WordPressに将来性はありますか?【経営者・起業者向け】

WordPressの将来性

更新日:2021年11月5日 筆者:鈴木俊雄@smart_plan_tsFacebook

WordPressに将来性はありますか?【経営者・起業者向け】

要約

WordPressの将来性についての考察記事です。WordPressの将来性は心配ありません。WordPressの将来性を心配するよりも、やるべきWEBマーケティング施策に考えを巡らせましょう。ということを述べています。

この記事は、

  • WordPressに将来性はありますか?
  • WordPressは時代遅れでもう古いのでは?
  • WordPress離れが起きているのでは?
  • 将来性は静的サイトジェネレーターだって聞くけど…

といったような不安のある、WEBマーケティング初心者の個人起業家、経営者、マーケティング担当の方へ向けてまとめてあります。

この記事を読むことによって、

  • WordPressの将来性を考える時間は無駄ということが分かります。
  • WordPressはもう古いというわけでも時代遅れでもなということが分かります。
  • 技術者でない私たちは静的サイトジェネレーターについて知る必要がないことが分かります。

※ データは2021年10月〜11月に取得したものを掲載しています。

WordPressに将来性はありますか?

WordPressに将来性はありますか?

WordPressの将来性は分かりません。未来のことは誰にも分かりません。それに、WordPressの需要はまだ全く落ちていません。なので、さらに将来性を予想することは難しいです。

将来性までは分かりませんが、はっきり言えることは、もうしばらくの間、WordPressは安泰だということです。

とはいえ、IT系やWEB系のサービスやツールは、急激に広まったり、急激に縮小していく場合もよくあります。なので、WordPressの将来性について心配になる気持ちも分かります。

ですが、今はまだ、WordPressの将来性について心配するタイミングではありません。WordPressの将来性はひとまず大丈夫です。

“WordPressの将来性はひとまず大丈夫”ということを、データなども確認しながら、もう少し詳しく見ていきます。

WordPressの検索量推移から見る将来性

下記はGoogleトレンドによる、過去5年間の検索量の推移です。CMSのシェア率トップ4の WordPress、Shopify、Joomla、Wix について調べてみました。

CMS:Content Management Systemの略。WEBコンテンツ管理システム。簡単に言うとホームページやブログの作成ツール。

「WordPress」の検索量の推移

WordPressの将来性を考察するための「WordPress」の検索量の推移グラフ

「ワードプレス」の検索量の推移

WordPressの将来性を考察するための「ワードプレス」の検索量の推移グラフ

「Shopify」の検索量の推移

WordPressの将来性を考察するための「Shopify」の検索量の推移グラフ

「Joomla」の検索量の推移

WordPressの将来性を考察するための「Joomla」の検索量の推移グラフ

「Wix」の検索量の推移

WordPressの将来性を考察するための「Wix」の検索量の推移グラフ

全てを比較

WordPressの将来性を考察するためのCMSシェア上位4つの検索量の推移をグラフで比較

コロナ禍を機にShopifyの検索量が伸びていますが、これは、ShopifyがECサイト用のCMSだからです。コロナ禍を機に、リアルではなくネットやオンラインでモノを売ろうとしている人が急増したり、在宅副業を始めた人も増えたからだと思います。

でも、WordPressの将来性の翳りは見えてきませんよね?

WordPressは、少しなだらかな下降傾向にあるように見えますが、これは、WordPressが、ただ単に一般に広く知れ渡り認知されただけだと思えます。わざわざ「WordPressとは?」と検索する人は減っているだけでしょう。

いずれにしても、他の人気CMS(Shopify、Joomla、Wix)とWordPressを比較すると、かなりの検索量の差があります。断言はできませんが、おそらく、将来5年後も同じくらいの差があるままだと思います。

WordPressの将来性は、まだ心配するタイミングではありません。

WordPressの利用者数やシェアから見る将来性

下記はCMSのシェアを表しているグラフです。

WordPressの将来性を考察するための「CMSのシェア率」
W3Techsより 2021年10月時点)

WordPressの利用者数

WEBサイト(ホームページやブログなど)は現在18億〜19億サイト存在します。そのうち、WordPressで作成されているサイトは上記のグラフでも分かる通り42.7%です。

ということは、世の中の7億〜8億サイトはWordPressで作成されていることになります。今、見ていただいてるこのページもWordPressです。

もし、WordPressが使えないものになってしまったら、世界は大パニックです。1人1サイトだとしたら、7億〜8億の人や会社が泣いて困ります。もちろん、私も大パニックです。

WordPressのCMSシェア

CMSのシェアの1位は、WordPressで65.1%です。2位以下は、Shopifyが6.3%、JoomlaとWixが2.8%と続きます。WordPressが圧倒的です。

いずれ、取って代わる新しいCMSが出てくるかもしれませんが、今のところ、WordPressの将来を脅かすCMSの登場はちょっと想像がつきません。

・・・

利用サイト数(利用者数・利用会社数)を見ても、CMSのシェアを見ても、WordPressの将来性はまだまだ大丈夫です。(と私は信じています)

WordPressのアップデートから見る将来性

WordPressの利用者が多いことは、WordPressの開発元である「WordPress Foundation」も十分に分かっています。WordPressを終わらせてはいけないことを分かっています。

「WordPress Foundation」は、非営利団体なので、赤字だとか経営方針が変わるとかの理由でサービスの提供を止めません。

「WordPress Foundation」は、開発母体を非営利団体とすることで、開発貢献者の入れ替わりに関係なくコードの保守や公開を持続し、安定したプラットフォームを提供すると述べています。

この辺りも将来的に安心できる要素の一つです。

WordPressは2003年5月27日のバージョン0.7版から現在の5.8版(2021年7月版)まで、常に改善とアップデートを私たち利用者に提供し続けてくれています。※2021年10月時点の情報です

民間企業の提供するCMSは、赤字や経営方針の変更で、簡単に撤退することもあります。改善やアップデートを止めることも多々あります。その点、WordPressは安心できます。

なので、その点からも、WordPressの将来性は大丈夫だと思えます。

技術者のWordPress離れから見る将来性

ITやWEBの技術者の中では、「WordPressはもう古い!これからは静的サイトジェネレーターを使うべきだ!」と言って、WordPress離れする人が出ているようです。

なぜなら、静的サイトジェネレーターを使ったサイト構築の方が、WordPressより性能の良いサイトになるからです。

でも、私たちにとって、性能は関係ありません。WordPressがボロボロの性能なら話しは別ですが、7億〜8億サイトが普通に運営できています。なので、問題ではありません。

私たちにとって重要なのは性能ではありません。潜在顧客や新規見込み客に、どんなコンテンツを提供するか?です。質の良い濃いアクセスをどうやって増やすか?新規見込み客をどうやって獲得していくか?です。

静的サイトジェネレーターがどうとか、性能がどうとかは、私たち利用者には関係ありません。技術者ニーズより、利用者ニーズの方が圧倒的に強いです。WordPressの将来性が利用者ニーズに左右されることがあっても、技術者ニーズに左右される可能性は極めて低いと考えます。

なので、WordPressの性能が静的サイトジェネレーターより少し劣ったとしても、WordPressの将来性は大丈夫です。

参考)

静的サイトジェネレーターの検索量推移

WordPressの将来性を考察するための「静的サイトジェネレーター」の検索量の推移グラフ

下記の「Hugo」が検索されているので、「静的サイトジェネレーター」も検索されているとは思いますが、少量なのでGoogleトレンドのグラフには表示されませんでした。

静的サイトジェネレーターHugoの検索量推移

WordPressの将来性を考察するための「Hugo」の検索量の推移グラフ

まとめ

いくつかの観点で、WordPressの将来性を考察してきましたが、結論としては、WordPressの将来性は大丈夫ということです。まだ心配するタイミングではありません。

10年後は知りません。でも、少なくとも5年後は、まだまだWordPressが王道のサイト作成手段のままではないかと、私はそう思います。

なので、WordPressの将来性を考えることに頭や時間を使うのではなく、お客様のことや、マーケティング施策など、もっと重要なことに頭と時間を使うようにしましょう

WordPressの将来性は大丈夫です。

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