サーチコンソールの表示回数やクリック数が急に減少する3つの原因

サーチコンソールの表示回数やクリック数が急に減少する3つの原因

更新日:2025年8月4日 筆者:鈴木俊雄

サーチコンソールの表示回数やクリック数が急に減少する3つの原因

Googleサーチコンソールの検索パフォーマンス(グラフ)に表示される、表示回数やクリック数が急に減少する理由は、以下のいずれかに、当てはまる可能性が高いです。

  • Googleアップデートによる検索仕様の変更で減少
  • Google規定に違反していると見なされペナルティ罰則を受けて減少
  • Googleサーチコンソールの不具合で減少

サーチコンソールの表示回数やクリック数の急な減少の原因

Googleサーチコンソールをチェックしていると、表示回数やクリック数が急に減少したり、検索順位(掲載順位)が大幅にダウンする場合があります。

原因は、以下の3つのいずれかに当てはまる可能性が高いです。

サーチコンソールの表示回数やクリック数の急な減少の原因

  • Googleアップデートによる検索仕様の変更で減少
  • Google規定に違反していると見なされペナルティ罰則を受けて減少
  • Googleサーチコンソールの不具合で減少

一つずつ説明していきます。

Googleは年に3〜4回、検索仕様の大幅な変更(改善)を行なっています。これをGoogleコアアップデートと言います。(小さな変更(改善やテスト)は1年に3000回〜4000回ほど行われています。)

検索仕様が変われば、検索結果に表示されるWEBページの基準も変わってきます。Googleコアアップデートでは、この基準が大きく変わることもあります。

結果、表示回数が減少したり、検索順位が急降下したり、クリック率が減少するケースが出てくるわけです。(その逆の急増や急上昇もあり得ます)

たとえば、

チェックが甘いGoogle検索仕様
  ↓
内容の薄い記事ページでも上位に表示される
  ↓
Googleアップデート
  ↓
チェックが厳しいGoogle検索仕様
  ↓
内容の薄い記事ページは下位に大きく沈む

といったようなイメージです。

対策ですが、Googleアップデートが原因の場合、表示回数や検索順位の落ちたページの質・内容(読みやすさ、分かりやすさ、信頼性、専門性、網羅性など)を見直して改善してみてください。

なぜなら、Googleアップデートの内容は、簡単に言うと、常に「質の良い記事ページの評価を上げて、質の悪い記事ページの評価を下げる」という改善内容になっているからです。

例)Googleアップデート後に表示回数等が減少したサーチコンソール

2020年12月のGoogleコアアップデートで私のサイトは影響を受けました。

例)Googleアップデート後に表示回数等が減少したサーチコンソールの検索パフォーマンスグラフ
Googleサーチコンソールより

上記の場合は、1ヶ月ほどアクセス数などが減少しましたが、その後は、自然にほぼ元の状態に戻りました。どうやら質が悪くて減少したわけではなかったようです。

Googleアップデートの詳細は明かされないので、なぜ減少したかわかりませんが、元に戻らないようであれば各記事の質を見直してみましょう。

関連記事

一度、Googleの公式サイトで、Googleのコアアップデートについて学んでおきましょう。

➡︎ Google 検索のコア アップデートとウェブサイト」/Google検索セントラルブログ

31個のみというわけではないのですが、重要な上位表示の条件をまとめてみました。参考にしてください。

➡︎ Google検索上位表示の条件とは?【31個をわかりやすく解説】

前項でも述べましたが、Googleは質の悪い記事ページの評価を下げます。そして、悪質な記事ページを見つけると厳しい罰則(Googleペナルティ)を与えます。

Googleペナルティ

  • 検索順位を大きく落とす
  • 検索されないようにインデックスから削除する

ペナルティは、機械的に自動で与える場合もあるし、人間(Googleの人)が目で確認して与える場合もあります。

ですが、読み手のことを思って、役立つ質の良い(質:文章が上手という意味ではありません)記事を普通に書いていれば、まずペナルティを受けることはありません。

それでも、知らないうちに、偶然ペナルティを受けるようなことをしてしまうかもしれません。

そうなると、検索順位が下がり、表示回数やクリック数が大きく減少してしまいます。

Googleサーチコンソールの「手動による対策」や「ベルのマーク(Googleからのメッセージ)」から、何かペナルティに関連するメッセージがないか確認してみましょう。

Googleサーチコンソールの「手動による対策」や「ベルのマーク」のキャプチャ画像
Googleサーチコンソール

もし、ペナルティを受ける身に覚えが無い場合は、もう一度、Googleの示す最新のルール(Googleウェブ検索のスパムに関するポリシーなど)をチェックして、記事ページの内容や品質に問題が無いかをチェックしてみてください。

関連記事

ペナルティに関係ない細かいことも含めてですが、下記は、ホームページ作成でやってはいけないことをまとめた記事です。ちょっと項目が多いですが参考にしてください。

➡︎ ホームページ作成やってはいけない136のこと【ワードプレス編】

Googleサーチコンソールは非常に優秀なツールですが、こういうITやWEBのツールには、不具合が必ずつきものです。

なので、たまに、サーチコンソールの集計に不具合があったり、表示に不具合が出たりして、クリック数や検索順位が減少したように見える事があります。

ですが、不具合はサーチコンソールに閉じた世界の話しです。実際のWEBサイトの運営に影響が出ているわけではありません。

ということで、この場合は、何も対処する必要はありません。Googleサーチコンソールが正しく表示されるようになるのをただ待つのみです。

例)サーチコンソールのデータ異常(2021年8月23日〜24日)

2021年8月23日〜24日に、サーチコンソールの表示回数やクリック数が急に減少しました(約半分1/2に!)。

例)サーチコンソールのデータ異常(2021年8月23日〜24日)時の検索パフォーマンスグラフ

Googleアップデートでも実施されたのか?困ったなぁ…と思っていたのですが。原因は、Googleサーチコンソールの不具合(収集データの欠損)でした。

Googleサーチコンソール表示上の問題なだけで、実際のアクセス数は通常の通りでした。

8月23〜24日
この期間中、内部の問題により、検索と検出のパフォーマンスでデータが失われました。この期間中、ユーザーのパフォーマンスレポートでデータが大幅に低下する可能性があります。これは、サイトのクリック数や表示回数の減少を反映するものではなく、検索コンソールのデータが欠落しているだけです。

引用:Googleの報告「サーチコンソールのデータ異常」より和訳

表示回数やクリック数が減少するその他の原因は、細かく言っていくと、この他にも多々あります。

急激な減少ではなく、ちょっと減少や徐々に減少の原因も含めると何百という原因をあげていくことになります。

たとえば、代表的なものをあげると、

  • 長期間サイトを放置している…
  • 書けること書きたいことだけ書いている…
  • 訪問者のためでなく宣伝のために発信している…
  • 読み手の知りたいことを網羅していない…
  • 誤った古いSEO対策をしている…
  • 他者の記事を真似して書いている…
  • ChatGPTなどのAIに任せて書いている…

などなど…です。

上記はほんの一部ですし、抽象的な定義なので、細かく細分化すればもっともっと多くのポイントが出てきます。

そこまで注意していかないと、急激なダウンは無いとしても、必ず検索順位は下がっていき、表示回数やクリック数も減り、アクセス数も減っていきます。

気をつけてくださいね。

まとめ

Googleサーチコンソールの表示回数やクリック数が、急に減少したとしても、ペナルティでなければ、そう焦る必要は無いかなと思います(質の良い記事を心がけていれば)。

Googleアップデートの影響を受けても、Googleの方針(検索者のためになる質の良い記事・情報を提供する)と、あなたの方針が合っていれば、一時的な下降で済むこともあります。

アクセス数の増減が死活問題になるケースもあると思いますが、自分でコントロールできないことに一喜一憂しても仕方ありません。

ですが、

検索者のためになる質の良い記事・情報を提供する

…が、できていない場合は大問題です。このあと、さらに各種数値はダウンしていくでしょう。

Googleのに問題がある場合もありますが、他責を疑う前に、まずは自分に問題がないかを振り返ることが重要です。これは何事についてもですね。覚えておいてください。

補足)

ホームページ集客やブログ集客をビジネスの基点にされている方は、表示回数やアクセス数ではなく、獲得する見込み客リスト数に着目していく方が良いと思います。

ホームページ集客やブログ集客の初心者の方は、下記も参考にしてください。

➡︎パソコン苦手でも、アクセス数を3倍5倍10倍にし、毎月安定的に見込み客を増やし続けていける『【無料】ホームページ集客講座(7つの特典つき)※初心者向け

関連記事

Googleの公式サイトには以下のような情報も掲載されています。少し理解がむずかしいかもしれませんが、目を通しておいてください。

➡︎Search Console ヘルプ ヘルプセンター「検索結果のトラブルシューティングサイトのトラフィックが減少した理由」

もし、Googleアップデートなど関係なく、WordPressで作成したサイトやページが全く検索されない…という状況でお悩みの場合は、下記の記事もチェックしてください。

➡︎ WordPressページが検索されない【19の原因と対策ガイド】