リストマーケティング16のメリット【リスト化でビジネスが安定】
更新日:2024年5月31日 筆者:鈴木俊雄
リストマーケティングの最大のメリットは、集客や売上が安定し、ビジネスが安定することです。
この記事は、リストマーケティングについて、「まだよくわかっていない…、メリットがよくわからない…、実践へ向けて躊躇している迷っている…」という方には必見の内容となっています。
世の中で成功している起業家や個人事業者の多くは、リストマーケティングを実践し、ビジネスの安定もしくは拡大を実現しています。もちろん、私自身もリストマーケティングを実践しています。
正しくリストマーケティングを実践していくと、集客や売上が3倍、5倍、10倍になることも珍しくありません。そして、その成果は一時的なもので終わりません。
なので、売上が安定していき、ビジネスが安定していきます。いろいろなことが楽になっていきます。その結果、サービス提供に使える時間が増えたり、より自由な時間も増えていきます。
・・・
でも、、、それって本当でしょうか?
もちろん本当です。でも、疑っているかもしれないあなたのために、もう少し具体的にリストマーケティングのメリットを以降で説明していきます。(デメリットや注意点も漏れなくお伝えします)
すべてを読んでいただければ、きっとその疑いは晴れるはずです。
この記事の前提
- この記事で言うリストマーケティングとは、EメールやLINE公式アカウントを使ったリストマーケティングのことを指しています。
- 自分が商品となるビジネス(たとえば講師やコンサルなど)の方を対象としています。(物販や店舗型のビジネスの場合は一部適さない箇所があります。)
- 対象者は、個人事業者や小規模事業者向けとなっています。(中大手企業の場合は一部適さない箇所があります。)
【 目次 】
- 1 リストマーケティング具体的な16のメリット
- 1.1 1.アクセスを見込み客に変換できる
- 1.2 2.プッシュマーケティングが行える
- 1.3 3.大量の相手に一度でアプローチできる
- 1.4 4.時間と場所を選ばずアプローチできる
- 1.5 5.アプローチを自動化することができる
- 1.6 6.営業コストを大幅に削減できる
- 1.7 7.信頼関係を構築できる
- 1.8 8.見込み客の教育ができる
- 1.9 9.競合を減らすことができる
- 1.10 10.データに基づく最適な改善ができる
- 1.11 11.質の良い見込み客のみが残る
- 1.12 12.集客やセールスを楽にできる
- 1.13 13.集客や売上が平均5倍はアップする
- 1.14 14.集客がゼロになっても売上が得られる
- 1.15 15.集客や売上のコントロールができる
- 1.16 16.売上やビジネスが安定する
- 2 リストマーケティング4つのデメリット
- 3 リストマーケティングの注意点や条件
- 4 まとめ
リストマーケティング具体的な16のメリット
リストマーケティングのメリットは、下記のとおりです。
リストマーケティング16のメリット
- アクセスを見込み客に変換できる
- プッシュマーケティングが行える
- 大量の相手に一度でアプローチできる
- 時間と場所を選ばずアプローチできる
- アプローチを自動化することができる
- 営業コストを大幅に削減できる
- 信頼関係を構築できる
- 見込み客の教育ができる
- 競合を減らすことができる
- データに基づく最適な改善ができる
- 質の良い見込み客のみが残る
- 集客やセールスを楽にできる
- 集客や売上が平均5倍はアップする
- 集客がゼロになっても売上が得られる
- 集客や売上のコントロールができる
- 売上やビジネスが安定する
「おいおい16もメリットがあるのかよ?多いよ…」と思った人もいるかもしれません。
たしかに、少し細かく分けすぎたかもしれません。微妙に重複している項目もあるかもしれません。
でも、ネット上の他の記事では、「多くの人を相手にできる、コストが削減できる」といったような、ざっくりしたメリットが3つか4つ述べられているだけのものがほとんどです。
これではリストマーケティングの本当のメリットは伝えきれません……
具体的で細かい方が、誤解なく真実のメリットが伝わりやすいと思いましたので、私は具体的な16個のメリットを全て説明することにしました。
項目は多いですが、すべて重要なメリットです。できれば、読み飛ばしなどせずチェックするようにしてください。
少し長いかもしれませんが、一度に読み切る必要はありません。あなたのペースで学んでもらってOKです。
それでは説明していきます。
1.アクセスを見込み客に変換できる
リストマーケティングは、アクセスをリストに変換(メールアドレスなど個人情報の取得〜管理)するところから始まります。
例)メールマーケティングの場合の概念図
あなたのホームページやブログに来てくれた訪問者(潜在顧客や見込み客)は、一度ページを閉じたら、99.9% の人は二度と戻ってきません。ただのアクセスで終わってしまいます。これが現実です。
でも、リストマーケティングを実践すれば、アクセスを見込み客リストに変換し、ストックしていくことが可能となります。
これにより、あなたのホームページやブログは大きな意味をもつ“メディア”に変わっていきます。
まずは、この大きなメリットを認識しておきましょう。
2.プッシュマーケティングが行える
アクセスを待つだけ…お問い合わせを待つだけ…申し込みが来るのを待つだけ……ただ待っているだけでは何も得られません。
押し売りや売り込みは絶対にダメですが、こちらから見込み客へ向けてアプローチすることは必須です。これをプッシュマーケティングと言います。
- プルマーケティング………ただ待つだけ(相手主導)
- プッシュマーケティング…こちらから届ける(あなた主導)
多くの場合、見込み客は知識不足であり、本当の問題に気づいておらず、解決策も気づかず、限られた浅い知識や誤った知識に基づいて、判断や行動を起こすしかない状態です。
プルマーケティングだけだと、相手からアクセスがあったその一回、その一瞬で、知識、問題、解決策、それら全てを伝えきらないと、あなたやあなたの商品の必要性や魅力に気づかせることはできません。
でも、リストマーケティングであれば、プッシュマーケティングが行えます。
あなた主導で、多くの知識や多くの気づき、あなたや商品の魅力なども見込み客にじっくり届けることができます。もちろん何度でも。
そうすることによって、見込み客は、正しい知識を得て、問題を自覚し、解決策を知り、行動意欲や購買意欲が喚起されていきます。
ここでのメリットも超重要です。
3.大量の相手に一度でアプローチできる
通常、リアル対面による営業活動では、1対1で見込み客との関係を深めていき、さまざまなアプローチを行なっていきます。
でも、リストマーケティングを実践すれば、一度に1対多のアプローチが行えるようになります。対100人でも、対1000人でも、対1万人でも。
対面の1対1のように、一気に濃い関係性を築いていくことはリストマーケティングは苦手です。でも、対象者数は100倍、1000倍、1万倍です。最終的なリターンはリストマーケティングの方が大きくなります。
これはシンプルで分かりやすいメリットではないでしょうか。
4.時間と場所を選ばずアプローチできる
リアルの対面による営業活動では、双方の都合(日や時間や場所)を合わせての接触となります。
リストマーケティングでは、時間も場所も選びません。あなたは、好きな時間に好きな場所でメッセージを発信し、相手も好きな時間に好きな場所でメッセージを受け取れます。
お互いいろいろ忙しい毎日です。両者にとってメリットでしかありません。
5.アプローチを自動化することができる
世の中には、リストマーケティングを実践するために用意された、さまざまな便利なツールがたくさんあります。
それらのツールを使えば、リストマーケティングは誰でも簡単に自動化することができます。
参考)たとえば、私は「AutoBiz(オートビス)」というメルマガ配信サービスを使っています。初心者向けということで使い始めましたが、もう何年も使い続けています。世にはこういうツールがいろいろあります。
自動化が実現できると、あなたが何もしていない間でも、マーケティング関連のアプローチが自動で勝手に行われていきます。
もちろん、しっかりとした配信コンテンツの用意などは事前に必要です。ですが、よほど凝った仕組みでなければ、自動化はそう難しくありません。
エピソード:私は体調を崩し(たぶんコロナ)1ヶ月ほど寝込んだことがありましたが、その期間も自動化されたリストマーケティングの仕組みが、勝手に見込み客を集客をし続けてくれました。これは本当に助かりました!
6.営業コストを大幅に削減できる
すべてをネットやデジタルで完結できるリストマーケティングは、ほとんど金銭的なコストがかかりません(必要なのはツール代くらい)。
コンテンツの作成(たとえばメルマガ執筆など)に時間的なコストはかかりますが、慣れてしまえば1日30分とか、3日に1時間とかで済みます。でもって一度に100人とか1000人にアプローチできます。
もし、リアルな対面で100人とか1000人に会って話してアプローチするとしたら、どれだけの時間とお金がかかるでしょうか?
リストマーケティングは営業コスト(お金と時間)を大幅に削減できます。
参考)私の場合は月にわずか2,934円のコストとなっています。(このコストは確実に利益を生むので投資と言った方が正解ですね。)
7.信頼関係を構築できる
購買を決定する要因で一番重要なのは何だと思いますか?
信頼
です。断トツで「信頼」です。
これは私の30年以上の経営経験とビジネス経験から得られた、確信として断言できることの一つです。
人は何を買うかではなく、誰から買うかを重視します。
その誰かとは信頼してる人です。信頼できる人のおすすめなら、普通に「買ってもいいかな」と思えます。
でも、信頼していない人からは、どんなに最高に良いものをおすすめされても「ひとまずやめておこう」。となります。普通は買おうとは思いません。ですよね?
リストマーケティングを行えば、徐々にではありますが、見込み客との信頼関係を確実に構築していくことができます。
8.見込み客の教育ができる
あなたの見込み客は、あなたより知識がありません。間違った解釈や思い込みをしていることも非常に多いです。根本的な問題に気づけていない人も多いです。
なので、あなたのことや、あなたの商品の必要性や良さにに気づけないことがほとんどです。下手すると、本当は必要なあなたの存在や商品なのに「私には必要ない」という誤った判断を下されてしまいます。
だから、見込み客に対する教育は必ず必要になるのですが、リストマーケティングは見込み客教育を容易に実践していくことができます。
9.競合を減らすことができる
あなたの競合他社は10社でしょうか?50社?それとも100社でしょうか?ライバルは日々増え続けています。なので、あなたは競合を減らすことを考えていかなければなりません。
そのために行う代表的なものの一つが差別化やUSP(独自のウリや強み)です。ですが、差別化やUSPはそんな簡単に生み出せるものではありません。
結果、他社とほぼ同じ商品……となるケースも少なくありません。
また、ネット上では誰でも簡単に比較をすることが行えます。すると、どうなると思いますか?
同じような商品の中から、もっとも安いものか、もっとも有名なものが選ばれます。このどっちかです。これではとても私たちに勝ち目はありません。
そこで、リストマーケティングです。
土俵をネット上からリスト上に変えるわけです。アプローチの場を広域から閉域に変えるんですね。イメージとしては次のような感じです。
- ネット上…森・ジャングル・大草原
- リスト上…牧場・養殖場
リストマーケティングを実践することにより、見込み客が他の競合に目を向ける確率を減らすことができます。そして、見込み客を悪い密猟者(あなたの競合)から守れるようにもなります。
つまり、リストマーケティングは、実質、競合を減らせるわけです。これ、ものすごく大きなメリットだと思いませんか?
10.データに基づく最適な改善ができる
アナログ媒体を用いたリストマーケティング(例:レターの郵送など)では難しいですが、デジタルの世界で行うリストマーケティングなら、数値としての各種データをほぼ正確に取得することができます。
数値が分かると、結果の良かった流入経路や施策やコンテンツが、一発で分かるようなります。逆に、悪かったものも一発で分かるようになります。
結果、どこにより力を入れていけば良いか、どこを改善していけば良いか、などが数値で明確に判断できるようになります。
これで、改善効率が良くなります。
※ このメリットは、リストがどうのこうのではなく、ウェブマーケティングやデジタルマーケティング全般のメリットです。
11.質の良い見込み客のみが残る
クレーマー、責任転嫁する人、お金を払う気がまったく無い人、努力不要で成果が得られると思っている人、自己中心的な人、ズレたターゲット属性の人、人間性に難ありの人、、、
あなたが、このような人達に振りまわされたり時間を取られてしまうと、どうなるでしょうか?マイナスにしかなりませんよね…
ボランティア活動であれば、もっと広い心で「全員を救う!」…でも良いのですが、ビジネスですからそうもいきません。
なので、見込み客の絞り込みは必須になってくるわけですが、リストマーケティングでは見込み客の絞り込みも容易に行なっていけます。
12.集客やセールスを楽にできる
リストマーケティングの実践により、ここまで説明してきた細かなメリットである、信頼関係の構築、教育、競合減、絞り込み。もし、これらすべてをクリアできたらどうなるでしょうか?
集客やセールスが楽になります。
ストレスなく集客できるようになります。ストレスなくセールスを行える行えるようになります。そして、結果もついてきます。
リストマーケティングによって、楽になり、かつ、結果もついてくる。この感覚を、ぜひ、あなたにも実感してほしいと思います。
13.集客や売上が平均5倍はアップする
「結果もついてくるって言うけど、リストマーケティングを実践すると、具体的にどのような結果が待っているの?」
↓
リストマーケティングを実践することで、集客、成約率、売上などが平均でだいたい5倍くらいはアップすることが多いです。
もちろん、売れるコンセプトになっているか?売れる売り方をしているか?など、さまざま条件は絡みます。正しくリストマーケティングを行えているかどうかも影響します。
ですが、5倍アップというのは大袈裟でもなんでもなく、現実的な数値です。少なくとも3倍はいくと思います。やってみれば実感できると思います。
信じられませんか?
ではここで、いくつかのデータを紹介しておきましょう。
データ:ROI(投資利益率)やCVR(コンバージョン率)
リストマーケティング(主にメールマーケティング)に関する、ROI(投資利益率)やCVR(コンバージョン率(成約率))などの公開データをいくつか紹介します。
- 日本には良いデータが無かったので、海外のデータ(+私の個人データ)を紹介しています。
- 下記のインフォグラフィックの詳細は画像の後に記載してあります。
メールマーケティングに費やす1ドルごとに平均36ドルの利益が得られています。つまり、ROIは3600%です。
引用元:Litmus
企業の18%が、メールマーケティングに費やした1ドルあたり70ドルを超えるROIを達成しています。
引用元:Barilliance
メール経由の成約率(2.4%〜2.8%)は、ディスプレイ広告経由の成約率(0.3%〜0.7%)と比較して4倍から8倍高くなります。
引用元:FirstPageSage
メール経由のEコマース注文は全体の17%を占めています。SNS経由は2%であり、ディスプレイ広告経由は1%しか占めていません。
引用元:Search Engine Land
リストマーケティング実践前はセミナーへの集客は0〜4人でしたが、リストマーケティング実践後は10人〜15人の集客になりました。
引用元:これは私の例です
・・・
以上、すべて事実にもとづくデータです。
これらのデータも参考にして、いろいろご自身でリストマーケティングの成果をシミュレーションしてみてください。
・・・
どうでしょうか?リストマーケティングを実践することで、集客、成約率、売上などがだいたい5倍くらいはアップしませんか? 少なくとも3倍くらいはいきませんか?2倍ならどうでしょう?
リストマーケティングによって、集客や売上を増やすことが可能です。
14.集客がゼロになっても売上が得られる
集客の起点はアクセスです。検索からのアクセス、SNSからのアクセス、広告からのアクセスなどですね。アクセスが無いと何も始まりません。
ですが、下記のような理由から、アクセスは保証されるものとは言えません。
- 検索エンジンの仕様変更(Googleアップデートなど)→ 検索からのアクセス減
- SNSの規制によるアカウント凍結で一夜にしてフォロワー全滅→ SNSからのアクセス減
- 広告規制の強化で広告が出稿できず→ 広告からのアクセスは0に
- 広告費の高騰により赤字化で広告出稿断念→ 広告からのアクセスは0に
- AIの進化などによる新たな流入チャネルの登場→ 既存の流入チャネルからのアクセス減(これは根拠なき未来へ向けた推測です)
アクセスがある日から突然ゼロになってしまう…ということは、十分にあり得ることだと思ってください。
もし、リストが無いと大変です、、、
でも、
もし手元にリストがあったらどうでしょうか?
リストさえあれば、リストから売上を得ていくことが可能です。アクセスがゼロでも関係ありません。しばらくの間は、リストから売上を得ていくことができます。
これは、とても重要なメリットです。
15.集客や売上のコントロールができる
私もそうですが、一人一人きめ細かく対応していくコンサルティングなどを業務にしていると、対応できるクライアントさんの数が限られてきます。
また、税金の考慮など、収益をコントロールしたいようなケースもあるかもしれません。仕事より自分の時間を大切にしたい人もいるかもしれません。
リストマーケティングであれば、集客や売上のコントロールが簡単にできます。(単純にリストに募集や告知をするかしないかで調整できるということです)
16.売上やビジネスが安定する
ここまでのメリットを合わせたらどうなるでしょうか?
売上やビジネスが安定する確率は極めて高いものになりますよね。
リストマーケティングの最大のメリットは、集客や成約率や売上が安定し、ビジネスが安定することです。
もちろん、安定に甘んじる必要はありません。リストマーケティングを正しく実践していけば、売上やビジネスを拡大する方向にも転じていけます。
・・・
以上がリストマーケティングのメリットです。これで、おそらく全て語れていると思います。
さて、リストマーケティングをやらない理由があるでしょうか?
少し真剣に考えてみてください。
でも、なにかデメリットもあるのではないか?と気になりますよね。なので、続けてデメリットも全て説明していきます。
(もし、読み疲れたのであれば休んでください☕️。あなたのペースで読み進めてください。)
リストマーケティング4つのデメリット
リストマーケティングはメリットばかりではありません。決して多くはありませんが、デメリットもあるので、きちんと把握しておいてください。
リストマーケティングのデメリットは下記のとおりです。
リストマーケティング4つのデメリット
- リアル対面接触での反応には勝てない
- 個人情報の漏洩リスクがある
- 仕組みの構築や実践の稼働が発生する
- リストを消失すると大打撃となる
「ん?メリットと比るとデメリットが少ないのでは?」と思った人もいるかもしれませんね。
でもデメリットはこれくらいです。単なる条件や注意点をデメリットしてあげてる人もいますが、条件や注意点はデメリットじゃありません。
(※ 条件や注意点については後述あり)
デメリットは上記の4つだけと思ってもらって構いません。
1.リアル対面接触での反応には勝てない
リストマーケティングによる反応は、リアルな対面接触での反応には勝てません。実際に相手と顔を合わせてのコミュニケーションの方が良い反応を得られます。
なので、「こんなことなら実際に会ってアプローチすれば良かった…」と思うことも出てくるかもしれません。
ただ、そもそもリストと対面では、相手にする数が圧倒的に違います。その事実を踏まえた上で、このデメリットを捉えるようにしてください。
アドバイス:リストマーケティングを経由してから、リアルな対面接触にシフトしていくという流れがおすすめです。両方の良い部分を上手くバランスをとって…みたいなやり方です。
2.個人情報の漏洩リスクがある
リストマーケティングを行うということは、相手の個人情報を提示(登録)してもらうということです。そうなると、個人情報の漏洩リスクが生まれてきます。
「XX社からX万名の個人情報が流出!」なんてニュースがたまに流れてきますよね。これは絶対に避けたいデメリットです。
ただし、サイトの暗号化(https化)や、個人情報の管理にきちんとしたシステム(メール配信システムなど)を使っていれば、漏洩リスクは大きく抑えることができます。
上記に対応していれば、そこまで神経質になる必要はありません。
注意:セキュリティを強化していないパソコン内に個人情報一覧を置いておく…といったような杜撰(ずさん)な管理は非常に危険です。有料のシステムなどを契約して管理するようにしてください。
3.仕組みの構築や実践の稼働が発生する
これはデメリットというか条件でしかない当たり前の話なのですが、リストマーケティングの仕組みを構築したり、実践していくには、それなりの労力や時間が必要になってきます。
なので、もし日々1分1秒の時間も作れない…というような人には、大きな負担となりデメリットになってきます。
ですが、仕組みの構築が完成してしまえば、あとは定期的な情報発信やコミュニケーションなどをしていくだけです。
その段階になれば、たとえ、フルでがっつりリストマーケティングを継続していくとしても、個人差はありますが日々30分くらい確保できれば十分に運用していくことが可能です。
このくらいならどうでしょうか?やっていけるのではないでしょうか。
4.リストを消失すると大打撃となる
リストマーケティングはリストが全てです。リストが命です。
ですから、リストを消失すると、また振り出しに戻る…くらいの大きなインパクトを受けることになります。大打撃です。たぶん具合悪くなって寝込みます。
SNSやLINE公式アカウントは要注意
特に、SNSのフォロワーや、LINE公式アカウントの友達登録をリストとして扱っている場合は、このデメリットを受ける可能性が非常に高くなります。
なぜなら、SNSやLINE公式アカウントは、何の前ぶれもなくBAN(凍結、停止、削除)されることが頻繁にあるからです(まじめに運営していたとしても)。
SNSやLINEは、サービスの提供事業者が実際の所有者・管理者なので、もしBANされても私たちは文句を言えません(異議申し立てはできますが無視されることがほとんど)。
下記を参考にして、リストマーケティングに使う媒体を決めてください。
メインはメールがおすすめ
先の理由があるので、私はメールによるリストマーケティングを推奨しています。
もう古いとか、開封率が悪いとか、いろいろと言う人はいますが、メインは唯一リスト消失の危険がないメールを使うべきと考えるからです。
アドバイス:もし、メインでLINE公式アカウントを使いたい場合は、同時にメールアドレスも取得しておくようにしましょう。これで少しはリスクが回避できます。
リストマーケティングの注意点や条件
次にお伝えするのは、デメリットではありませんが、リストマーケティングの注意点や条件と言えるものです。こちらも重要なので把握しておいてください。
リストマーケティングの注意点や条件
- 売り込みはしない
- 情報は出し惜しみしない
- 各種規制を把握する
- すぐ結果が出ると思わない
売り込みはしない
メールやLINEで売り込みをしないでください。
売り込まれようとしてリストに登録する人はいません。売り込みをしたら信頼関係の構築なんてできるわけないですよね。売り込んだ瞬間にリストマーケティングは失敗します。
もちろん、提案はOKです。結局は、この提案で商品を売っていくので、売り込みと何が違うのか?と思うかもしれません。でも全然違います。
- 売り込み…いきなり押し売り(この商品は、特徴は、メリットは、最高だよ、安いよ安いよ、買って買って!)
- 提案………アドバイス(これなら上手くいくかもよ、これなら変われるかもよ、こんなやり方はどう?、こんな商品どう?、手伝いましょうか?)
売り込みは厳禁です。愛ある提案であればどんどん提示してOKです。
情報は出し惜しみしない
リストマーケティングにて、信頼関係を構築していくには、相手の役に立つ情報を提供していくのは当たり前のこととなります。でも、、、
情報の出し惜しみは気付かれます
情報を変に隠したり、出し惜しみしていると、相手はそのことに気付きます。皆さん敏感です。分かるんです。すると、信頼関係の構築に支障が出てきます。
なので、変に情報の出し惜しみをしないでださい。たとえ有料級のノウハウでも、教えた方が見込み客のためになるのであれば、どんどん出しちゃいましょう。
※ 企業秘密などのノウハウまで開示する必要はありません。なんでもかんでも教えれば良いというわけではありません。
※ 一度にあれこれ多くの情報を提供してはいけません。たとえばメルマガであれば1通1テーマを心がけてください。情報が多岐に渡ると受け取り側は混乱し反応できなくなるからです。
全部出したら商品が売れなくなっちゃう?
出し惜しみするな…全部出していけ…と聞くと、
「でも、そんなことしたら私の商品は必要なくなっちゃいますよね?商品が売れなくなっちゃいませんか?…」
と不安になる人もいるかもしれません。
でも安心してください。結果はその逆になります。
相手はもっと知りたくなります。もっときちんと学びたくなります。もっとあなたやあなたの商品に興味が出てきます。出し惜しみしている人よりも売れます。
そもそも、あなたの持っているノウハウのすべてをリストマーケティング工程のみで相手に伝え切ることは、物理的にも時間的にも不可能なはずです。
すべて完全なノウハウやベネフィット(相手が受け取れる利益)は、あなたの商品やサービスに対価を支払う人しか受け取れないはずです。そのくらい濃いはずです。
だから、出し惜しみせずで大丈夫です。
専門家ポジション、先生ポジション
何も恐れる必要はありません。相手が求めている情報は出せるだけ出していき、専門家ポジション、先生ポジションを確立させてください。
この、専門家や先生のポジションを確立させるということは何よりも重要なことの一つです。
各種規制を把握する
LINE公式アカウントやSNSは、規程に触れるとすぐBANされます。AIプログラムが判定しているので誤爆でBANされることも多いです。
メールであればそういうリスクはありません。ですが、メールは何も規定が無いわけではありません。
今もなお悪質な迷惑メールが飛び交っているので、プロバイダや受信ソフトなどは、メール運用に関する規定やフィルターを常に強化し続けています。
そこに触れると、メールが届かなくなったり、勝手に迷惑メールフォルダに振り分けられたりしちゃいます(たとえまじめな内容でも)。
なので、メールに関する規定などもチェックしておきましょう。いくつかの常識的な注意点を下記に載せておきます。
メール運用に関する主な注意点
- 簡単に配信解除できるURLリンクを載せる【必須】
- 発信者情報(名称や連絡先など)を毎回明示する【必須】
- メールヘッダの偽造や、なりすましはしない【必須】
- 暴力的、性的、差別的、煽り文句などの単語や表現は使わない
- その他、迷惑フィルターに触れそうな単語や表現は使わない
- 送信者アドレスをフリーメールアドレスにしない
- 件名を空白にしない
注意:上記は主なもののみです。
法的事項について詳しく知りたい場合は、日本データ通信協会の「特定電子メール法」や、総務省発行の「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律のポイント」(PDF)をチェックしてください。
Gメール運用の規定
なお、配信先(相手)がGメールアドレスの場合は、さらに厳しい規定があります。特に1日にGメールアドレス宛ての送信が5千通以上ある場合は要注意です。
規定内容(注:一部です)
- 送信元ドメインに SPF、DKIM、DMARC のメール認証方式の設定が必要
- 報告される迷惑メール率を 0.3% 未満に維持する
この規定は既に適用されており、2024年6月からは本格的に適用されていきます。宛先がGメール以外でも、今後、似たような規定が入ってくると推測できます。対処しておきましょう。
詳しくは、Googleの「メール送信者のガイドライン」、および、メールアドレスを取得したプロバイダやサーバーサービスが提供する情報、または、お使いのメール配信システムが提供する情報などをチェックしてください。
すぐ結果が出ると思わない
当たり前の話ですが念のため。
リストマーケティングにかぎりませんが、何かをの施策をすれば、すぐに結果が出る…なんてことはありません。
すぐ結果が出ると思わないでください。
まずは、やってみて、上手くいかなかったところを改善してみて、結果を検証して、失敗から得たことを次回に反映してみて、、、この繰り返しでやっと大きな成果につながっていきます。
どう効率よくPDCAをまわしていくか?どう進めていくか?どう早めるか?がポイントです。
独学自力一人で進めていくと成果が得られるまで、もしかすると3年、5年、下手したら10年かかるかもしれません。専門家のサポートを受けても最速2ヵ月とか3ヵ月は必要となるでしょう。
何ごともそうですが、リストマーケティングも決して楽ではありません。ただし、実現後は、ご褒美として、いろいろなことが楽になることを忘れないでください。
まとめ
以上、リストマーケティングのメリット、デメリット、注意点や条件を漏れなくすべてお伝えしてきました。
もし、リストマーケティングをやってみたいと思えたのなら、なるべく早く始めることが重要です。「一日の決断の遅れは、仕事の成果に一年の遅れを生む。」と松下幸之助さんも言っています。
判断に必要な情報はすべて提示しました。
リスト取り〜リストマーケティングを始めますか? それとも、今まで通り、待ち続けるマーケティングでいきますか?
どちらが、あなたにとってよりプラスになるでしょうか?
プラスになると思う方を選択してください。
・・・
さいごに、まとめとして、各ポイントだけ再掲しておきます。
リストマーケティング16のメリット
- アクセスを見込み客に変換できる
- プッシュマーケティングが行える
- 大量の相手に一度でアプローチできる
- 時間と場所を選ばずアプローチできる
- アプローチを自動化することができる
- 営業コストを大幅に削減できる
- 信頼関係を構築できる
- 見込み客の教育ができる
- 競合を減らすことができる
- データに基づく最適な改善ができる
- 質の良い見込み客のみが残る
- 集客やセールスを楽にできる
- 集客や売上が平均5倍はアップする
- 集客がゼロになっても売上が得られる
- 集客や売上のコントロールができる
- 売上やビジネスが安定する
リストマーケティング4つのデメリット
- 対面接触での反応には勝てない
- 個人情報の漏洩リスクがある
- 仕組みの構築や実践の稼働が発生する
- リストを消失すると大打撃となる
リストマーケティングの注意点や条件
- 売り込みはしない
- 情報は出し惜しみしない
- 各種規制を把握する
- すぐ結果が出ると思わない
関連記事
この記事を読んでもピンときていない人は、リスト取り、リスト化、リストマーケティングの目的や重要性をいま一つ理解できていないのかもしれません。
目的や重要性については、下記の記事でも述べているので参考にしてみてください。
「リストマーケティングのメリットはよく分かりました。ぜひ、始めていこうと思います。でも、そもそもリストってどう集めていけば良いのですか?」という場合は、下記の記事を参考にしてください。
➡︎ リスト取りに使えるツールやサービス【リード獲得方法17選】
筆者情報
小さな会社の経営を25年続けるも両親の介護負担により辞任。その後、個人起業するも4年以上も低迷。その後、ホームページを起点とした安定自動集客を実現。そのノウハウや実践サポートを提供中。(スマートプランオフィス代表)