YMYL系ジャンルとは何ですか?【この領域を避けるべき3つの理由】
YMYL系ジャンルとは何ですか?【この領域を避けるべき3つの理由】
この記事は、
- YMYL系のジャンルとは何ですか?
- ブログはYMYL系のジャンルでも大丈夫ですか?
- YMYL系ジャンルのブログを書きたいのですが注意点はありますか?
といったような、疑問や質問にお答えしていきます。
この記事を読むことで、
- YMYL系の具体的なジャンルが分かります
- YMYL系ジャンルはデメリットが多いことが分かります
- YMYL系ジャンルのブログを読んでもらえるコツが分かります
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【 目次 】
YMYL系ジャンルとは何ですか?
YMYL系ジャンルとは、
Y…Your
M…Money
Y…Your
L…Life
Your money Your life…人のお金や人生に関わるジャンルという意味です。Googleが定めました。
YMYL系ジャンルを具体的に言うと下記のようになります。
YMYLジャンル一覧
YMYL系ジャンル
- 金融
- 投資
- 税金
- 資産運用
- 医療
- 健康
- 政治
- 法律
- 科学技術
- 公的情報
- 重要なニュース
- その他、人の人生に影響の出るもの
Google「品質評価ガイドライン」より
YMYL(Your Money or Your Life)は、Googleが定めた定義です。原文は上記のリンクから確認することができます(注:英文です)。
YMYL系ジャンルの背景
YMYL系ジャンルのブログを避けるべき3つの理由を述べる前に、まずは、YMYLの背景を簡単に説明しておきます。
Googleが厳しくチェックするポイント
Googleが最も重視していることは、検索者・閲覧者の利便性です。
なので、以下のような情報のあるホームページ内のコンテンツ記事やブログ記事は、人々に検索されないようにGoogleが厳しい調整(ランキング評価を落とすなど)をします。
Googleが低評価調整する情報
- 嘘・デマ・根拠無き情報
- 跨聞きや知ったかぶりの情報
- 薄い・浅い・足りない情報
- 古い情報
- あざとく上位表示を狙っただけの情報
Googleが厳しくチェックするジャンル
そして、その中でも、さらに厳しくチェックするのがYMYL系のジャンルです。なぜなら、YMYLは、人のお金や人生に関わるジャンルだからです。
たとえば、お金のジャンルで間違った情報が検索されてしまったら、閲覧者は破産してしまうかもしれません。
健康ジャンルで間違った情報が検索されてしまったら人の命が失われてしまうかもしれません。いずれも人の人生を大きく狂わせてしまいます。
検索者や閲覧者に被害が出てしまうような検索サービスを誰が使うでしょうか?誰も使わなくなりますよね。
すると、Googleは潰れてしまいす。そういう意味でもGoogleは厳しくせざるを得ないのです(正しいことです)。
さらに厳しくチェックされる医療と健康
中でも、医療や健康のジャンルについては、非常に厳しいチェックが行われるようになりました。下手したら、命…に関わる情報になり得ますので当然ですね。
2017年12月6日にGoogleは、以下のような発表をしています。2020年の現在でもこの方針は有効です。
Googleでは、今週、日本語検索におけるページの評価方法をアップデートしました。この変更は、医療や健康に関する検索結果の改善を意図したもので、例えば医療従事者や専門家、医療機関等から提供されるような、より信頼性が高く有益な情報が上位に表示されやすくなります。
引用元:Googleウェブマスター向け公式ブログ「医療や健康に関連する検索結果の改善について」
これは「相当な信頼性がないと検索結果には表示しないからね!」とGoogleが言っているのに等しいです。そして、実際、その通りの結果となっています。
これを機に、医療や健康ジャンル系のアフィリエイターの廃業が続出しました。月に最高100万近く稼いでいた方も月収0円になるような状況になりました。
なぜならば、そのアフィリエイターは、本物のお医者さんではなく、ちょっとだけ医療や健康に詳しい素人のブロガーだったからです。
このように、嘘やデマは書いていないとしても、どんなに一生懸命書いていたとしても、素人の発信する医療や健康に関する情報は、Googleは認めないようになりました。
YMYL系ジャンルを避けるべき3つの理由
YMYL系ジャンルを避けるべき理由を3つほどあげておきます。
- 執筆責任が重い
- 検索されない
- 時間の無駄
執筆責任が重い
もし、あなたが、半端な専門家であれば、そして、発言に責任を負えないのであれば、YMYL系ジャンルの情報発信は控えましょう。
特に健康や医療、命に関連することは、本当に責任を持って発言してください。それが、できないのであればYMYL分野の情報発信は避けるべきです。
これは、Googleどうのこうのという観点ではなく、情報発信者としての責任がどうであるべきかという観点です。
注)もちろん、YMYL以外のジャンルも責任持って発信してください。
検索されない
「専門家である!責任も持てる!人のためになる!」…といくら自分で思っていても、実際にチェックするのはGoogleです。
Googleは、よほどの確信がないと、あなたの書いた情報を人々に見せようとしません。
ー 検索調査 ー
私は、実際にYMYL系ジャンル(医療・健康)の検索結果を何パターンか調べてみました。どんな検索結果になったでしょうか。
一つ例をあげてみます。
検索キーワード〔歩く 心臓病 予防〕
〔歩く 心臓病 予防〕で検索して、実際に検索結果に出てきたサイトやブログの運営者や執筆者は下記の通りです。
- 国立循環器病研究センター
- 公益財団法人長寿科学振興財団
- JA鹿児島県厚生連(鹿児島県厚生連病院)
- 日本心臓財団
- 日本理学療法士協会
- ニューハートワタナベ国際病院
- 日本心臓リハビリテーション学会
- 岩国医療センター
- 中外医学社
- NHK健康チャンネル
- トヨタ記念病院
- 公益財団法人世田谷区保健センター
:
:
と、こんな感じでズーっと100位以下(10ページ目以下)まで続きます(110位まで調べました)。
検索結果110位以内は、病院、医療法人、市区町村、医療メーカーなど、ホンモノ・専門ばかりということが分かりました。
ちなみに、ホンモノ・専門でないサイトは、90位代に2サイト、100位代に1サイトの計3サイトのみ表示されていました。この3サイトはいずれも異種業界の法人でした。個人ブログやアフィリエイトサイトは0件でした。
※他に調査したキーワードも、多少前後しただけで、上記と同じような結果でした。
※健康・医療系以外のYMYLジャンルについては、上記の調査はしていません。ですが、似たような評価基準があるものと思っておいたほうが良いでしょう。
ということで、よほどの専門機関や専門家でないと、YMYL系のジャンル(特に健康・医療分野)の記事を書いて、検索からのアクセスを望むのは、ほぼ不可能です。避けた方が良いです。
時間の無駄
多くの時間を割いて、かつ、一生懸命に書いたブログ記事でも、YMYL系ジャンルの記事だと、誰にも見つけてもらえない可能性大です。
時間は有限です。割いた時間は戻ってきません。執筆にかかった時間は、文章ライティングの練習にはなったはずなので、完全に無駄な時間とは言えませんが、ビジネス的に見ると大きな無駄になったと言えます。
ということで、YMYL系ジャンルのビジネスに関して、ホームページやブログなどインターネット検索を使って集客していく場合は、かなり難易度が上がると思ってください(WEB系のプロにお願いしてどうにかなるレベルではありません)。
YMYL系ジャンルのブログ記事を読んでもらえる3つコツ
……とはいえ「自分の本職はYMYLの分野です!誇りをもってその仕事をしています!大好きな仕事です!今さら違う分野にもいけません!」
という方もいると思います。そういう方は、以下の対策を行なってください。方法は3つあります。
- SNSを活用する
- YMYL以外の検索キーワードを狙う
- 本気のSEO対策を行う
SNSを活用する
ホームページやブログではなく、SNS(Facebook、Twitter、Instagramなど)による情報発信をメインに行ってください。
今のところSNSではYMYL系ジャンルに厳しくという話しは聞いていません。あなたが発信したい専門情報をSNSで発信していきましょう(もちろんSNSでも責任もった発言をしてくだい)。
そして、SNSからホームページやブログにリンク(誘導)してくだい。そうすれば、インターネット検索はされずでも、YMYL系の記事も読まれます。執筆時間も無駄ではなくなります。
注)但し、SNSも、いつGoogleのように厳しくなるかは分かりません。最近はSNSのデマ情報による混乱も目立ってきたからです(たとえば最近では「こうするとコロナウィルスに感染しない」…など)。
YMYL以外の検索キーワードを狙う
狙う検索キーワードと記事内容を以下の切り口で分けて考えてみてください。
- YMYL以外:アクセス数を狙う検索キーワードと記事
- YMYL関連:読んでもらいたい記事
読んでもらいたいブログ記事
『散歩による〇〇の予防』
アクセス数を集める記事と狙う検索キーワード
『散歩の楽しみ方』
〔散歩 楽しみ方〕
動線の設計
〔散歩 楽しみ方〕
↓アクセス
『散歩の楽しみ方』
散歩を楽しむコツは〜です。
散歩を続けるには〜です。
散歩は健康にもイイんですよ。
詳しくはコチラ
↓
『散歩による〇〇の予防』
2つの記事と検索キーワードの連動性を考慮しないと、動線を用意しても読んでもらいたい記事はクリックしてもらえません。そこが、難しいところですが、上手く設計できれば、読んでもらえるようになります。
本気のSEO対策を行う
これは、あまり、おすすめできません。なぜなら、成果が出るかどうかは、Google次第だからです。
通常ジャンルであれば、SEO対策は絶対にやるべきです。私がクライアントさんに指導する場合、通常のジャンルであれば「検索順位アップやアクセス数アップを約束します!」と言えます。
ですが、YMYL系のジャンルの場合は「約束できません」とはっきり言います。「たぶん無理です」とはっきり言います。
それでも、本気のSEO対策を行う価値はゼロではありません。もし、成果が出れば、多くのホームページやブログがインデックスもされず、検索されずもがいている中で、圧倒的に有利となるからです。
ただ、そこにかける時間や労力やお金を十分に考慮してください。おそらく、ほとんどの場合、マイナスになるものと思われます。
次に、YMYL系ジャンルのSEO対策をまとめておきます(対策はYMYL系ジャンルに限らず有効となります)。
YMYL系ジャンルのSEO対策
YMYL系ジャンルのSEO対策は、以下の3つの質問に答えられるかどうかというところが大きく関わってきます。
※以下はYMYL系ジャンルに限らず全てのジャンルのSEOで有効なポイントです。
- あなたは誰ですか?
- それは本当ですか?
- 誤解されませんか?
あなたは誰ですか?
当然ながら、どこの誰かも分からない人の記事の内容をGoogleがそのまま信じるはずがありません。以下の対策を行なってください。
- 著者のプロフィールを明確に(資格や経歴も明確に)
- 上記が各ページでも分かるように
- 著者のSNSとの連携(SNSでも専門情報発信)
- 著者について分かる他サイトとの連携
⬇︎
おぉ、あなたは健康に関するホンモノの専門家のようですな。
それは本当ですか?
どうにでも文章は書いていけます。書いてある内容に、信頼性・確実性・根拠・証拠はありますか?
- 絶対に適当に書かない
- 第一人者に監修や添削をしてもらう(第一人者のプロフィールも明記)
- 専門機関や公共機関からリンクしてもらう
- 多くの利用者からリンク(シェア)してもらう
- 信頼できる情報を引用し引用先を明確にする
⬇︎
おぉ、その情報は正真正銘ホンモノの情報ですな。
誤解されませんか?
きちんと書いたつもりでも、ちょっとした情報不足や説明不足で、読者が誤解したら大変です。Googleもシビアにチェックしているはずです。
- 無知の方でも分かりやすく書く(難しい用語を使わない)
- 説明不足がないようにする
- 情報不足がないようにする(網羅性)
⬇︎
おぉ〜素人でも分かりやすい!説明不足もない!ためになる!完璧です!
⬇︎
おめでとうございます!合格です!検索結果の上位に表示させましょう!
以上の3つの対策は、YMYL関係なく、全てのジャンル、全ての記事ページにも有効です。
でも、しつこいようですが、YMYL系ジャンルの記事の場合は、上記対策を行なっても、上位表示は困難な場合が多くあります。無闇にチャレンジしないようにしてください。
まとめ
以上、『YMYL系ジャンルとは何ですか?【この領域を避けるべき3つの理由】』でした。
もう一度、軽くまとめておくと、
YMYL系ジャンルは以下の通りです。
- 金融
- 投資
- 税金
- 資産運用
- 医療
- 健康
- 政治
- 法律
- 科学技術
- 公的情報
- その他、人の人生に影響の出るもの
そして、できれば、YMYL系ジャンルは避けたいという理由を説明しました。特に医療や健康系は厳しいということをお伝えしました。
- 執筆責任が重い
- 検索されない
- 時間の無駄
そして、YMYL系の記事を読んでもらいたい場合は、以下の対策を行なってくださいということを説明しました。
- SNSを活用する
- YMYL以外の検索キーワードを狙う
- 本気のSEO対策を行う
〜追伸〜
YMYL系ジャンルの仕事は、人々を救う価値ある仕事です。人々のためになる価値ある仕事です。
一流の専門家ではなくても、Googleには認められなくても、世のため人のためにYMYL系の分野で人々を救っている個人事業主やフリーランスが沢山います。
YMYL系ジャンルでは、インターネット検索マーケティングは避けるべきです。ですが、職業の選択としては、むしろYMYL系のお仕事を多くの方に選んでいただきたいと思っています。
この記事では、YMYL系のお仕事やビジネスを避けるべきとは一切言っていません。そこのところ、誤解されないようお願いします。
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