ホームページ作成ルール【知っておくべきWEBサイト作成ガイドライン】

更新日:2025年8月4日 筆者:鈴木俊雄
ホームページ作成ルール【知っておくべきWEBサイト作成ガイドライン】
基本的にホームページなどのWEBサイトは、誰でも自由に作成することができます。届出や申請は不要です。ただし、法律ルールの遵守は必要です(著作権や薬機法や個人情報保護法など)また、検索結果に出したい場合は、Googleなど検索サービス提供事業者が定めるルールに従うことが必要です。
この記事は、
- ホームページ作成時に知っておくべきルールや規定を知りたい
- ホームページ作成時で気をつけることを知っておきたい
- ホームページでやってはいけないことを知っておきたい
といったような質問や疑問に答えていきます。
この記事を読むことによって、
- ホームページ作成時のルールや規定が分かります
- ホームページ作成時に知っておくべきGoogleの定めるルールが分かります
- ホームページ作成時に気をつけるべき法律やルールが分かります
関連記事
➡︎ ホームページ作成やってはいけない136のこと【ワードプレス編】
➡︎ WEBサイトの評価項目【SEOでマイナス大となる10の基準を確認】
参考
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【 目次 】
ホームページ作成ルール【知っておくべきWEBサイト作成ガイドライン】
ホームページなどのWEBサイトを作成する際、何か特別なルールや規制はありません。届出や申請も必要ありません。誰でも自由にWEBサイトを作成することができます。
ただし、下記に示すような各種法律には従う必要があります。
法律ルール
- 特定商取引法
- 著作権法
- 個人情報保護法
- 薬機法(旧:薬事法)
- 古物営業法
- 景品表示法
- 不正競争防止法
- インターネット上の広告表示
- 医療法に基づく広告やWEBサイト等
- 特定電子メール法
また、あなたの作成するホームページやブログを検索結果に表示したいのであれば、Google検索やBing検索などの検索サービスが定めるルールに従う必要があります。
たとえば、
- 誰かが求めている内容であること。
- 検索者の意図に対して詳しく答えていること。
- 読者の知りたいことが網羅されていること。
- 専門性や信頼性の高い情報であること。
- 検索上位表示を狙った不当な操作をしないこと。
などです。
これらは、ほんの一部です。また、抽象的な表現でまとめましたが、実際にはもっと細かいルールがあります。数百はあると思ってください。
以上のルールを守らないと、検索結果にあなたのホームページやブログは出てくることはありません。もちろん、法的ルールを破れば、それ以上のペナルティが課さられます。
法的ルールについては後半で触れますが、法律については、最終的に法律の専門家に確認してください。私は法律家じゃないので。
その前に、検索サービス提供事業者の定めるルールを説明します。
検索サービス提供事業者は、AIサービスも含めると、Googleを筆頭に、Yahoo!、Bing、ChatGPT検索、Gemini検索、Perplexity検索などなど、いくつもあります。
このすべての事業者別にルールはあるのですが、現在、Google検索のシェアが70〜90%なので、ひとまずGoogleが定めるルールや規定を知っておけば問題ないです。
Googleが定めるホームページ作成ルール
ホームページやブログは、何かの検索キーワードで検索された時に、検索結果の上位に表示されないと、検索結果から見つけてもらえずクリックされません。
検索結果に表示されたいのであれば、Googleが定めるルールや規定に従う必要があります。でないと検索市場の土俵にも立てないというわけです。
ただし、ルールに従ったとしても、検索結果の1ページ目に表示されないと、検索者に見つけてもらえる可能性は極端に低くなります。なぜなら、検索結果をずーっと後の方まで探す人はいないからです。
なので、Googleが示すルールや規定を守った上で、さらに、「これはおすすめできるホームページだ!」「このブログ記事は検索結果の上位に出してあげよう!」とGoogleに評価してもらう必要があるということです。
これはルールというわけではありませんが、こういう仕組みで検索サービスが動いているということは覚えておきましょう。
・・・
では、まずは、検索市場の土俵の上に乗るために、Googleの定めるルールや規定を知るところから始めていきましょう。
Googleの定めるルールや規定は、すでにGoogleが公式にいろいろとまとめてくれています。ひとまず、私が説明するよりGoogle公式のドキュメントを見た方が確実で早いです。
ということで、Googleの各種ガイドラインへのリンクを教えていきます。ただし、ガイドは大量にあるので、ここでは、重要なもののみを教えます。(でもそれで十分です)
以下が厳選した重要なGoogleのガイドライン(WEBページやPDF)です。
Googleの定めるルールや規定に関するガイドライン
- Google検索の仕組み
- Google検索の基本事項
- 検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド
- その他のSEO(ウェブサイトの SEO の管理)
- ページエクスペリエンスのGoogle検索結果への影響について
- 質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス
- Googleのコアアップデートとウェブサイト
- Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー
- 検索品質評価ガイドライン
※ リンクは後述の(➡︎XXXXX)という部分に貼ってあります。
Google検索の仕組み
以下はGoogle検索の仕組みに関するルールや規定などが分かるガイドラインです。
➡︎Google の検索エンジンの仕組み、検索結果と掲載順位について
どのようにして、あなたの公開したWEBページが、検索結果に表示されるかという、Google検索の仕組みを知っておきましょう。ここを理解していないと、以降のルールの理解が浅くなる可能性があります。
Googleの説明が難しい場合
もし、Google公式ガイドラインの説明が難しい場合は、以下の、私がまとめたGoogle検索の仕組みに関する記事を見てみてください。
Google 検索の基本事項
以下は、Google検索の基本事項がまとめられたガイドラインです。
上記には以下の内容が定義されています。
- 技術要件: Google 検索でウェブページを表示させるためにウェブページに必要なもの。
- スパムに関するポリシー: 掲載順位が下がったり、Google 検索の検索結果から完全に除外されたりする原因となる行動や手法。
- 主なベスト プラクティス: Google 検索の検索結果でのサイトの表示を改善するための主な方法。
検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド
以下のガイドラインは、検索エンジン最適化(SEO)の説明です。
検索エンジン最適化(SEO)とは、Googleの検索エンジンに理解してもらいやすいようにすること、そして、Google検索結果に上位表示してもらいやすくすることです。
このガイドだけの知識で、検索結果に上位表示できるほどSEOは甘くはないのですが、まずは基礎を学ぶことは重要です。目を通しておきましょう。
Googleの説明が難しい場合
もし、Googleの説明が難しい場合は、以下の、私がまとめた記事も見てみてください。
➡︎ ホームページ集客SEO【検索結果上位表示7ステップ】初心者基礎編
➡︎ ホームページをGoogle検索に引っかかるようにする【25の方法】
その他のSEO(ウェブサイトの SEO の管理)
下記のガイドラインには、GoogleのSEOのちょっと上級の話しがまとまっています。
たとえば、国際化サイトまたは多言語サイトなどについても書かれています。
こちらは、基本的なSEOが理解できてから見れば良いでしょう。
ページエクスペリエンスのGoogle検索結果への影響について
ページエクスペリエンスとは、簡単に言うと、WEBサイトやWEBページの使いやすさのことです。たとえば、ページの表示スピードが遅すぎたらアウト…といったようなルールが定められています。
➡︎ページエクスペリエンスのGoogle検索結果への影響について
エクスペリエンスとは体験のことです。検索ユーザーをイライラさせないようなWEBサイトにしてください。ということをGoogleは重視しています。
質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス
Googleはずーっと、質の高いサイトを作りなさい。高品質な記事を作成しなさい。と言っています。下記のページでは、その方法についてまとめられています。
質が良いページは検索結果の上位に表示され、質が悪いページは下位に表示されるか、表示自体を拒否されます。よーく読んでおきましょう。
Googleのコアアップデートとウェブサイト
Googleのコアアップデートとは、Googleの検索エンジン(検索システム)に大きな仕様変更が入ることです。年に数回行われます。下記ではそのアップデートについてまとめられています。
Googleのコアアップデートがあると、検索結果の順位付けのルールも変わるので、検索順位の急降下や急上昇など、さまざまな変化が表れます。
2023年後半に行われたアップデートでは大企業やメジャーなサイトが優遇され個人サイトは低評価というレッテルを貼られました。ですが、2025年6月に開始のコアアップデートでは、個人サイトの評価が高まりました。
このように仕様がコロコロ変えられるので厄介です。アップデートについても把握しておきましょう。
Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー
スパムとは、「やっちゃいけないこと」「ズルや悪意やルール違反」このような意味だと思ってください。Googleが規定するNGルールは十分に理解して守ってください。
世の中にはスパム行為で検索順位を上げようとする人がいます。また、それをサービスとして販売する人までいます。やってはいけないし、騙されてもいけません。十分に注意してください。
完全にスパムをまとめ切ったわけではありませんが、私の方でも下記の記事をまとめています。こちらもチェックしておいてください。
➡︎ WEBサイトの評価項目【SEOでマイナス大となる10の基準を確認】
検索品質評価ガイドライン
検索品質評価ガイドラインは、Google検索エンジンの仕様ではありませんが、ほぼほぼイコールになると思っても構いません。

➡︎検索品質評価ガイドライン (Google Search Quality Rating Guidelines) ※英語版
ここには、Googleの定めるルールや指針や基準が、びっしりとまとめられています。こちらはWEBページではなくPDFで提供されています。(2025年8月時点では全181ページ)
ただし、このドキュメントは英語版なので、私のように英語がわからない場合は、翻訳が必要です。SEOに関わる人は目を通しておくべき重要なドキュメントです。
なお、このドキュメントもしょっちゅう手が入ります。常に最新版をチェックするようにしましょう。
ホームページ作成ルール(法律編)
ホームページ作成ルールの法律編は、検索順位がどうのこうのという以前に知っておくべきことです。
私は法律の専門家ではないので、詳しい説明はできませんが、以下にあげる法を知っておかなければならないというのは確実です。
- 特定商取引法
- 著作権法
- 個人情報保護法
- 薬機法(旧:薬事法)
- 古物営業法
- 景品表示法
- 不正競争防止法
- インターネット上の広告表示
- 医療法に基づく広告やWEBサイト等
- 特定電子メール法
※ 必ずしも、全てを把握する必要はありません。また、営むビジネスや業種によって、必要でないものもあります。
※ 私は法律の専門家ではないので、詳しい内容は、必ず記事内でリンクしているサイトや、法律の専門家にご確認ください。
注意!:ホームページやブログも内容により広告と見なされます。
法的事項は必ず法律の専門家に確認してください。
特定商取引法
特定商取引法とは、悪質な勧誘などを防止し、消費者を守るための法律です。主に、訪問販売やインターネットでの通信販売を対象にルールが定められています。
あなたのWEBサイトで販売等を行う場合は、必ず、特定商取引法に関する記載を載せてください。
特定商取引法について詳しくは、以下を参照してください。
著作権法
著作権法は、著作物(映像、音楽、画像、文章など多種)について、作成者の権利を守るものです。
たとえば、人のサイトに掲載されている画像を、自分のサイトに勝手に掲載したら、著作権侵害となる場合があります。
著作権法については、以下の記事が分かりやすかったです。
➡︎初心者でもわかる著作権〜日常生活で知っていてほしい著作権のキホン(ベリーベスト法律事務所)
個人情報保護法
個人情報保護法は、人様の個人情報(名前や住所やメールアドレスなど)を守るというルールです。
あなたのホームページ上で、個人情報を取り扱うことがある場合は、個人情報保護法に基づいて定義する、自社のプライバシーポリシーをホームページに載せておいてください。
個人情報保護法について詳しくは、以下を参照してください。
薬機法(旧:薬事法)
薬機法(旧:薬事法)とは、医療関連のもの、化粧品や健康食品、これらの安全性の確保や、利用者に対する危害防止などを目的としたものです。
薬機法(旧:薬事法)について詳しくは、以下を参照してください。
➡︎「薬機法(旧・薬事法)とは?」を丸ごと解説(薬事法ドットコム)
古物営業法
古物営業法とは、中古を買い取って販売する…といったような場合に適用されるルールです(この場合、古物商許可証が必要です)。
古物営業法については、以下の記事が分かりやすかったです。
➡︎古物営業法とは?古物取引で知っておくべき9つのルールについて解説(法律事務所TOPCOURT)
景品表示法
景品表示法とは、商品やサービスの品質や内容や価格を偽って表示を行うことを規制するルールです。また、過大な景品類の提供を防ぐルールも定められています。
無料と思わせておいて実は有料とか、口コミの自作自演なども、景品表示法に引っかかります。ホームページ上でやらないようにしてください(もちろんホームページ以外でも!)。
景品表示法について詳しくは、以下を参照してください。
不正競争防止法
不正競争防止法とは、競合他社や個人に対して、不正な手段による競争を抑止する法律です。
わかりやすく言うと、モノマネ行為や情報漏洩などを禁ずるといったようなものです。たとえば、有名なサイトに見間違えるくらい、そっくりのデザインでホームページを作成したらアウト…などです。
不正競争防止法について詳しくは、以下を参照してください。
インターネット上の広告表示
インターネット広告法といったようなものは、存在しませんが、インターネット上の広告や告知についても、十分に注意する必要があります。
他の景品表示法などと合わせて確認してください。
消費者庁のインターネット上の広告表示に関する情報を下記に載せておきます。
医療法に基づく広告やWEBサイト等
広告(注:ホームページやブログなど通常のWEBサイトも含む)の中でも、特に医療に関する広告や告知には注意が必要です。
健康や命に関わる医療は、普通の業種では普通に許されている広告表現(お客様の声や比較、「安全です」や「効果あります」などの表現等)も禁じられています。
通常、ビジネスでは、「商品・サービス」「マーケティング」「セールス」の3つで成り立ちますが、クリニックや病院、その他、医療に関するビジネスの場合、この3つのうちの「マーケティング」「セールス」が大きく制限されることになります。
なので、お客様(患者)にどんなに大きなメリットがあることでも、何も伝えられない…アピールできない…という状況になります。すなわち、集客(集患)には必要以上に苦労することになります。
通常のビジネスでも、普通にホームページを作っただけでは集客などできませんが、クリニックや病院は、さらに厳しい結果が待っています。ご注意ください。
医療広告、および、医療機関のホームページやブログに関する規制等についての詳しくは、以下を参照してください。
➡︎医療法(厚生労働省)
➡︎改正医療法による新広告規制 自由診療を行う医療機関が注意すべきポイント(アンチ・エイジング医学-日本抗加齢医学会雑誌 投稿記事(執筆:弁護士 齋藤健一郎氏))
特定電子メール法
特定電子メール法は、メール配信に関する法律です。勝手に個人情報を入手して、メルマガを送りつけてはいけないとか、メルマガ購読解除は簡単にできるようにする必要がある…などです。
これは、ホームページの作成とは、直接関係しませんが、ビジネスでホームページを活用するのであれば、メルマガへの動線を必ず用意するはずなので、関連するルールとして掲載しておきます。
特定電子メール法について詳しくは、以下を参照してください。
ホームページ作成ルール改訂
Googleのルールにしても、法的なルールにしても、その内容は常に改訂されていきます。
特にGoogleの場合は、Googleアップデートといって、細かいものも含めると、年に何千回(2019年は3260回)ものルール変更が行われています。
そのルール変更の多くは、検索結果順位のランキング仕様の微調整なので、いちいちその内容を把握する必要はないのですが、年に2,3回、大きな変更(Googleコアアップデート)もあります。
Googleルールの大きな変更(コアアップデート)については、注意しておいた方が良いでしょう。尚、法的ルールについては、大小関係なく、知っておく必要があります。
ルールの改訂に気をつけましょう。
※ Googleのアップデートは、大きなコアアップデートの場合だけ、その実施時期が告知されます。小さなアップデートは告知されません。また、コアアップデートも含めて、変更内容は一切公開されません(大きなコアアップデートの場合に概要がかるく告知される程度)。
参考
Googleのルール変更(コアアップデート)の情報は、私の方で収集した情報を、必要に応じて、私のメルマガ内で都度お伝えしています。
※ メルマガはホームページ集客に関する無料講座とセットとなっており、講座受講後に配信されるようになります(いつでも即購読解除できるようになっています)。
まとめ
ルールというものは何かと面倒ですが、ルールがあるからこそ、世の中も、インターネットビジネスも、安全に上手くまわっていくことができます。守りましょう。
また、「知らなかった…」では済まないことも多くあります。
「知らなかった…」場合、Google関連では、マーケティングや集客に大きく影響してきます。法律関連では、最悪の場合は罪となります。
良識・モラル・マナーある行動が一番重要ですが、そういう行動をしていても、ルールに反してしまう場合があります。十分に気をつけてビジネスを行っていきましょう。
筆者情報

小さな会社の経営を25年続けるも両親の介護負担により辞任。その後、個人起業するも4年以上も低迷。その後、ホームページを起点とした安定自動集客を実現。そのノウハウや実践サポートを提供中。(スマートプランオフィス代表)