AI文章判定ツール10種の比較テスト【無料版・日本語もOK】

AI文章判定ツール比較テスト

更新日:2024年8月26日 筆者:鈴木俊雄

この記事で紹介している、実際に比較テストを行った10種類のAI文章判定ツールは、下記のとおりです。

  • Smodin AIコンテンツ検出器★
  • GPTZero
  • User Local 生成AIチェッカー★
  • ahrefs AIコンテンツディテクター
  • BrandWell AI Checker
  • Merlin AI検出&AIチェッカー
  • Rewrite Guru AIコンテンツ検出器★
  • Humbot 無料AIチェッカー
  • GrammarChecker AI テキスト検出器★
  • CudekAI 無料ChatGPTチェッカー

★:テスト結果より判断した現段階の私の個人的なおすすめ

※ 英語圏ではAI文章判定は「AI Content Detector」と呼ばれていることが多いです。

この記事がおすすめな人は、

  • 人のAIコンテンツに騙されたくない
  • AIの力を借りて書いた自分のコンテンツはAI作と見られてしまうのだろうか…
  • AI文章かを判定するツールのチェック精度はどの程度なの?
  • AI文章を判定するツールが多くてどれを使って良いのか分からない…
  • 無料で使えて日本語テキストも扱えるAI文章検知判定ツールを知りたい

というような、悩みや疑問ある人です。

この記事を読むことによって得られることは、

  • ある程度、AIが書いた文章を見破ることができるようになります。
  • AIの力を借りた自作コンテンツが、AI作と見られるかどうかをチェックできるようになります。
  • あなたが使うAI文章判定ツールの絞り込みができるようになります。

です。

※「AI文章判定ツールおすすめ〇選」みたいな記事はたくさんありますが、実際に使ってないでしょ?と思われる記事ばかりでしたので、この記事で実態をまとめることにしました。

AI文章判定ツール10種の比較テスト

生成AI(ChatGPTなど)で作成する文章コンテンツがとても増えています。AIを使うことは何一つ悪くありませんが、あまりにも無責任な使われ方が多いのも事実です。

たとえば、、、

  • 知ったかぶりでのコンテンツ発信
  • AIがつく大ウソそのままでコンテンツ発信
  • 薄く浅いコンテンツの大量発信

また、ブログなどのWEBコンテンツ作成をAIに依存し過ぎていると、SEO対策などで不利になってくる(検索結果に出てこなくなる)場合があります。

Googleなどの検索サービスでは、AIを使うこと自体は禁止していませんが、誤った使い方は厳しく対応しています。※1

なので、自分の作成した文章のAI度合いをセルフチェックしたいというニーズも高まっていて、AI文章を検知し判定するツールの数はどんどん増えてきています。

AI文章判定ツールの種類はすでに20種類以上あることは確認しました。いや、もっとあるかもしれません。きっと今後はもっと増えていくと思います。

でもこうなってくると、どのツールを使えば良いのか分かりませんよね…

そこで、

非常に簡単ではありますが、日本語文章でも大丈夫なもの、かつ、無料で使えるもの、そういう条件で絞って、AI文章判定ツールの比較テストをしてみました。

はたして、結果は・・・

※1.参考

AI文章判定ツール比較テストの概要

AI文章判定ツール比較テストの概要

今回の比較テストの概要は以下のとおりです。

  • 比較テスト実施日:2024年8月30日
  • 使用したツール・サイト:10種類(無料版)
  • 比較対象の日本語テキスト:4ケース(この記事を書いた後に、この記事自体もAI判定させてみたので合わせると合計5ケース)
  • AIコンテンツの作成ツール:ChatGPT-4o

比較テスト実施日

テスト実施日は、2024年8月30日です。

上記の日付以降、ツールに仕様変更が入った場合は、使い方や結果が変わってくると思うのでご注意ください。

比較したツール(サイト)

テストしたツール(サイト)は下記の10種類です。

※ 並び順は適当です

比較したAI判定ツール一覧

※上記の一覧には各サイトへのリンクが貼ってあります。使ってみたい人は、上記から飛んでください。

各ツールの使い方

各ツールの詳細な使い方などの説明は省略しますが、ほぼすべてのツールは、チェック確認したいテキストを貼り付けて実行ボタンを押すだけです。簡単です。やってみてください。

例として「User Local 生成AIチェッカー」というAI判定ツールの操作方法を下記に載せておきます。

AI文章判定実行手順

AI判定ツールの使い方の例
  • ❶ 判定したい文章を貼り付けて入力する。
  • ❷ AI判定実行ボタンを押す(ツールによってボタン文言は異なります)。
  • ❸ 結果が自動的に表示される。

他のツールも同じ感じなので誰でも使えると思います。

・・・

ツールの種類は、本当は20種類くらいあったのですが、使い方が分からなかったり、エラーが出たり、すぐ有料版へのアップグレードを要求してきたり、そういうものは除きました。で、残ったのが先述した10ツールです。

一部、サイト表記が日本語対応されていないものもありましたが、日本語の文章をチェックをしてくれる場合はOKとしテスト対象としました。

なお、無料でも、アカウントの作成が必要というサイト(ツール)もありましたが、既に利用しているGoogleアカウント連携などで簡単にログインできるものは、テスト対象としました。

※ 今回紹介するツールは、すべてWEBサイト上で動く、クラウド型のWEBサービスです。パソコンへのインストール作業などは一切発生しません。なので、スマホでもパッとすぐに確認できると思います(私は今回のテストをすべてiPadで実行しました)。

※ ChatGPTなどの生成AI自体に、プロンプトで指示してAI度合いを判定させるという方法もあるのですが、それはツールとは呼べない?と思い外してあります。

比較対象の日本語テキスト

比較テストに使用した日本語文章のテキストは、次の4ケースを用意しました。

  • 人間
  • AIツール(+人間)
  • AIツール(そのまんま)
  • AIツール(人間っぽく)

人間」は1文字残らずすべて人間が書いた文章です。事前の情報収集やリサーチなども含めてAIは1ミリも使っていません。

AIツール(+人間)」は、AIの書いた文章に加筆修正を加えたものです。人間っぽくするというより、誤りの訂正や補足説明追加など、質向上のための加筆修正をしたものです。

AIツール(そのまんま)」は、そのままAIの文章を丸ごとコピペです。「AIツール(人間っぽく)」は、AIに対して、「人間らしく自然な文章にしてね」と依頼して書かせたものを丸ごとコピペです。

コンテンツの作成に使用した生成AIツール

本当なら、あらゆる生成AIツール(ChatGPT-mini、ChatGPT-4o、Gemini、Gemini1.5Pro、Claude3.5Sonnet、Perplexity-Pro、など)で生成した文章をテストしないと結果データとしては不足ですが、そこまでやっていられないので、今回はChatGPT-4oのみを使いました。

・・・

ということで、

ツール10種類 × 4ケース = 計40ショット、あとは、今見ていただいているこの記事も最後にAI判定させたので、ツール10種類 × 5ケース = 計50ショットの実行をやってみたわけです(実際はもう少しテストしましたがエラーなどが発生したものは除きました)。

はたして、結果は・・・

※ 本当はもっと多くの種類の文章ケースを比較してみないと、きちんとした結果データにならないのですが、私はAIの専門家ではなく、ホームページ集客やSEO対策、リストマーケティングなどを専門にしています。なので、そこまでこの実験に時間を注ぐことはできません、、、ご理解ください。

AI文章判定ツール比較テストの結果

AI文章判定ツール比較テストの結果

では、AIツール比較テストの結果です。詳細は下記の表の通りです。

※各ツールの実行画面例は後述の「AI文章検知の実行例」にまとめて掲載しています。

AI判定ツール比較テスト結果表

AI文章判定ツール比較テストの結果表
AI文章判定ツール比較テストの結果表

水色のセルは結果としてイイ感じ。ピンクのセルは「そりゃ違うでしょ…」という意味の色付けです。

表内の「制限など」は無料版としての内容です。

BrandWell AI Checkerは〇%と出ないので人間作という結果の場合はAIの可能性0%にしています。Humbotは複数のチェッカーの結果表示であり曖昧な%表示となるのでAI作という結果の場合は90%にしてあります。

比較テスト結果の総評

比較テスト結果の個人的な総評です。

AI文章判定ツールのトップ4

なかなか良い感じで判定してくれたのは、次の4つです。

  • Smodin AIコンテンツ検出器
  • User Local 生成AIチェッカー
  • Rewrite Guru AIコンテンツ検出器
  • GrammarChecker AI テキスト検出器

一部、Case①(人間)と②(AI+人間)の%が少し逆になっていますが、そこは誤差の範囲としてOKとしています。

また、たとえば④(AIそのまんま)が正解の100%でなく10%と低いものもありますが、トータルのバランスという意味でOKとしてあります。

個人的には

①が正解の0%でなく④も正解の100%ではありませんが、個人的には、No3の「User Local 生成AIチェッカー」がチェック対象の文字数的にもバランス的にも良さそうだなと感じました。

でも、これは私の判定です。使うツールは、各々の好みで良いと思います。

他のツール評価

他はどうでしょう、、、。入力した文章の実態と合っていないようです。というかどのケースも全部ほぼ同じパーセントになってたりしています。

もちろん、用意したケース数が少ないので、この結果がすべてということにはなりません。もしかすると私の使い方にも問題もあったかもしれません。

また、日本語のチェック仕様がどこまで対応されているかも分かりません。入力文章が英文なら違った結果になっていたかもしれません。

そして、無料版ではなく有料版なら、また違った結果になるかもしれません。

このあたりについては注意してください。

AIが書いた文章を見破ることはできるのか?

AIが書いた文章を見破ることはできるのか?

今回の比較テスト結果からは、ツールによりますが、AI文章判定ツールは、ある程度、AIが書いた文章を見破ったと言えるかもしれません。

でも、ChatGPTをはじめ、Gemini、Claude、Perplexity、その他…。生成AIはこれからも増えていくと思いますし、どんどん進化していくと思います。しかも凄いスピードで。

あくまでも、今回の結果は、今日この時点での結果にしかならないということを忘れないでください。

※ もし暇が作れたら、また同じテストをして、当記事を更新していこうと思いますが、暇が作れたら…です。ご理解願います。

AI文章判定ツールは何を使うべきか?

AI文章判定ツールは何を使うべきか?

今回のテストから、有料版を除くと、先ほど総評で述べたトップ4あたりが、今のところAIの書いた文章かどうかを判定するツールとして良さそうです。

ちなみに、

私個人としては、AIにコンテンツを書かせるのはあまり好きではありません。なぜなら、品質は落ちるし、逆に時間がかかる(加筆や修正に)ことの方が多いからです。

とはいえ、5時間かかる執筆作業が1分で終わることがあるのも事実。無視はできません。AI文章判定ツールと共に、バランス良く使えていければと思います。

補足(自分でビジネスをしている方へ)

人間が書こうが、AIが書こうが、相手のためになるコンテンツや、売上につながる文章になれば、それがベストです。

それ以外は、極端に言えばどうでも良いことですよね?

どんなにAIに詳しくなったからといって、ビジネスやマーケティングが成功するわけではありませんし、集客できるようになるわけではないし、売上が上がるわけでもありません。

知るべきこと、やるべきことは、他にあります。

重要なのは、AIでもツールでもありません。

この本質は忘れないようにしましょう。

AI文章判定比較テストの実行例

AI文章検知の実行例

さいごに、この記事(Case①と同じく100%人間(私)が書いたもの)のココまでの文章内容も各AI文章判定ツールを使ってチェックしてみたので、各ツールの画面を実行例として掲載しておきます。

いずれも、左側が実行前、右側が実行後です。

Smodin AIコンテンツ検出器 の検知例

Smodin AIコンテンツ検出器 の検知例

GPTZero の検知例

GPTZero の検知例

User Local 生成AIチェッカー の検知例

User Local 生成AIチェッカー の検知例

ahrefs AIコンテンツディテクター の検知例

ahrefs AIコンテンツディテクター の検知例

BrandWell AI Checker の検知例

BrandWell AI Checker の検知例

Merlin AI検出&AIチェッカー の検知例

Merlin AI検出&AIチェッカー の検知例

Rewrite Guru AIコンテンツ検出器 の検知例

Rewrite Guru AIコンテンツ検出器 の検知例

Humbot 無料AIチェッカー の検知例

Humbot 無料AIチェッカー の検知例

GrammarChecker AI テキスト検出器 の検知例

GrammarChecker AI テキスト検出器 の検知例

CudekAI 無料ChatGPTチェッカー の検知例

CudekAI 無料ChatGPTチェッカー の検知例

判定結果

この記事コンテンツのAI判定ツール実施結果表

リサーチも含めて生成AIツールは使っていない、100%人間(私)が書いたこの記事ですが、結果は上記表のようになりました。

まとめ

AI文章を検知分析し判定できるツールは、私が見つけられていないだけで、まだ他にもあると思います。新たなツールを知ったときは、この記事で示したデータを参考に、ご自身で比較してみてください。

・・・

各種生成AI、そして、今回紹介した、AI文章の判定ツールなど、最新テクノロジーのAIはどんどん活用していきましょう。

でも、AIに依存するのはやめましょうね。なぜなら、依存し過ぎると、どんどん人間がバカになっていくからです。

自分の頭を使うべきときは、どんなに効率が悪くても自分の頭を使いましょう。自分の頭を使わなくても良いときは、どんどんAIにやらせていきましょう。

このバランスが重要ではないかと思います。

あなたは、どう思いますか?

現在進行中の実験テスト

コンテンツマーケティング(コンテンツ執筆やSEO対策など)はどこまでAIを活用できるか?どこまで効率化できるか?今までと同じような成果が上げられるか?

公開できる秘訣が見つけられた場合は公開していくのでお楽しみに。

ただし、内容によってはメルマガ読者さん、または、クライアントさんにしか明かせない秘訣もあることを了承願います。

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筆者情報

鈴木 俊雄(すずき としお)

小さな会社の経営を25年続けるも両親の介護負担により辞任。その後、個人起業するも4年以上も低迷。その後、ホームページを起点とした安定自動集客を実現。そのノウハウや実践サポートを提供中。(スマートプランオフィス代表)