商品の売り方に面白いアイデアは不要です【7つの原則・コツ】

商品の売り方に面白いアイデアは不要です

更新日:2023年9月9日 筆者:鈴木俊雄@smart_plan_tsFacebook

商品の売り方に面白いアイデアは不要です【7つの原則・コツ】

要約

商品の売り方に面白いアイデアは不要です。斬新さや変わったアイデアも不要です。

ですが、商品を売るための原則を適用する必要があります。そして、すでに成果の出ている売り方のアイデアを適用する必要があります。

商品を売るための原則は下記の通りです。

詳細は本文をお読みください。

この記事は、

といったような質問のある、ビジネスやマーケティング、および広告・宣伝やセールスの初心者の方へ向けてまとめています。

この記事を読むことによって、

私も以前は、商品の売り方というものを全然わかっていませんでした。

何か変わった商品の売り方、何か斬新な売り方、何か面白いアイデアの売り方、こういうものが必要なんじゃないかと考えていた時期がありました。

でも、いろいろ考えてチャレンジしてみましたが、商品はまったく売れませんでした。むしろ、反応は普通の売り方よりも落ちていったんです……

で、知ります。商品の売り方に面白いアイデアなんて必要ないということを。商品の売り方には重要な原則があるということを。

注:当記事の対象商品は、有形商品(モノ)・安価商品ではありません。無形商品(コト)・高価な商品を対象としています。また、中大手企業向けではなく個人事業や小規模ビジネス向けの内容となっています。

商品の売り方に面白いアイデアは不要です【7つの原則・コツ】

商品の売り方に面白いアイデアは不要です【7つの原則・コツ】(すべてはターゲットのために売ってください)

私の場合は、商品の売り方に対する原則を知ることで、商品が売れるようになっていきました。しかも、何十万もする高価な商品なのにです。

そのとき何か面白いアイデアの売り方をしたのか?していません。何か斬新で変わった売り方をしたのか?していません。

売り方はめちゃくちゃ普通です。(ただし、実際に成果の出ている売り方を適用しました)

実は、成果を出すために、いくつかのテクニックも使いました。何回かのテストや改善も繰り返しました。その結果、売れるようになりました。

でも、それらの土台にあったのは、常に、商品の売り方に対する原則でした。テクニックなどよりも原則を知ることが先だったというわけです。

もし、この原則を意識せずであれば、どんなテクニックを使っても、テストや改善を何度繰り返しても、おそらく何も成果は得られていなかったでしょう。

商品の売り方に面白いアイデアが不要な理由

あなたは、「何か商品の売り方で面白いアイデアはないだろうか?」と期待して、この記事にアクセスしたかもしれません。

でも残念ながら、何か面白いアイデアの売り方をしても、何か斬新で変わった売り方をしても、商品が売れることはありません。

はっきり言って、“皆と同じ普通の売り方”の方がよく売れます。

皆がやっている「売れる売り方」

“皆と同じ売り方”?

もしかすると、“皆と同じ売り方”…と聞いて、「それじゃ目立たないよ!それじゃ差別化できないよ!それじゃ売れないです!」と反論する人もいるかもしれませんね。

ですが、

皆がやっている「売れる売り方」こそが売れるやり方です。だからこそ皆んながやっているんです。冷静に考えてみてください。そう思いませんか?

※ 皆がやっている……とはいえ、誰もが知っている、誰もがやっているわけではありません。その点、注意してください。

注)皆がやっている「売れる売り方」ではなく、皆がやっている「売れない売り方」というのもあるので注意してください。

注)あなたにとっての面白い…変わってる…という売り方は、あなたが知らなかっただけで、実は皆がやっている“普通の売り方”という場合もあります。

面白い売り方や斬新なアイデアの売り方の成功例?

TVや雑誌などのメディアでは、面白い売り方や、斬新なアイデアの売り方での成功例を目にするかもしれません。たしかに、成功例もあるでしょう。

その例の中には、

「オォ〜なるほど面白い!」

と思うものもあるでしょう。

昔の私のように、

「よしッ!自分も何か面白いアイデアの売り方で現状を打破するぞ!」

などと、思ってしまう人もいるかもしれません。

でも、ビジネスをしている人達の中で、何か変わった面白い売り方で成功している人達は、いったい何パーセントいるのでしょうか?

重要なのはそこじゃないんですね。

売れている売り方の事実を知っておく

成功している多くの人達は、面白くとも何ともない普通の売り方で成功しています(ただし、実証済みの売れる売り方で)。この現実、この事実を知っておいてください。

あなたの周りの成功者を観察してみてください。面白いアイデアの売り方をしている人はいますか?面白いアイデアの売り方で成功している人はいますか?

あなたのターゲット、見込み客、購入者となるかもしれない人達は、面白さや斬新さなどを一切求めてはいません。この事実を覚えておきましょう。

知るべきことは売り方のアイデアではなく売り方の原則です

まず、あなたが知るべきことは、アイデアではなく原則です。

商品を売るための原則によるメリット

細かく述べていくと、商品を売るための原則はたくさんあります。

ですが、あまり多くお伝えしても混乱させてしまうので、その中で特に重要な原則を7つ、今回は厳選してこの記事で紹介していきます。

7つだけ…と思う人もいるかもしれませんね。

でももし、

あなたの商品が、まったく売れていないという状況であれば、この7つの原則を自分に落とし込むだけでも、決して大袈裟ではなく劇的な変化をあなたにもたらす可能性は高いです。

ホームページも、ブログも、販売ページも、見込み客獲得用ページも、他のランディングページ(LP)も、メルマガも、SNS投稿も、広告も、プレゼンスライドも、セールストークも、

この7つの原則を理解することによって、すべてのコンテンツが、良い意味で大きく変わっていく可能性は非常に高いです。

そのくらい重要な原則なので、以降、真剣に読み進めてみてください。

商品の売り方7つの原則(詳細)

商品を売るための7つの原則(インフォグラフィック)
商品を売るための7つの原則一覧

では、原則の説明をしていきます。

今回お伝えする商品を売るための原則は以下の7つです。

以上、面白い点など何もない原則ですが、どれもめちゃくちゃ重要です。

順に一つずつ説明していきますね。(説明順に意味はありません)

売り方の原則1:ターゲットの問題に焦点を合わせる

売り方の原則1:ターゲットの問題に焦点を合わせる

ターゲットの問題に焦点を合わせてください。焦点を合わせるのはターゲットの問題であり、あなたの問題ではなありません。

たとえば、

このように、自分や自社の問題に焦点を合わせた売り方をしていたら、商品を売っていくことは難しくなるでしょう。

もちろん、自分や自社の問題解決のために売り方を考えることは悪いことではありません。むしろ、必要なことです。

であったとしても、焦点を合わせるのはターゲット(見込み客)でなければなりません。バランスを誤ってはいけません。注意しましょう。

売り方の原則2:主語はターゲット(あなた)にする

売り方の原則2:主語はターゲット(あなた)にする

主語はターゲット「あなた」にしてください。常にターゲットについて話してあげてください。「あなたは〜」「あなたの〜」「あなたに〜」

…と、このように、あなたはセミナーやプレゼン、および、セールスなどのときに、自分や自社についてばかり話していませんか?

ホームページやブログやメルマガや広告というコンテンツであれば、自分や自社についてばかり書いていませんか?

そういうメッセージを主としていると、あなたは売れません。あなたのサービスは売れません。あなたの商品は売れません。

主人公は自分ではありません。主人公はターゲット(見込み客)だということを忘れないでください。

  • 「あなたは、あなたが、あなたの、あなたに、あなたも、あなたを、」

…と、このように、常にターゲットについて話して(書いて)ください。

売り方の原則3:問題が解決できることをターゲットと約束する

売り方の原則3:問題が解決できることをターゲットと約束する

問題が解決できることをターゲットにきちんと伝えてください。解決できることを約束してあげるようにしてください。

人は問題が解決できると思ったときにお金を支払います。もしくは、願望が叶うと思ったときにお金を支払います。その逆だとお金は1円も出してくれません。

なので、ターゲットの問題が解決することを約束します。もしくは、願望が叶うことを約束します。

とはいえ、100%の約束ができない商品も多いですよね。

たとえば、お医者さん…。患者が生活習慣を改善しない、処方した薬を決められた通り飲まない、想定外の合併症。100%の完治は約束できません。

たとえば、コンサルティングサービスも100%の成果は約束できません。なぜなら、結局は、クライアントさんの努力次第だからです。ダイエットなどもそうですよね。

だとしても、成果が得られる可能性があることは約束してあげてください。条件付きでも良いです。ココまでなら100%約束できるよと伝えてあげてください。

売り方の原則4:すべてをターゲットにとって価値あるものにする

売り方の原則4:すべてをターゲットにとって価値あるものにする

商品を売るためのツールやコンテンツ。あなたのホームページ、ブログ、SNS、広告、ランディングページ、メルマガ、広告、動画、プレゼンテーションなど。

それらは、そのもの自体がターゲットの役に立ち、価値があるものでなければなりません。

有料の商品やサービスをターゲットにとって価値あるものにすることは当たり前ですよね。その点は当たり前すぎるので省略します。

重要なのは、無料も含めたすべてのコンテンツも、ターゲットにとって価値あるものでなければいけないということです。

人は、価値の無さそうなものに振り向いてくれません。価値の無いものには興味を持ちません。価値の無いものに引き込まれることはありません。

なので、たとえ広告やチラシであっても、たとえ無料のコンテンツであっても、それ自体に価値が必要です。今の時代、価値提供は必須です。

売り方の原則5:ターゲットが必要とする情報はすべて提示する

売り方の原則5:ターゲットが必要とする情報はすべて提示する

長すぎる説明は存在しません。長すぎる文章は存在しません。存在するのは、永遠とダラダラ続く退屈でつまらない説明や文章です。

このプレゼンテーションは長すぎるかな…このランディングページは長すぎるかな…。そうかもしれませんが、そうでないかもしれません。

長いか短いか、こういう観点は問題ではないんですね。

重要なことは、

  • 相手にとってわかりやすいか?
  • 相手の求めている情報は全て足りているか?
  • 売るために必要な要素は全て入っているか?

という観点です。

ターゲットが必要とする情報はすべて提示してあげてください。わかりやすく提示してあげてください。

また、相手の購買行動や心理状態も想定してください。その上で、売るために必要な要素をすべて組み込んでください。

これらを満たすのであれば、長い説明や長いページになっても何の問題もありません。

ただし、長くて分かり難くなっては意味がありませんよね。簡潔に表現することも重要です。その点には気をつけてください。

  • X 短くて何だかよく分からない…
  • X 長くて何だかよく分からない…
  • ◎ 短いけど詳しくて分かりやすく欲しくなる
  • ◎ 長いけど簡潔で分かりやすく欲しくなる

売り方の原則6:ターゲットが納得できる証拠を提示する

売り方の原則6:ターゲットが納得できる証拠を提示する

ニセモノが多い時代です。悪質な業者が増えています。誰もがあらゆることに疑念を持ちながら情報をチェックしています。

なので、証拠を提示しないとターゲットは納得してくれません。信じてくれません。行動してくれません。すなわち、商品は売れません。

さて、下記のうち、相手が「うんうん」とうなずいてくれるのはどちらでしょうか?

ターゲットが納得できる証拠を提示してください。あなた自身が、もしくは、あなたが提供するサービス(商品)が、ターゲットにとってプラスになるということを納得してもらってください。

売り方の原則7:ターゲットを分かれ道に導く

売り方の原則7:ターゲットを分かれ道に導く

良い商品の売り方は、必ず最後に、ターゲットを分かれ道まで連れて行ってくれます。(無料オファーやリスト登録時なども含む)

たとえば下記のように。

  • 買う or 買わない
  • 予約する or 予約しない
  • 登録する or 登録しない
  • 参加する or 参加しない
  • 試す or 試さない

分かれ道、すなわち、出口を二つ用意しておきます。(注:明に強調するのは前者の1つのみ)

一方、最悪な売り方は、

です。

「いつでもどうぞ」は、ターゲットが進むべきこの先の道に、濃い霧をかけ、まったく見えない状況にしてしまう言葉です。もしくは、千通りもの分かれ道がある状況にしてしまう言葉です。

「いつでもどうぞ」は、「行動しなくても良いですよ」と言っているようなものだとも言えます。

そのような状況で、いったい誰が前に進んでくれるのでしょうか?…

もちろん、相手を急がせてはいけないタイミングもあります。その場合は注意が必要です。だとしても「いつでもどうぞ」だけはダメです。

ターゲットを分かれ道に導くようにしてください。

注)選択肢が3つ以上になると反応や行動してくれる確率は低下します。

補足です。選択肢が3つ以上になると反応や行動してくれる確率は低下します。増えれば増えるほど低下します。

例)

上記の場合、「ボタンを押さない」「メニューを選ばない」が選択される確率が高くなります。

※ これは数々のテストで実証されていることです。100%全てのケースでとは限りませんが、ほぼほぼ、こうなります。

他にもまだある商品の売り方に関する原則や法則やコツ

以上、7つの原則以外にも、商品の売り方に関する原則や法則やコツはまだまだ沢山あります。

たとえば、

  • メリットばかりでなくデメリットも提示する
  • 具体的なストーリー(事実)を組み込む
  • AIDAなどの購買行動プロセスを意識する
  • 価格の提示のコツは・・・

などなど。

ですが、まずは今回の7つの原則が先です。まずは土台や核となる部分からです。一気にではなく、重要なことから少しずつでも前進していくことが大切です。

あなたの商品の売り方をチェックしてみましょう

7つの原則に従い、あなたの商品の売り方や、マーケティングや販売に関するコンテンツ(※)をチェックしてみましょう。

※ ホームページ、ブログ、SNS、広告、ランディングページ、メルマガ、広告、動画、セミナースライド、プレゼンスライドなど

以下の質問に答えてみてください。

商品の売り方チェックリスト

  1. あなたの売り方やコンテンツは、ターゲットの問題に焦点を合わせていますか?自分自身や自分の商品に焦点を合わせていないですよね?
  2. セールストークやコンテンツ内での主語はターゲット「あなた」になっていますか?「私は!当社は!この商品は!」と主語が自分になっていませんよね?
  3. 問題が解決できることをターゲットにきちんと伝えていますか?解決を約束することができていますか?うやむやにしていませんよね?
  4. すべてのコンテンツは、ターゲットにとって価値あるものになっていますか?自分の言いたいこと、書きたいことばかりになっていないですよね?
  5. ターゲットが必要とする情報はすべて提示していますか?これは言わなくても分かるだろう、これは書かなくても知っているだろうと、勝手に省略していませんよね?
  6. ターゲットが納得できる証拠を提示していますか?商品が良いものなら信じてもらえるはず…買ってもらえるはず…なんて思っていませんよね?
  7. ターゲットをきちんと分かれ道に導いてますか?情報を伝えてそこで終わってませんよね?いつでもどうぞ…と言っていませんよね?

・・・

以上、上記の質問に答えてみましたか?どうだったでしょうか。

もちろん、完璧には難しいですよね。上記の質問をこの記事に書いている途中で、私自身もまだまだ全然ダメなところがあるな…なんて思ってしまったくらいですから。

でも、100点でなくても、0点から30点になれば結果は変わってきます。30点から50点、70点。徐々に上げていけば良いです。

そして、100点満点にならずでも大丈夫です。80点までいければ、そうとうな成果が得られるようになります。

初心者の場合、まずは、30点くらいから目指していきましょう。

売れない商品を売る方法

本来なら売れるべき商品(顧客にとって価値ある商品)が売れない…という場合は、下記の記事も参考にしてみてください。

➡︎ 売れない商品やサービスを売るための方法【8つの工夫やコツ】

当記事の売り方の原則と合わせて活用してください。

まとめ(商品の売り方に面白いアイデアは不要)

まとめます。

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➡︎ 良い商品が売れない5つの理由【原因と対策】

➡︎ 売上が上がらない8つの原因理由と対策【個人事業編】

➡︎ 無形商材・無形サービス一覧12種類【個人起業に最適は?】

参考

今回お伝えした原則をふまえた上で、あなたのホームページやブログを自動集客マシーンにしてみたいと思いませんか?詳しくは下記のコンテンツを学んでみてください。

SNSも広告も使わずに
ホームページやブログを
自動集客マシーンにする方法

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・・・

あなたの商品が売れますように