガチに意識する必要はありません。検索者(あなたの見込み客や潜在顧客)のためになる記事を、普通の文章で書けばOKです。
キーワードの乱用はGoogleペナルティあり
ここまでで、キーワードの出現率は、SEOにはさほど関係ないという事が分かっていただけたと思います。
ですが、、、
キーワードの乱用についてはアウトです。
キーワードの乱用(キーワードの出現率が異常に高い場合)については、グーグルの「品質に対するガイドライン」の中でも明記されています。
➡︎キーワードの乱用
「狙ったキーワードで検索されて上位表示したい!」という気持ちは、よーく分かります。でも、気づいたらキーワードを乱用していた…とならないように気をつけましょう。
そういう意味では、キーワードの乱用チェックのために、キーワード出現率をチェック確認するという作業は必要かもしれません。
次に、いくつか、キーワード出現率を簡単にチェック確認できるツールを紹介しておきます。
キーワード出現率チェックツールおすすめ2選と使い方
キーワード出現率を調べるには、以下の2つのツールがおすすめです。
キーワード出現率チェックツール
- SEOチェキ
- ファンキーレイティング
いずれのツールも、登録なしで無料で使えます。インストール型でなくインターネット上で使えるので、iPadやスマホでも利用可能です。初心者でも使える簡単なツールです。
単語のカウントの仕方は、2つのツールで微妙に違ってきます。ですが、そもそも、お伝えしてきたように、キーワードの出現率は重要ではありません。なので気にする必要はありません。
キーワード出現率をSEOチェキでチェックする
➡︎SEOチェキ
SEOチェキにアクセスしたら、下記の画面に従って、使ってください。
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下記の記事にて「SEOチェキ」の使い方を詳しく解説しています。
➡︎ 【最新版】SEOチェキの使い方と見方「初心者向け完全ガイド」
キーワード出現率をファンキーレイティングでチェックする
➡︎ファンキーレイティング(FunkeyRating)
ファンキーレイティングにアクセスしたら、下記の画面に従って、使ってください。
ファンキーレイティングには、オプション機能もいくつか指定できます。以下の画像を参考にしてください。
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キーワード出現率が極端に少ない場合
キーワード出現率チェックツールを使って調べた結果、もし、狙っているキーワードの出現率が極端に低かった場合は、以下の可能性があります。注意しましょう。
- 記事の内容がズレている
- 使っている単語がズレている
記事の内容がズレてキーワード出現率が低い
執筆前に書こうと思っていたことやゴールが、書いていくうちに、迷子になり分からなくなる場合がよくあります。または、知らないうちに、道を逸れていく場合があります。
すると、狙っていたキーワードを全然含まない文章になっている恐れがあります。というよりも、そもそも想定していた記事コンテンツになっていない可能性があります。
念のため、ズレた内容になっていないか、文章を見直しましょう。
使っている単語がズレてキーワード出現率が低い
想定通りのコンテンツ内容(文章内容)になっていたとしても、使うべき単語や言葉を、知らず知らずのうちに間違えている事はよくあります。
たとえば「ダイエット」が狙っているキーワードなのに「体を絞る」という言葉ばかり使っている。「ホームページ」が狙っているキーワードなのに「ウェブサイト」という言葉ばかり使っている。といった感じの間違いです。
同義語や類似語で間違える場合が多いです。これだと、狙い通りの検索結果順位やアクセス数を得られなくなります。
ただし、一般的な同義語や類似語については、Googleの検索エンジン(AIプログラム)が「同じ意味だよね」と見なす場合もあります。
その辺りを調査した時の結果があります。詳しくは下記の記事を参考にしてください。
➡︎検索キーワードと順位の関係46パターン調査結果【類義語など】
まとめ
- SEOを考慮する際、キーワードの出現率を意識する必要はありません。
- とはいえ、キーワードの出現率が、異常に高すぎる・低すぎるという場合は、SEO的にも読者のためにも見直しが必要です。
- SEOを意識したキーワード出現率の目安は 1〜9% です。ただし、多少前後しても問題ありません。
キーワード出現率を気にするよりも、検索者のためになる記事コンテンツを、普通に自然に書いていくことの方が、何百倍も重要です。
素晴らしいコンテンツを書いた結果としてのキーワード出現率が、そのページのキーワード出現率の最適率です。出現率が高い低いではありません。
あなたの公開する記事が検索者のためになるコンテンツになることを願ってます!
以上です。ありがとうございました。
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